「御社」は履歴書で使える?意味・例文・「貴社」との使い分けを紹介
更新日:2024年08月04日
一般企業以外では、「御社」や「貴社」が使えないことがあります。
「〇〇会社」という名前であれば、もちろん「御社」や「貴社」が使えます。
しかし、「〇〇銀行」や「〇〇学校」という場合はどうでしょうか?
そもそも「社」という字が使われていないので、「御社」や「貴社」という言い方はふさわしくありません。
他にも「社」を使わない企業や団体は、意外と多くあります。
自身が応募する企業や団体では、どの言葉を使うのが正しいのか、面接の前にしっかり確認しておくようにしましょう。
話し言葉 | 書き言葉 | |
---|---|---|
学校 | 御校(おんこう) | 貴校(きこう) |
病院 | 御院(おんいん) | 貴院(きいん) |
銀行 | 御行(おんこう) | 貴行(きこう) |
郵便局 | 御局(おんきょく) | 貴局(ききょく) |
省庁 | 御省(おんしょう)御庁(おんちょう) | 貴省(きしょう)貴庁(きちょう) |
「御社」と「貴社」のように間違いやすい言葉
ビジネスシーンでは、「御社」と「貴社」以外にも注意が必要な言葉があります。
ここでは、自身の会社を表す「弊社」と「当社」、書類の宛先の敬称である「様」と「御中」について詳しく紹介します。
どちらもよく聞く言葉ですが、使い分けに悩む方もいるのではないでしょうか。
違いをしっかりと理解し、自信をもって使いこなせるようになりましょう。
「弊社」と「当社」
どちらも「自分の会社」のことを表しているということは、ご存知の方も多いでしょう。
具体的な違いは、「弊社」はへりくだった謙譲語の言い方、「当社」は対等な立場の言い方だという点です。
謙譲語とは、へりくだった表現をすることで相手を立て、敬う場合に使う表現です。
相手への敬意を表すものなので、立場の上下や会社の規模などに関わらず使うことができます。
次に「当社」ですが、こちらはへりくだった表現ではありません。
「わが社」や「うちの会社」というような意味であり、自社内で使うことも多い言葉です。
しかし、自身の会社が何らかの損害を受けた場合など、強く主張したいときにも用いられることがあります。
書類送付時の「様」と「御中」
「様」は個人宛、「御中」は〇〇会社など団体宛です。
例えば履歴書などの書類を送りたいとき、担当の方の名前までわかっている場合は、名前のあとに「様」をつけましょう。
担当者の名前が分からず、人事部宛で送るときは、人事部「御中」という書き方になります。
ここで注意したいのは、「御中」と「様」は併用しないという点です。
〇〇会社 人事部御中 〇〇様 という書き方は誤りです。
〇〇会社 人事部 〇〇様 と書きましょう。
また担当者の名前が分からない場合は、「人事部 ご担当者様」という書き方もできます。
「御社」の意味・使い方を理解して履歴書では「貴社」を使おう
面接では「御社」を、履歴書では「貴社」を使いましょう。
「御社」と「貴社」の意味や使い方をご紹介しました。
大きな違いは、話し言葉か書き言葉かという点です。
就職活動の際に一度覚えてしまえば、ビジネスの場面でも自信をもって使うことができます。
履歴書を作成する際に「御社」と「貴社」の使い方で迷ったら、それぞれの違いを思い出して、適切な使い方ができるように心がけましょう。
初回公開日:2018年02月05日
記載されている内容は2022年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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