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転職でスキルアップをPRする志望動機の例文|使い方や注意点を紹介

更新日:2023年11月20日

転職活動の志望動機で、スキルアップをアピールしたい場合の方法をご存じでしょうか。本記事では、スキルアップを志望動機にする場合に注意すべき点を、例文をあげて紹介します。転職の際、スキルアップを志望動機として考えている方は、是非チェックしてみて下さい。

事務職でスキルアップによる変化をアピールするには、資格取得や業務の多彩さをあげると良いでしょう。例文では転職フェアでの説明を引用しています。例文を見てみましょう。

「私は、さまざまな事務の仕事をこなし、事務員としてスキルアップをしたいと考え、御社を志望いたしました。

御社の事務職には、経理事務を始め、営業事務や法務事務といったいろいろな職種があります。御社で働くことで多様な事務を経験し、ひとつひとつの業務について、より専門的な働きができるようになると考えました。

事務職でくくっても、それぞれの分野ごとに仕事内容や必要なスキルは異なると考えています。例えば経理事務では、より正確な数字に関する能力や注意深い粘り強さが必要ですし、営業事務では、現場の視点に立っての柔軟な対応が欠かせません。

転職フェアでは、実際に御社の事務員の方から「いろいろな種類の事務の仕事をすることで多くのスキルが身についた」とうかがいました。

また、将来的に現在持っている簿記2級の資格をスキルアップすれば、より専門性の高い業務を任せていただけるとの説明もありました。

御社で様々な業務に携わり、スキルアップして事務のプロフェッショナルを目指したいと考えています。」

エンジニアの場合

エンジニアの場合、どんなスキルを向上させたいかを具体的に述べるのが良いでしょう。例文は、「プログラミングのスキルを今後も向上させたい」、なおかつ「この企業でこそスキルアップできる」という気持ちが伝わる志望動機になっています。では、例文を見てみましょう。

「前職では、プログラミング言語のPerlとJavaScriptをおもに使用しておりました。Perlを使用してのデータベース構築、JavaScriptを使用してのスマホアプリ制作などを経験しています。御社に入社し、さらにはプログラミングのスキルアップをしたいと考え、志望いたしました。

御社はさまざまな業界向けにシステムを開発しておられ、多彩なプログラミング言語を使用できる経験豊富なエンジニアが多数在籍されているということを、プログラミングの専門誌で拝見しました。

そうしたエンジニアの方々から、今まで知らなかったプログラミングのノウハウや言語の活用スキルを学びたいと思っています。

また、学んだスキルを活かし、さまざまなクライアントと仕事をすることで、業界固有の知識や専門的知識を深めて、1日でも早く御社の力になりたいと考えています。

そして、いずれは自分が得たスキルを後進に伝え、よりいっそう御社に貢献できればと思っております。」

「スキルアップ」を使う際の注意点

「スキルアップ」は、実際に仕事を経験したり実績を積み重ねたりすることで得るものなので、志望動機として使うためには注意が必要です。

「スキルアップ」を志望動機とする場合には、転職先の会社に自分の経験やスキルと共通するポイントがあるかどうかをチェックする必要があります。共通の認識があることを伝えれば、会社との意思疎通がしやすく、有用な人材であると判断してもらえます。

また、スキルアップが志望動機として受け入れてもらえるのは、第二新卒までの間だと思っておいたほうが良いでしょう。第二新卒は社会人としての基本的な素養をすでに身につけており、これからのポテンシャルに期待できる存在です。

すでに持っている基本的な素養にくわえ、会社にとって有用な専門的知識やスキルを習得し、経験を重ねて貢献してほしいというのが、第二新卒に対する希望です。したがって、第二新卒ならば「スキルアップしたい」という志望動機は高く評価されることになります。

会社は学校ではないことを意識する

「スキルアップをしたい」という志望動機は、会社にとって悪いものではありません。現状からスキルアップして貢献してくれるのであれば会社側にとってのメリットも大きくなるからです。

しかし、会社はスキルアップのための教育機関ではありません。スキルについての授業をしてくれる学校でもないのです。現場で経験を積み知識を吸収して、実践から学んでいく姿勢を忘れないようにしましょう。

