【地域別】消防団の退職金はいくらか(金額/支給日/税金/確定申告)
更新日:2024年11月03日
地域の防災リーダー消防団の退職金っていくら?
地域の防災リーダーとして活躍する消防団の活動は、消火だけではなく、住民の安全と安心を守るための重要な役割を担っており、最近では女性が消防団へ参加することも増えてきたこともあって、女性ならではの活躍も期待されています。消防団として活躍し退職する場合、退職金が支払われます。今回は、気になる消防団員の退職金についてご紹介いたします。
消防団を退職する時の退職金(退職報償金)その気になる金額は?
消防団に入ると、災害時の出動だけではなく防災訓練や広報活動や年末年始の夜警など、その活動は多岐にわたります。常勤のような消防署とは違い、消防団員は自宅や職場などから要請を受けて駆け付けます。地域に密着した活動をしている消防団員は、全国でおよそ85万人です。
市町村で、消防団として災害活動や防災訓練などに出動すれば、一回当たり数千円の出勤手当が支給されます。消防団を退職する際に支給される退職金の気になる金額は、消防団員の階級や勤務年数によって異なってきます。
消防団の階級は、団長をはじめ副団長、分団長、副分団長、部長および班長、団員と分けられており、5年ごとの区切りで金額が変わってきます。
消防団で5年以上10年未満勤務したの団長であれば239,000円、10年から15年であれば344,000円、15年から20年未満であれば459,000円、20年以上25年未満であれば594,000円、25年以上30年未満であれば779,000円、そして30年以上になると、その上はなく979,000円が支払われます。
消防団の中でも有数の団長ですから、その分退職金の額は大きいのですが、普通の団員でも30年以上勤務すれば689,000円ももらえます。
気になる退職金の支給日はいつ?
気になる消防団の退職金支給日ですが、支給制限も設けられています。
①禁錮以上の系に処せられた者
②懲戒免職者、またはこれに準ずる処分を受けて退職した者
③停職処分を受けたことにより退職した者
④勤務成績が特に不良であった者
⑤上記にあげるもののほかに、退職金を支給することが不適当と認められた者
このいずれかに該当する人は、退職金をもらえなくなってしまうので、注意が必要です。支給方法は、消防基金へ退職金を請求することからはじまります。
所属している消防団からの退団報告を受けた市町村が消防基金へ請求をすると、その請求が正確なものであるのか確認され、問題ないとなれば支払われるシステムになっています。そのため、各自治体によって、消防団の退職金支給日時は決められてはいません。
消防団の退職金税金はどのくらいかかるの?
市町村からの要請を受けて活動する消防団と言えど、退職金にも税金はかかってきます。あくまでも市民ボランティアとして活動している消防団ですが、退職金は『退職所得』という税金の対象になってきます。
しかし、消防団員の退職金はそれほど多くはないので『退職所得の受給に関する申告書』というものを提出していれば『退職所得』の計算をしても、税金が発生することはあまりありません。提出を忘れてしまうと、退職金から一律20%の税率で税金がひかれてしまうので、ご注意ください。
消防団の退職金って確定申告をしなければいけない?
消防団で退職金をもらった後は、確定申告をして精算することになります。『退職所得の受給に関する申告書』が送られてきますので、その用紙に必要事項を書いて返信することで、スムーズに処理をすることができます。確定申告の際には気をつけなければいけません。
地域によって消防団の退職金は違うの?
地域に密着した活動をしている消防団は、全国の市町村ごとに設置されており、そのどれもが地域に密着した活動を行っています。住民の安全安心を守る重要な役割をになう各地域の消防団の退職金は、どのくらい違うのかを紹介します。
上田市の消防団の退職金は?
上田市の消防団員は、5年ごとの区切りはなく5年以上勤務すると、1年増えるごとに金額が増えていきます。上記に記した団長の金額も、30年以上の上限は同じく979,000円だったものの、5年以上勤務で239,000円からはじまり、6年で260,000円7年で281,000円と40,000円づつ退職金額が上がっていっています。
初回公開日:2017年10月31日
記載されている内容は2017年10月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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