冷暗所の定義・作り方・保存方法・冷蔵庫との違い|アパート
更新日:2024年11月02日
冷暗所の定義
食品パッケージの裏側に書いてある保存方法で、「直射日光をさけて冷暗所で保存してください」と書かれていることがあります。冷暗所とはどのような場所のことでしょうか。温度など、冷暗所の定義についてご紹介します。
温度
冷暗所で保存してくださいと書かれている商品は、基本的に常温や室温で保存しても著しく劣化しないものに記載されています。冷暗所で保存する事をすすめている薬や食品は、指示どおりに冷暗所で保存したほうが鮮度が保てます。
冷暗所の温度は、1~15度が最適な温度で直射日光の当たらない薄暗い場所に保存します。涼しい冬の間は、地域によっては常温でも良いでしょう。しかし、一年中安定した温度を保つには冷蔵庫が良いです。
冷蔵庫は扉を閉めると暗くなり、温度も1~5度に保たれています。冷暗所の定義に当てはまります。野菜室ですと5~7度の温度に保たれ、こちらでも保存は可能です。温度差はありますが、冷蔵庫と野菜室のどちらも冷暗所として利用できます。
風通しの良い
「直射日光を避け風通しの良い所に保存してください」これも食品のパッケージに良く書かれている保存方法です。この風通しが良い場所は、直射日光の当たらない湿度の低い場所で、高温にならない所を指します。
風が吹く場所ではありませんから、勘違いしないようにしましょう。例えば、お米は風の直接あたる場所に保存してしまうと味が落ちてしまいます。お米が乾燥してしまい、割れてしまいます。お米は風通しの良い所の保存が進勧められていますが、直接風に当てる必要はありません。
このように書かれている食品は他にもあり、缶詰やレトルト食品の保存方法も同じです。これらの保存場所は「常温を保つことができて、温度変化が少ない場所」が適しています。風通しの良い所は、高温や高い湿度を避けてもらうための注意喚起でもあります。
常温
常温保存と書かれている食品は、夏の猛暑や寒い冬では室温が上昇してしまい適した保存ができません。
そして、常温の定義は業界によって変化します。例えば、工業製品を扱う日本工業規格(JIS)では、常温を20度±15度(5~35度)としています。食品と少し違った考え方になります。
食品の場合、季節によって常温保存はとても難しく、エアコンなどで室温を調節している部屋に置くと良いでしょう。
冷暗所と冷蔵庫の違い
冷暗所と冷蔵庫はとても似ており、冷暗所に保存するものを冷蔵庫へ入れてもかまいません。この2つの大きな違いは先程もお話しした温度です。冷蔵庫は1~5度に保たれており、冷暗所は置く場所によって温度差があります。
冷蔵庫で保存する分には、暗くて直射日光も当たらず温度も安定しているので問題ないです。冷やしても品質が変わらないものなら、冷蔵庫で保存するのが最適でしょう。
その他の、冷暗所はキッチンの収納戸棚があるでしょう。シンクの上やコンロの下などにありますが、シンクの下は湿気が多くカビが生えやすいので、食品などの収納には向きません。夏には高温になるため、季節限定で利用できるでしょう。
そして、一戸建ての家にはよくある床下収納もです。光が入らず外気温に左右されずひんやりとしています。ここは冷暗所ととして利用できますが、夏だけは暑くなる場合があるので注意しましょう。
状況別冷暗所の作り方
一戸建てに住んでいると冷暗所が多くありますが、住宅事情によっては冷暗所を見つけるのが難しいです。簡単な冷暗所の作り方や場所をご紹介します。
アパート
アパートは冷暗所が無くて困る時があります。そんな時は、発泡スチロールを用意して保冷剤などを入れて冷暗所を作る事ができます。野菜を保存する時は、底の部分に何か所か穴を開けて保存すると酸素不足にならず長持ちします。
マンション
マンションでベランダがある家は、向きによっては冷暗所を作れます。日陰であれば、夏以外の季節は風通しがよく温度が上がりにくいでしょう。食品や薬を保管する時は、温度や湿度のチェックをこまめにしましょう。
種類別冷暗所での保存方法
初回公開日:2018年04月08日
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