就活での「潤滑油です」の意味と使い方|なんj語/元ネタ
更新日:2024年08月01日
「なんJ」では就活生が面接などで「潤滑油です」ということや、実際に「潤滑油です」とアピールする学生が内定を取れない状況を皮肉られています。一見きちんとして自己PRをしているように見えて、内容の薄いことしか言わない、ありきたりな存在であるという意味を含ませて馬鹿にされることが多いです。
「潤滑油です」はリア充?
一方で、学生時代にサークルや部活に所属していた経験をもとに「潤滑油です」とアピールしているところから、リア充アピールであるとしてネット民からは嫌悪されています。
「潤滑油です」というアピールは、サークルで役を務めたというような明確に証明できるものがない点も相まって嘘くさい、薄っぺらい存在の象徴として「なんJ」をはじめとするネット上では認識されています。
就活で「あなたをモノに例えると」の回答「潤滑油です」の意味
就活では面接官からさまざまなことを質問されます。そうした時に自分のことを「潤滑油です」と答えることにはどのような意味があるのでしょうか。
これは自分を組織にとって、目立たないけど必要な存在と認識してもらいたいという考えからきています。しかし面接官からすると、潤滑油という表現は漠然としすぎています。具体的にどのような貢献ができるのかをきちんと伝えられるようにしておく必要があります。
「潤滑油です」は就活で使って反応が良いのか
「潤滑油です」という自己PRは就活で良い反応を引き出すことはできるのでしょうか。多くの場合就活では、他の就活生と競争してより良い評価を受ける必要があります。他者との比較で有用な人材であることをアピールしなければなりません。
企業が求める人材
企業が求める人材は大きく分けて次の二通りです。先進的な企業では自律的で主体性を持って仕事に取り組める人材を求めます。こうしたところでは、いかにもマニュアルを読みました、というような自己PRは評価されません。自分で考えたものではないからです。
一方で社員に歯車として、会社に従っていれば良いということを望んでいる会社では、自分で考えない「潤滑油です」アピールを用いる就活生は狙い目です。問題はこうした会社は人材開発には後ろ向きで、往往にしてブラックな体質を持っていることです。
面接のヒント
企業が面接で聞きたいのは、学生時代に何をしたのか、ではありません。「何かをした」結果「どうなったのか、何を得たのか」です。単なる「潤滑油です」のアピールではこの部分が抜け落ちていることが多くあります。そのため自己PRとして非常に弱いのです。
面接官が興味あるのは、就活生が入社後に「何ができるのか」です。「サークルが円滑になるためのサポートをしました」というような漠然で曖昧としたものでは、具体性に欠けるとして低い評価にとどまります。
「潤滑油です」の言い換え
自己PRが思いつかない、でも「潤滑油です」は使いたくない。そんな場合に別の表現を用いることがあります。ただし注意が必要なのは、言葉を言い換えただけではダメだということです。具体的にどのような行動をしたのか、その結果何を得たのかまで話ができるように自己分析を練っておく必要があります。
調整役
組織内の人間関係やスケジュールの調整など、全体を統括するマネジャーの役割としての調整役であれば格好のアピールになるでしょう。しかし単にサークルやゼミ内で友達が多かった程度の浅い内容であれば、職務能力としての自己PRとしては弱いでしょう。
裏方タイプ
総務や経理などの管理部門は直接的に企業の収益に貢献するわけではないですが、事業活動においては不可欠な部門です。そのためこうした部門を志望する場合に「裏方タイプ」をアピールすることがあります。
しかし実務上、管理部門に求められるのは正確性や期限の管理、部署間の調整であって「潤滑油です」と自負していても、実務能力がない場合も見受けられます。
初回公開日:2018年02月15日
記載されている内容は2018年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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