男の子・女の子に多いシワシワネーム例|注目されている理由も紹介
更新日:2024年10月18日
「シワシワネームってどんな名前なの?」
「子どもに古風な名前をつけたい時に気をつけるべきことは何?」
「具体的に人気のあるシワシワネームは?」
このように、シワシワネームについて疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シワシワネームが注目されている点や特徴を詳しく紹介します。さらに、男の子と女の子別で人気がある名前を名づけの傾向と共に一覧を添えて説明しています。
この記事を読むことで、シワシワネームが評価されている理由が分かります。また、人気がある名前や子どもに名づける時に注意することも知れるため、自分の子どもに名づける時に活用できるでしょう。
子どもの名づけにお悩みの人やシワシワネームに該当する名前を詳しく知りたい人はぜひ読んでみてください。
シワシワネームってなに?
シワシワネームとは、古風で昔から日本人の名前として馴染みの深い名前のことです。近年では伝統的で美しい日本語の音の響きを活かし、昭和に流行した名前や偉人の名前を子どもに名づける親が増えています。
過去に一般的だった名前も含まれるため、若い世代には目新しく、それ以上の世代の人には懐かしく感じるでしょう。
そして、新聞や様々なメディアで取り上げられるようになったため、多くの人の関心を集めるようになりました。また、シワシワネームが取り上げられる前に注目されたキラキラネームと比較されることもよくあります。
シワシワネームにはっきりとした定義はありませんが、例えば名前の最後に当たる止め字が「子」や「郎」がついた「好子」(よしこ)や「哲郎」(てつろう)などの名前が挙げられます。その他に、漢字一文字やひらがなの名前もシワシワネームとして分類されるでしょう。
このような名前は古いイメージがあり、人によってはダサいと思われ一時は現代的な子どもの名前に押され影を潜めていました。
しかし、平成後期に再び日本に昔から根付いている古風な名前の良さが再認識されるようになります。それに伴いシワシワネームという造語が作られ、子どもに名づける親も増加していきました。
現在シワシワネームは「レトロネーム」と呼ばれることもあり、子どもの名前の候補として肯定的に見られるようになっています。
シワシワネームとキラキラネームの違い
個性的で読み方が難解なキラキラネームに対して、シワシワネームは親しみやすく広い年代で読むことができる名前なのが両者の主な違いです。
キラキラネームとは当て字や人名としてあまり使われない漢字を用いた名前のことです。名前として使用可能な漢字の選択肢が広がり、漫画やアニメのキャラクターをモデルにした独創的な名前も多く見られます。
また、音の響きや読み方を重視する傾向があり、難しい漢字が当てがわれることもしばしばです。こうして今までに見られなかった新しいキラキラネームが次々と誕生しました。
その他の特徴として、「碧空」と書いて(りく)や(みく)など多岐にわたる読み方をする名前が存在します。このように性別を問わず使用できる名前もキラキラネームとして挙げられます。
一方で、シワシワネームは「健太郎」(けんたろう)や「幸子」(さちこ)のように一般的な読み方で一目で性別の判断ができるでしょう。読み書きで頭を悩ますことも少なく、年配の人でも受け入れやすいのが特徴です。
キラキラネームは戦前から存在したとされていますが、急激に増加したのは昭和から平成にかけてと言われています。
時代の移り変わりによって、価値観の多様化や個性を尊重する動きが強くなっていきました。奇抜で華やかなキラキラネームは目立つようになりましたが、同時に古くからある和風な名前にも目を向けられるようになったのです。
シワシワネームが注目されている理由
シワシワネームは堅実さや落ち着きを感じるよいイメージがあり、若い芸能人の名前にも見られるようになったため、注目度が高まっています。
また、読みやすく奥ゆかしい雰囲気を感じる名前として、近年多くの人に好印象を持たれているのも理由の一つです。
そして、シワシワネームを子どもに名づける親が増加している背景として、名前自体の魅力の他にキラキラネームの流行が挙げられます。
キラキラネームは親のセンスや考え方が反映された唯一無二の名前になる反面、ふりがなをつけないと読めないなどの弊害が生じるようになりました。
さらに、個性が強い名前の場合子どもが成長して受験や就職をする時に悪い影響を及ぼす可能性も不安視されています。
なぜなら、面接官や教師によっては奇抜な名前はよい印象を持たれず、敬遠される場合もあるからです。
このようなことからシワシワネームの子どもが増えてきているのです。また、キラキラネームが広く認知されるようになった反動とも考えられるでしょう。
その他に、大正や昭和の趣を感じるおしゃれな名前として評価されていることも理由として挙げられます。漢字やひらがなから作り出される豊富な名前は時代を問わず多くの人の心を惹きつけているのでしょう。
また、現代的な名前の中に古風なシワシワネームをつけることで、目立ちやすくなるという意見もあります。
男の子に多いシワシワネーム例
男の子の名づけでよく見られるシワシワネームは、どのように成長してほしいのか願いを漢字に託した名前が人気があります。
