結婚で退職する場合の履歴書の書き方とは?例文や注意点も解説
更新日:2024年11月03日
職歴欄には、これまでの職歴と結婚・子育て期間を簡潔に記入します。
<例文>
平成〇〇年4月 株式会社〇〇 入社
人事部にて人事業務に従事
令和○年3月 結婚に伴い退職
専業主婦として子育てに専念し、現在に至る
自己PR欄
自己PR欄はその名の通り、企業に向けて自身をアピールするための項目です。
自己PR欄にはこれまでの職歴で学んだことや、結婚・子育ての経験をポジティブに記載しましょう。転職先で職歴や結婚・子育て経験が活かせることをアピールできるとベストです。
<例文>
貴社は子育てに関するサポート精度が充実しており、子どもがいる方も活躍できる点に魅力を感じました。
前職では人事として、社員の残業時間削減に貢献しました。社員評価軸が労働時間の長さに偏っていたのを、人事制度改正により生産性をはじめとする業務の質で、評価するように変更しました。
この経験を活かし、貴社でも人事として勤務したいと考えております。子どもは自宅近くの保育園に預けており、家族も私が働くことに賛成、協力してくれています。
前職の経験を活かしつつ、仕事と子育ての両立に努め、貴社に貢献したく存じます。
結婚による退職理由を履歴書に書く際の3つの注意点
結婚による退職は、履歴書に「結婚に伴い退職」と明記するのがベストです。
しかし、結婚を理由に前社を退職している男性や子育て中の方は、履歴書の書き方で注意しておきたいポイントもあります。
履歴書に退職理由を結婚と書く場合の注意点を、以下で詳しく解説します。
1:男性が書く場合は事情を説明できるよう準備する
男性が履歴書に「結婚に伴う退職」と書く場合は、面接や面談で詳しい事情を説明できるように準備しておきましょう。
男性が退社理由に「結婚に伴い退職」を挙げることは、採用で不利になるようなマイナス要素ではありません。とはいえ、若干珍しいケースではあります。
企業側の不安や疑問を減らす意味でも、面接といった場で詳しい事情を説明できるように事前に準備しておくとベターです。
「結婚に伴って転居することになり、通勤時間が大幅に増加した」
「前職は転勤が多い会社で、子育てに参加することが難しく感じた」
上記のような理由を用意しておくと、転職先も納得して選考を進められるでしょう。企業側が安心して選考を進められるということは、求職者にとっても有利になります。
2:退職理由は正直に書く
結婚が理由で前社を退職している場合、本人に何か問題があって退職したわけではありません。履歴書には「一身上の都合により退職」ではなく、「結婚に伴い退職」と正直に書きましょう。
ちなみに、「一身上の都合により退職」は自己都合による退職のことで、会社都合での退職には使いません。
会社都合の退職とは、会社の倒産や解雇のほか、社屋の移転により通勤が困難になった場合や、一定の基準を超える長時間残業、ハラスメントなどで退職した際に使用します。
自己都合による退職を「会社都合での退職」と履歴書に書くなど、退職理由の偽りは経歴詐称になってしまいます。退職理由は正直に書くようにしましょう。
3:自己PR欄でアピールする
履歴書の「職歴欄」は、学歴や職歴といった経歴を時系列にまとめて説明する欄です。
一方「自己PR欄」は、前職の内容や結婚生活、子育ての経験が企業で活かせることをアピールする場です。これまでの経験や仕事に対する意気込み、現在の状況を自分の中で整理できる項目でもあります。
子育て中の方でフルタイム勤務や正社員を希望する方なら、自己PR欄で「子育てが仕事に影響しない」「仕事と子育てを両立できる」といったアピールができると効果的でしょう。
とはいえ、無理に「子育てが仕事に影響しない」「仕事と子育てを両立できる」と書く必要はありません。子どもが小さいうちは急な体調不良が多く、突然仕事を休まなければならないこともあるでしょう。
「子育ての影響で仕事に穴をあけるかもしれない」という不安は、企業側も感じている部分です。自己PR欄には不安要素をできるだけ減らせるようなポイントを記載し、面接で企業側と話し合えるように準備しておきましょう。
履歴書に書く必要がない4つの内容
結婚にまつわることでも、履歴書に記載する必要のない項目があります。
「結婚予定」「詳細な結婚歴」「事実婚」「出産や育児による職歴のブランク」といった内容は、履歴書に記載する必要はありません。各項目について詳しく見ていきましょう。
1:結婚の予定があること
初回公開日:2022年08月31日
記載されている内容は2022年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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