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車の鳥のフンの対策方法・シミ・跡がついたときの取り方|洗車

更新日:2024年07月31日

車についた鳥のフンは、乾燥するとなかなか取れません。鳥のフンは車の外観を汚すだけでなく、塗装にまで染み込んで傷を付けます。この記事では、鳥のフンの簡単な除去方法と、塗装が傷ついた場合の正しい対処方法についてご説明します。

車に鳥のフンがついた時の取り方は?

洗車したばかりなのに、次の日に見たら車に鳥のフンがべったりついていた、という経験をした人は少なくないでしょう。車の汚れの中でも、乾いてしまうとなかなか取れず、一番やっかいなのが鳥のフンです。この記事では、鳥のフンが付いたときの対処法をご紹介します。

車に鳥のフンの跡やシミが残った場合は?

鳥が落としたフンは白っぽく、特に車の色が濃い場合にはかなり目立つ汚れです。鳥のフンには尿酸という白い結晶が含まれており、これが尿としてフンと一緒に排出されるためにフンが白くなります。進化の過程で、体の軽量化を図るために小さくて軽い尿酸として排出する仕組みになったといわれています。

やっかいなのは、この尿酸が酸性であることです。尿酸は車の表面を汚すだけでなく、車の塗装に浸潤して傷つけます。ですから、車に鳥のフンが付いているのを見つけたら、塗装が変質する前にすぐ取り除くことが必要です。

車の塗装面はどうなっている?

車に付いた鳥のフンに対処する前に、まずは車の塗装がどのような仕組みになっているか把握しましょう。車のボディの上にはわずか厚さ0.1mmの塗装が施されています。この塗装は基本的に3層に分かれており、ボディに近い順から下塗り、中塗り、上塗りを経て、その上にクリア塗装を重ねて仕上げられています。これらの薄い塗装膜が、車を細かな傷から守っています。

鳥のフンがついた直後は、クリア塗装の上にフンが乗っているだけですが、時間とともにフンの酸性が塗装を傷つけ、クリア塗装の下まで浸潤していきます。塗装の下に浸潤すればするほど、素人が対処するのが難しくなってきます。まずは、クリア塗装の上に鳥のフンが乗っている状態だと仮定して、一般のドライバーが簡単にフンを除去できる方法をご説明します。

フンがついた車の洗い方は?

車の上に鳥のフンを発見したら、まずは水洗いで取り除くことから始めましょう。鳥のフンは乾くとこびりつくので、水分を加えてふやかすことが有効です。車の中に、普段からフン掃除用のファイバークロスや雑巾を準備しておくと良いでしょう。洗車用のワックスシートも使えます。布を使う場合は、40~60℃のお湯で濡らし、フンの上にしばらく被せてフンを浮かせましょう。

夏場であれば、直射日光の当たる場所で濡れた布を被せるだけで布が温まり、フンが浮きやすくなります。

10分ほど経ったら、こすらずにフンをつまみ取るようにフンを取り除きます。この時、こするように拭き取るのは厳禁です。鳥のフンには消化されなかった果実の種などの固形物が混じっていることがあるため、こすると車の塗装を傷つけるので注意しましょう。

鳥のフンで車が傷ついた場合はどうする?

夏場は車体が熱せられるので、鳥のフンによる酸化が早く進みます。特にボンネットは熱くなりやすく、早いときにはフンが付いてから2~3時間で酸化が始まると言われています。フンによる傷がクリア塗装の下まで進んでいるときには、傷部分をならすために軽く磨くことが必要になります。

軽い傷は自分で修復可能

上述のような水拭きでは鳥のフンを除去しきれず、小さな傷が残った場合には、フンによる浸蝕がクリア塗装の下まで届いている証拠ですが、傷が軽い場合は素人でも対処可能です。その場合はコンパウンドで優しく拭き取りましょう。コンパウンドとは、研磨剤の入ったクリーム状のケミカル剤で、なるべく微粒子タイプの商品を選ぶのがです。

コンパウンドをスポンジに取り、車に優しく押し当てて同じ方向へ拭きましょう。このとき円を描くように拭くとムラになるので注意が必要です。30cm四方の四角形を描くように拭くと良いです。

最後に綺麗なタオルで拭いて、状態を確認しましょう。コンパウンドで磨くと、その周りのイオンデポジット(雨水が蒸発して白く残った跡)なども綺麗に取り払うので、磨きに差があるとその部分だけ浮いてしまいます。周りの状態とのバランスを見ながらコンパウンドを使うことが必要です。

フン掃除は時間との勝負

鳥のフン汚れが中塗り、下塗りにまで達してしまうと、クリーナーやコンパウンドで傷自体をならしたとしても、他の綺麗な部分とのギャップが浮き上がってしまいます。また、クリーナーには強力な成分を含むものがあり、使い方によっては鳥のフンだけでなく塗装まで剥がしてしまう危険もあります。

さらに、フン汚れが深く浸潤し、ボディの塗装面にまで浸みてしまうと、プロでも修復は不可能です。

このように、鳥のフン掃除はいかに早い段階で酸化を止めるかにかかっているので、車にフンがついていることに気付いたら後回しにせずすぐに対処することが重要です。酸化の進みやすい夏場だけでも、車カバーを使うなどで予防することも重要です。

鳥のフン掃除をする際の注意点

鳥は、多くの人獣共通感染症を保有しており、有名なものではオウム病が挙げられます。これは、乾燥した鳥のフンの中でカビが発生し、空気中にフンが飛散することで人の肺に入り感染するものです。その他にも、クリプトコックス症という脳炎を引き起こす病気もあります。

病気だけでなく、例えば鳩にはハトヒメダニ、ハトトコジラミといったダニやシラミが寄生していることが多いです。鳥のフンを処理した雑巾を使い回すと、ダニが病原菌が人の体に付着する原因となります。車についた鳥のフンを掃除する際は、必ずマスクをして埃を吸い込むのを防ぎ、、使った手袋や雑巾は使い捨てにするようにしましょう。

普段のメンテナンスに一手間加える

フン被害を最小限に抑えるために、事後対策だけでなく、普段の洗車から事前に対策をしておくとより効果的です。洗車の際には傷消し効果のあるカーシャンプーやワックスをしておくのがです。

また、コーティングを施工する際には、ガラスコーティングが一番傷に強く、耐熱性も高いためスチームクリーナーの使用が可能で便利です。コーティングは種類やグレードにより価格も変わりますが、すべての汚れ対策に有効なのでひとつの方法として検討してもよいでしょう。

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初回公開日:2018年04月06日

記載されている内容は2018年04月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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