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エッセイの書き方と文例・書き出しと結論・英文エッセイの書き方

更新日:2024年07月06日

自身のエッセイを一冊の本にしたいと考える人は結構います。しかし、エッセイとは、どのように書けば良いのでしょうか。この記事では、世代別のエッセイの書き方、起承転結や面白いエッセイを書くコツなど、エッセイの書き方を詳しく紹介します。

世代別エッセイの書き方と文例

エッセイは、随筆や随想と同じで書き方の形式は自由です。体験や見聞きしたこと、日頃感じていることや主張なども書くことができます。小説は創作ですが、エッセイは基本的に事実を書く必要があります。多少の脚色は許されますが、嘘を書いてはいけません。

書き方のルールが決まっているシナリオと違い、書き方が自由なので簡単に書けそうですが、読者を喜ばせるエッセイを書こうと考えると、書き方にも創意工夫が必要です。何について書くかテーマを決め、構成を練ります。そのために制作ノートを用意すると良いでしょう。

エッセイの書き方は「ですます調」でも「だである調」でも好きな方、得意な方で構いません。しかし、統一することが大切です。「ですます調」で書き始めたら最後まで「ですます調」で書きます。

高校生のエッセイの書き方

大人が書くエッセイと高校生が書くエッセイに書き方の違いはありません。人間の内面を書くテーマならば、鋭い洞察力が必要です。人とは異なる独特の視点で書かれてあると評価が高いでしょう。

どのようなテーマでも実際に体験したエピソードを盛り込むと、読者も興味を持ちやすく、個性的なエッセイになります。体験談を文章にするには、観察力と表現力が求められます。読者が文章を読んで情景が浮かぶ描写を心がけましょう。詩心溢れる美しい文章、品格のある文体が好まれます。

エッセイのテーマが指定されていない場合は、書きたいこと、関心のあることで、その道に詳しい得意分野が良いでしょう。知らないことを1から調べる場合、テーマとの距離感が生じる可能性があります。得意分野の方がオリジナリティを発揮することができます。

中学生のエッセイの書き方

全国的な中学生のエッセイのコンクールで、最優秀作品を読んでみると、非常にハイレベルです。十代の瑞々しい感性と恐れを知らないストレートな主張は、大人のエッセイにはない表現が見られます。

大人はすぐに「綺麗事」という言葉で濁す悪い癖がありますが、高い理想や大きな夢をエッセイに書くことは大切です。そして、読者に知識や教訓や情報など、何か役に立つことを伝えられるエッセイの書き方が望ましいでしょう。

常に読者がどういう心境でこの文章を読むか、傷つく人はいないかと考えながら書く想像力が大切です。エッセイの書き方で大事なことは「人が読む」ということを常に意識して書くことです。

小学生のエッセイの書き方

小学生も中学生と同様、大人が思いつかない素晴らしい表現でエッセイを綴ります。大人びたエッセイを書く必要はありません。書き方のコツは、一人の友達に手紙を書くつもりで書くことです。一人に伝える文章は万人に通じます。

エッセイは、シンプルな言葉で、読みやすく、分かりやすい文章を心がけましょう。無理に難解な言葉や難しい漢字を使う必要はありません。すらすら読める文章が上手な文章です。

エッセイは作文や日記とは違うので、壮大なテーマに挑戦することも貴重な経験になるでしょう。例えば「平和」というテーマでエッセイを書けば、大人とは異なる小学生ならではの視点で書かれたエッセイになるでしょう。小学生が書く文章だからこそ、同じ小学生の心に響きます。

三日坊主を持続する

学生の本分は勉強です。小中高で使えるエッセイのネタは、三日坊主です。書き方としては、三日坊主をエッセイのテーマにするのではなく、さりげなく三日坊主の話を組み込みます。

三日坊主も持続すれば好成績です。大相撲なら、3勝1敗を繰り返したら12勝3敗で準優勝か敢闘賞です。プロ野球なら、4打席中3打席も打ったら怪物打者です。三日坊主のいけないところは、4日目以降に何もしなくなることです。

三日坊主の他にも、多くの人が関心を抱く話をエッセイの中に入れると、読者にとって役立つ知識や情報を提供するエッセイになります。

エッセイの組み立て方とポイント

エッセイは欲張り過ぎて、あれもこれもとテーマを盛り込むと、焦点がぼやけます。テーマは一つに絞り、鋭い切り口で深く掘り下げていきます。エッセイは作文と違い、一冊の本になる分量を書くことがあります。そのため、目次の言葉も考えます。

書店での客の行動をイメージすると、最初に本のタイトルを見て興味を持ち、本を手にします。インパクトのあるタイトルを考えることは最重要課題です。次に本をめくり、目次を見ます。目次を見れば本の内容が端的に分かります。客が迷わずレジに走る目次の言葉を考えます。

本文の他に「まえがき」と「あとがき」の文章も考えます。「まえがき」の書き方は、小説のあらすじと同じで、何が書かれてあるのか、どういう気持ちで綴ったエッセイかを簡潔に書きます。「あとがき」の書き方は、もう一度一番伝えたい思いを書きます。

ユニークなエッセイの書き出し

エッセイは書き出しが非常に大切です。淡々と説明文から入る書き方よりも、インパクトのある書き出しが読者の興味を引きます。例えば「あなたは知っていますか」から始まるエッセイがあります。その後に「○○という国の今を」と続き、初めて説明文に入ります。

「それだけは、その言葉だけは言ってはいけない」と会話文から始まるエッセイも印象的です。何を言ったのか気になります。

「ピキーン」といきなり擬音から入った小学生のエッセイもあります。ピキーンとは何かと続きを読むと「キレた音」です。近所の大人に心外な一言を言われて激怒したシーンを、面白おかしく表現した書き方です。エッセイの書き出しは創意工夫を重ね、最高の一行目を考えましょう。

エッセイで大切な結論

映画の名作は、感動的なラストシーンに胸が熱くなります。エッセイはリポートではないので、論文の結論のような終わり方では面白味に欠けます。小説のラストシーンのような劇的な終わり方でもかまいません。

ドラマの最終回でも、完結しない終わり方があります。問題を投げかけて終わり、視聴者に答えを考えさせるラストシーンです。エッセイも、メインテーマを世に問う形の終わり方があります。

エッセイの書き方で忘れてはならないのが推敲です。誤字だけでなく、不自然な言い回しや日本語の誤用などもチェックします。西暦や日付、データの数字なども確認します。エッセイはノンフィクションなので正確さが命です。一度書店に並んでから間違いに気づいても遅いです。

起承転結を無視する書き方

「起承転結」という言葉は有名です。「起」は静かな序章で「承」は徐々に物語が加速し「転」は一気に激しく展開し「結」は結論です。「転」がクライマックスで「結」がラストシーンです。エッセイも映画のようなドラマチックな書き方の方が面白いでしょう。

映画は必ずしも起承転結の順番で描かれているとは限りません。ファーストシーンは静かに始まるだろうと観ていると、いきなりクライマックス級のシーンが炸裂して度肝を抜かれることがあります。

「いきなり始まったか」と目を見張ると、クライマックスの予告的なシーンは最初だけで、場面は変わり、静かな序章が始まります。エッセイも「転」から始まり、その後に「起承転結」という順番に進む書き方があります。

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初回公開日:2017年12月27日

記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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