親子の縁を切る手続き方法・理由|除籍/法律/書類/借金
更新日:2024年07月29日
親子の縁を切ることはできるのか?
円満な家庭なら親子の縁を切る状況にはなりませんが、複雑な家庭もあるため、親子の縁を切りたいと願っている親子も存在します。
親子の縁を切りたいと感じてしまう理由はさまざまありますが、話し合いでは解決しないことが原因になること多いです。親子と縁を切ることは親子喧嘩の延長戦の場合が多く、罵声だけではなく暴力にまで発展してしまう可能性もあります。
しかし、親子の縁は誰よりも深い絆で結ばれているため、簡単に親子の縁を切ることはできません。そのため、親子の縁を切る方法にも手間がかかってしまうので、そこまでの手段を取る家族は少数です。
除籍する
親子の縁を切る方法を考えて誰でも思い浮かぶことが、親との戸籍を分けて除籍することです。その理由は、除籍することで親と戸籍上別になるので、親子の縁を切ることができると感じるからです。
しかし、除籍しても書類上では親子と縁を切ることができていません。親の戸籍を離れて分籍届を出しても、父母の欄には親の名前が記されています。そのため、親の戸籍から離れても親子の縁は切れていない状況になります。
結婚することで違う戸籍に移ることが一般的なので、分籍することは珍しくありません。むしろ、大人になれば結婚する方が多くいるので、親の戸籍から離れることは珍しいことではありません。
しかし、「結婚=親子と縁を切る」ことではないので、除籍するだけでは親子との縁は切ることができず、気持ち的に「親子の縁を切ることができた」と思えるだけになります。
念書を提出する
この方法でも、法律的に親子の縁を切ることはできていませんが、上記の除籍する方法より親子の縁を切れている近い状況にすることができます。
念書の書き方や文面は特に決まりがないので、あまり考えずに簡潔に書いても問題ありません。念書を書く場合の注意事項は、日付を必ず書くことです。念書は最新の物が適用されてるので、日付は重要なポイントになります。そのため、書き忘れには気をつけましょう。
念書に捺印しても安心することはできません。その理由は、念書も所詮紙の書類なため破り捨てたり、紛失してしまえば効力を失ってしまうからです。念書を失ってしまうと親子の縁を切る事実確認をすることができないので、遺産なども子供に相続されてしまいます。
念書の効力を確実に発揮するには公正証書を作成し、公正証書役場に提出することです。公正証書役場に提出すれば保管してくれるので、紛失する危険性がありません。
法律で親子の縁を切る方法は?
結果から説明すると、法律上で親子の縁を切ることはできません。それだけ親子との絆は、切っても切れないものと認識することができますが、親子の縁を切ることを願っている家庭もいます。
戸籍を外す
親子の縁を切る方法で思い浮かぶのが戸籍を外すことですが、上記の「除籍する」で説明したように、実質的に親子との縁を切ることはできていません。あくまでも気持ち的に「切れている」と感じることができるだけなので、戸籍を外す方法を実行する人もいればしない人もいます。
気持ち的にでも親子の縁を切ることを願っている場合は、戸籍を外したり、分籍することで解決します。
しかし一度親の戸籍から分籍してしまうと、元の戸籍に戻ることはできないので、慎重に考えて行動することが大切です。
家庭裁判所を利用する
法律上で親子の関係を切ることはできないので、家庭裁判所を利用しても親との縁を切ることはできません。
しかし、気持ち的に親子の縁を切ることは数々あり、家庭裁判所を利用しなければ実行できない方法もあるので、一度弁護士などに相談することも大切です。
親子の縁を切る手続きの仕方
親子の縁を切る手続きは、さまざまありますが、どの方法でも完全に切ることは不可能です。
親子の縁を切ることは簡単だと感じてる人も多くいますが、簡単に縁を切ることはできません。親子の縁を切ることができている近い状態にすることは幾つもありますが、ほとんどが気持ち的にだけ解決することができるので、根本的に解決することができません。
そのため、親子の傷が深い場合は、気持ち的に親子の縁を切ることでは納得できない場合も多くあります。気持ち的に解決することができない場合は、一つの方法ではなく、幾つもの方法を利用して限りなく親子の縁を切ることが重要になります。
書類を提出する
初回公開日:2018年04月17日
記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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