また、社外でも独学で学習することが大切です。専門的な勉強をしたり新しい情報を集めたりするなど、常にスキルアップ向上のため努力しているという姿勢をアピールしましょう。

そもそも入社を希望するならば、その会社に見合ったスキルを身につけている必要があります。会社にとって必要なスキルを持っており、それを向上させることで貢献できるとアピールすれば、「スキルアップ」は立派な志望動機になります。

スキルアップは手段であり目的ではない

志望動機で「スキルアップしたい」と述べることは、仕事に対して意欲的であるように聞こえますが、それだけでは具体性がなく、抽象的な志望理由だと思われしまいます。スキルアップを志望動機の軸にしたいのなら、まず何を目的にしてスキルアップしたいのかを述べなければなりません。

転職先の会社で何を成し遂げたいと思っているかをはっきりと説明し、そのためにスキルアップが必要であるという具体的な内容を伝えれば、「スキルアップしたい」という志望動機に説得力を持たせることができます。

そのためには、転職先の会社がどんなスキルを求めているかを正確に把握する必要があります。会社についての情報を集め、この先必要とされる人材はどんな人材であるかを研究するのです。

そのデータをもとに、現在の自分はもちろん、会社で実際の業務を経験してスキルアップすれば、より会社に貢献できるようになるということを具体的な言葉にして伝えましょう。

今のスキルでできること以上に会社のためにやりたいことがあり、その目的のためにスキルアップが必要だということをはっきりと伝えることが大切です。

退職理由でネガティブな印象を与えない

転職に際しての志望動機で「スキルアップしたい」ことを前面に押し出したいのなら、なぜスキルアップによる転職を決意したのか、なぜ前職ではスキルアップできなかったのかという退職理由を具体的に説明する必要があります。

説明できなければ、前職のままでも良かったのではないかと思われ、志望動機に説得力がなくなってしまうからです。

具体的に説明するにしても、相手にネガティブな印象を与えてしまうような退職理由は避けましょう。たとえば、自分はやる気があったのに会社が教育してくれなかった、と思われるような内容を話してはいけません。会社に対して責任を押しつける他力本願な人間だと判断されてしまいます。

ほかにも、前職での上司や同僚の愚痴と受け取られることを言ったり、業務に対して不満があったことを理由にしたりするのは良い印象を持ってもらえません。転職してからも、まわりの社員や業務内容に不満を抱いて、すぐにまた転職するのではと思われてしまうからです。

前職でも意欲的に業務に取り組んできたけれど、スキルアップして、より自分を活かせる会社に転職したいのだという点をアピールしましょう。

スキルアップを伝えるための例文を参考にしよう

志望動機としての「スキルアップ」は使い方が重要です。「スキルアップしたい」というのは耳ざわりの良い言葉ですが、志望動機での使い方を間違えると曖昧な希望しか伝わらず、説得力がないと思われてしまいます。

しかし、スキルアップしたい内容や結果を具体的な内容を盛り込み、わかりやすく伝えることができれば、好印象を持ってもらえる可能性があります。

この記事では、3つの職種について志望動機の例文をあげました。

営業職の場合の例文では、前職での成果と転職後の抱負を強調しています。例文では「営業成績1位」を成果としていますが、具体的に「○○円の売り上げがあった」等の数値を示すのも良いでしょう。

エンジニアの場合の例文では、この企業で何をどのようにスキルアップしたいかを述べています。例文では具体的に言語をあげてプログラミングのスキルアップを提案していますが、インフラ構築やデータベース管理などの業務内容をあげても良いでしょう。

事務職の場合の例文では、「事務のプロフェッショナルになる」という抱負を述べています。例文では多彩な業務に携わりたいという内容ですが、転職希望先の会社に特筆すべき業務があれば、その業務に貢献できるように具体的な内容を述べるのも良いでしょう。

それぞれの例文を参考に「スキルアップしたい」という志望動機を構成すれば、説得力のある内容になります。自信を持って志望動機を伝えて下さい。

初回公開日:2022年07月28日

記載されている内容は2022年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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