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遅延理由書とは・雇用保険での書き方と文例・遅延理由の例

更新日:2023年12月23日

雇用保険に加入する義務がある従業員の雇用保険被保険者資格取得届が提出されずトラブルになっているケースがあります。6ヶ月以上も提出を怠った場合は、遅延理由書を添えて提出しなければなりません。遅延理由書の書き方はとてもシンプルです。

遅延理由書とは?

謝罪の意思を表す書面

遅延理由書は、必要な手続きが大幅に遅れたり、書類の提出期限に遅れるなどした理由を明らかにするために提出する書類です。謝罪の意思を示す反省文のような物です。様々な場面で遅延理由書が必要になりますが、この記事では主に公的機関に対して提出する遅延理由書についてご説明します。

遅延理由書が必要な場面

遅延理由書は、社会保険や労働保険などの手続きが遅れた場合や工事が遅れた場合などに使用されます。その代表的な例が、雇用保険の被保険者資格取得の手続きを事業主者が忘れていた時に提出する遅延理由書です。

厚生労働相からの通達で平成21年より雇用保険被保険者資格取得届の提出が遅れ、従業員を雇用した翌月の10日から6ヶ月経過した場合には、遅延理由書を提出することになっています。

雇用保険の遅延理由書の書き方

事業主が新しい従業員を雇用した場合、事業主はハローワークに対して「雇用保険被保険者資格取得届」を翌月の10日までに提出する義務があります。これは、雇用保険被保険者証を取得し従業員に交付するためのとても大切な手続きです。近年では、パート社員でも一定の条件を満たせば雇用保険に加入できるため、事業主は忘れずに手続きする必要があります。

雇用保険に関する手続きを忘れ、提出期限から6ヶ月以上経過してしまった場合、事業主は遅延理由書を添えてハローワークに提出しなければなりません。

雇用保険で遅延理由書を書く理由

雇用保険で事業主が提出すべき書類は多岐にわたります。雇用保険被保険者資格取得届が代表的ですが、その他にも雇用保険被保険者資格喪失届、育児休業基本給付金支給申請書、雇用保険被保険者転勤届などがあります。

遅延理由書の提出が必要かどうか判断に迷ったら、社会保険労務士に相談しましょう。雇用保険はもちろん、その他の労働保険、社会保険等に関する手続き期限や提出書類、書き方までアドバイスしてくれるでしょう。また、最新の法改正にも対応してくれます。

遅延理由書の形式

遅延理由書には、法律で決まった様式はありません。所定のテンプレート等が定められている場合はそれを使えば良いですが、最低限必要な項目を書いておけば問題ありません。雇用保険の遅延理由書に最低限書いておくべき項目は、

・遅延理由書の提出先:所轄のハローワークになります。

・本文:遅延した理由を書きます。以下で詳しく述べます。

・被保険者の氏名、生年月日、資格取得日などの情報

・事業主の会社の情報

です。

ただし、雇用保険被保険者資格取得届などはきちんと決まった様式に必要事項を記載して提出しなければなりませんので、混同しないようにしましょう。また、その他にも賃金台帳や労働者名簿、出勤簿などを確認のために持参する必要がある場合もあります。事前にハローワークに問い合わせ確認しましょう。

遅延理由書の文例

雇用保険の遅延理由書に書く本文の内容は、遅延理由とお詫びの言葉です。あまり堅苦しい書き方はしなくても良いです。遅延理由書に書く遅延理由は、あまり言い訳のように長くする必要はありません。完結にポイントだけを書きましょう。

例文1

弊社社員Xは、平成○年○月○日に入社しましたが、事業主の不注意で雇用保険被保険者資格取得届の提出を失念しておりました。つきましては、今後このようなことがないように法令を遵守いたしますので、よろしくお取りはからい下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

例文2

この度は、事務担当者の不手際により雇用保険被保険者資格取得届の提出が長期間なされておりませんでした。今後このようなことがないように社内で徹底して参ります。今回に限り資格取得届を受理していただきますようお願い申し上げます。

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初回公開日:2017年10月02日

記載されている内容は2017年10月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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