例えば、清く芯の強さを感じる「清志郎」(せいしろう)や純粋な気持ちを忘れないという思いが込められた「純一」(じゅんいち)などです。
その他に、「晋作」(しんさく)や「龍之介」(りゅうのすけ)など戦国武将や歴史に名を残した人物の名前がつけられる場合もあります。このように、勇ましさや聡明さが伝わる名前はかっこいいと感じる人も多く、親が好んで名づける傾向にあります。
また、男の子のシワシワネームの1つとして挙げられる「太郎」(たろう)は、立派に豊かに育つ「太」とよい男を表す「郎」が合わさってできています。このことから、子どもの健やかな成長を願うという意味にも繋げられるでしょう。
「太郎」がつく名前は昔から長い間支持されている名前です。真っ直ぐに育つ思いが込められた「良太郎」(りょうたろう)や幸せがたくさん訪れることを予感させる「幸太郎」(こうたろう)など現在でも様々な漢字と組み合わせた名前が見られます。
これらの男の子のシワシワネームは将来への希望が詰まっており、身内やこれから出会う人にどのように関わっていくのかも想像しながら名づけられたのでしょう。
また、古くからある名前はかっこいい音の響きや渋くどっしりとした意志の固さも感じ取ることができます。
名前 | 読み方 |
---|---|
大和 | やまと |
朔太郎 | さくたろう |
伊織 | いおり |
恭介 | きょうすけ |
宗一郎 | そういちろう |
明照 | あきてる |
進次郎 | しんじろう |
道頼 | みちより |
慎之介 | しんのすけ |
和仁 | かずひと |
智一 | ともかず |
謙信 | けんしん |
尚太郎 | なおたろう |
正悟 | しょうご |
幸雄 | ゆきお |
女の子に多いシワシワネーム例
女の子の名づけで評判がよいシワシワネームは、おしゃれでかわいらしい印象がある名前です。そして、親からの温かみのある思いを込めた名前は時代を超えて広く認知されています。
一例として、たくさんの人に愛されることを祈った「明日香」(あすか)や穏やかさや柔和さを感じる「穂乃花」(ほのか)などが挙げられるでしょう。軽やかな音の響きで多くの人に愛されるようなかわいい印象を受けます。
また、ゆっくりとした様子を表現する「寧々」(ねね)や植物が芽を出すことを意味する「双葉」(ふたば)などの名前は落ち着きや品を感じさせるでしょう。このように、名前を見た人の想像力が膨らむような深みのあるシワシワネームも魅力的です。
また、女の子の名前にはひらがなが使われる場合が多く、控えめで知的な様子を感じる「ふみ」や華やかで愛らしい様子が伝わる「こまち」などが挙げられます。全体的に柔らかく優しい雰囲気がでるのも、ひらがなの特徴と言えるでしょう。
さらに、ひらがなは最初に習う文字になります。子どもが幼い時でも書いて覚えることができるため愛着が湧きやすいと考えられるでしょう。
女の子の名前を決める時は、子どもが大事にしてほしい意味の文字を名前に当てはまる傾向があります。
また、これらのシワシワネームは清楚さと芯の強さを兼ね備えた日本語の美しさを感じ取ることができるでしょう。
名前 | 読み方 |
---|---|
由美子 | ゆみこ |
小春 | こはる |
智子 | ともこ |
あや | あや |
さくら | さくら |
久美子 | くみこ |
志乃 | しの |
すみれ | すみれ |
陽子 | ようこ |
那津 | なつ |
京子 | きょうこ |
千鶴 | ちづる |
悦子 | えつこ |
すず | すず |
佐奈 | さな |
漢字一文字のシワシワネーム例
「博」(ひろし)や「愛」(あい)など漢字一文字のシワシワネームは印象的で記憶に残りやすいのが特徴です。そのため、初対面の相手や外国人と会う時に名前を覚えてもらいやすいと言えるでしょう。
また、漢字一文字の名前は男の子と女の子で使われる漢字の意味や特徴が異なってきます。
男の子の場合、常に全身するという意味合いの「進」(すすむ)や活発で元気な様子を表現する「明」(あきら)のように明確に意味が理解できる名前が多く見られます。
その他に、爽やかな水の流れを思い起こさせる「清」(きよし)や壮大にそびえ立つ山々を想像させる「隆」(たかし)など、逞しさや誠実さが強調された力強い名前も広い世代で親しまれています。
女の子の場合、秋に綺麗に色づく「楓」(かえで)や上品で初夏を表す「梅」(うめ)のように季節の花や植物の名前は時代に関わらず根強い人気があります。
さらに、気高くおしとやかさを感じる「雅」(みやび)や調和の取れた様子を表す「律」(りつ)など可憐さや美しい音の響きの名前も候補として挙がることもあるでしょう。
漢字一文字のシワシワネームには、使用する漢字にまつわる四文字熟語や、親が託した願い以上に様々なことが名前から連想されるでしょう。
そして、名前を尋ねられた時にどのような意味を込めて名づけたのか、分かりやすく伝えられるのも魅力と言えます。
初回公開日:2022年08月05日
記載されている内容は2022年08月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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