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【業界研究】飲食業界の現状・動向・課題について

食にまつわる産業をすべてまとめて飲食業界と呼びます。現代において食はますます多様化の様相をみせていますが、飲食業界はその食事形態によって主に、外食、中食、内食の3つに分類されます。

仕事内容

飲食業界の職種は、マネジャー(店長)、エリアマネジャー、企画営業、メニュー開発、マーケティング、店舗開発等に分かれますが、とくにチェーン店の場合は、マネジャーのアシスタントからスタートして、接客、調理、清掃、食材管理、金銭管理、アルバイトスタッフの採用

業界シェア一覧上位3

1:ゼンショーホールディングス:4,683億円
2:日本マクドナルドホールディングス:2,604億円
3:吉野家ホールディングス:1,734億円

平均年収一覧上位3

1:WDI:937万円
2:ダスキン:781万円
3:BRサーティワンアイスクリーム:763万円

業界の動向

ファミレスの現在地

近年、ファミリーレストラン各店は特徴のあるメニューを展開することで支持を受けています。

ロイヤルホストは、メインからデザートまで高水準な料理を揃えており、とくに肉料理、ワイン、デザートが好調です。高級感があって落ち着いた雰囲気の店内には女性客の姿も目立ちます。ガストは、和食メニューを充実させ、男性客がアットホームな雰囲気のなかでお酒を飲めるように工夫しています。

ココスは、ステーキとハンバーグを中心にアメリカンなメニューが豊富で、マルゲリータピザやグラスワイン、カリカリポテト等のサイドメニューもです。サイゼリヤはやはり価格の低さが魅力で、ほとんどのメニューが400円以下となっていることもあり、若い世代を中心にリピート率が高くなっています。

牛丼大手に復活の兆し

ゼンショーホールディングスが展開するすき家の2016年度経常利益が前年比約4倍の113億円強に増えました。

ワンオペレーション問題によるイメージダウンから顧客離れが深刻化していた同店ですが、ワンオペ解消に取り組みながら、牛肉を増量するなどの施策で持ち直しの気配を見せています。同じ牛丼事業のなか卯も、サーモンいくら丼やローストビーフ重、うどんメニューを中心に巻き返しを図っています。

松屋フーズは、とんかつ店松のやで業績を回復させています。同店では、米国産のチルド豚肉を使用した低価格路線で客の心をつかみ、店舗数を増やしています。

ワタミ再建なるか

経営再建中の居酒屋ワタミは2016年に、コメ卸売大手の神明ホールディングスと資本提携すると発表しました。

同社は、売却した株式約14億円を居酒屋店舗の改装と食材の仕入れに充てる予定としています。また、従業員の長時間労働問題で企業イメージが悪化したため、約100店舗の店名を変更するとのことです。

中食大手のM&A続く

中食業界では大手を中心に、海外市場への進出やスケールメリット(規模を大きくすることで得られる利益)を目的として、積極的なM&Aが進められています。

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