コガネムシの被害を無農薬で防ぐ方法|幼虫駆除についても紹介
更新日:2024年06月20日
「最近、庭の草花の元気がないけどどうして?」
「コガネムシは成虫だけじゃなくて幼虫駆除も必要って本当?」
「コガネムシの駆除する方法を知りたい!」
コガネムシは、ガーデニングを楽しむ方にとって非常に厄介なのではないでしょうか?
あっという間に葉っぱや茎にたくさんついていて、気がついたら大切に育てた草花が枯れてしまうことがあります。
本記事では、コガネムシから庭や大切に育て上げた植物の守り方について記載しています。
できるだけ無農薬でコガネムシを駆除したいという方にも、お役に立てる内容になっています。
これを読めば、コガネムシの種類や特性もわかるので、無闇にコガネムシ以外の益虫を駆除せずに済んで無駄な労力を省くことができます。
被害をこれ以上広げないためにも、ぜひ参考にしながら対策してください。
コガネムシの被害を防ぐには?
コガネムシは、丸くコロコロした見た目で可愛らしい昆虫ですが、せっかく植えた植物の多くに被害を及ぼす害虫でもあるのです。野菜や果物、豆類、観賞用の草花など、被害は広範囲に及びます。
特に育てるのが難しいとされるバラも、コガネムシの食害によってボロボロにされ、枯れてしまうことがあるので、バラ愛好家の方からはとても嫌がられています。
コガネムシの被害を減らすには、その生態や活動期間について知ることが大切です。コガネムシを全て除去しても、別のコガネムシが寄ってくる仕組みを理解できていれば、無農薬で十分対策ができ、発生の予防にもつながります。
また似たような見た目をした昆虫でも、植物に害を与えないものもいます。まずはよく知ることから始めましょう。
コガネムシの種類
コガネムシは、甲虫目コガネムシ科の昆虫です。体は光沢があり、体長は2、3cm程度の大きさです。コガネムシ科に分類される昆虫は、日本に約360種もいると言われています。
コガネムシ科の中には、カブトムシやカナブン、ハナムグリも含まれます。成虫のカブトムシとカナブンは、木の樹液を餌とし、ハナムグリの成虫は花の蜜や花粉を餌としており、植物の葉や根をたべることはありません。
カナブンやハナムグリは、背中と両バネの付け根部分でコガネムシと見分けることができます。コガネムシは楕円形ですが、カナブンとハナムグリは三角形になっています。またハナムグリはハネに白い点々模様があるので、判別しやすいです。
ハナムグリの成虫は、花粉を体につけながら移動するので、植物の受粉に一役かっています。害虫ではないので、見つけてもそのままで良いでしょう。
マメコガネ
マメコガネは体長1cm前後の小さなコガネムシで、頭から背中までは緑色ですが、ハネの部分が褐色をしています。沖縄を除く日本の各地に分布しており、公園や庭などでよく見かけます。
マメコガネ成虫の活動期間は5月〜10月頃です。クヌギの葉や、果物、マメ科の植物の葉をよく食べ、葉脈を残してボロボロにしてしまうこともあります。
またバラの被害も、このマメコガネによるものが多いです。葉だけでなく花弁も食害によって被害を受け、観賞用としての価値を下げてしまう原因になっています。
どちらも大切な植物ですが、特に野菜は無農薬で栽培したいものです。見つけ次第すぐに駆除することが大切です。
マメコガネに限らず、コガネムシは糞からフェロモンを発し、他のコガネムシを誘う特徴があります。コガネムシ自体が植物にいなくても、糞が付着していると知らぬ間にまた別のコガネムシがつきます。虫だけでなく、葉に付着した糞も一緒に取り除くようにしましょう。
ヒメコガネ
ヒメコガネは体長1cm〜2cm程度で、日本各地に分布しています。体は黒みがかった赤や緑、青色で光沢があり、あらゆる草むらや家の庭などで見かけることができるコガネムシです。
ヒメコガネに限らず、コガネムシは幼虫の時も草花の根などを食べますので、幼虫駆除の必要があります。庭木や芝の根っこを食べるので、庭木が倒れてしまったり、芝が枯れて剥がれたりする時は、おおかたコガネムシの幼虫の仕業です。
芋などの根菜類を食い荒らされることもありますので、見つけたら幼虫駆除も行うようにしましょう。
コガネムシの幼虫は、クワガタやカブトムシなどの白い幼虫を小さくしたような形状をしています。畑や庭の土を掘り返すと、すぐに見つけることができます。
ドウガネブイブイ
体長2、3cmのドウガネブイブイは、暗い銅色をしています。関東近郊でよく見られますが、最近は温暖化の影響で北上し、生息域をどんどん広げているようです。
こちらも土の中で幼虫の時に草花の根や腐葉土を食べて成長します。成虫だけでなく、幼虫駆除も一緒に行いましょう。特に芝に被害を及ぼし、芝生が剥がれてしまったり、点々と枯れてしまうケースが多く報告されています。
また畑では、幼虫によるさつまいもやイチゴなどの食害や成虫によるインゲンやエダマメ、落花生などのマメ科の葉や花の食害で農家を悩ませているようです。最近は無農薬栽培が盛んに行われていますが、いかに農家の手間暇がかかっているかを思い知らされます。
アオドウガネ
アオドウガネの体長は2、3cm程度で、艶があまりないくすんだ緑色をしています。日本では中部地方よりも西寄りの地域で見られていましたが、現在は北上しているとみられ、関東でも生息が確認されているようです。
成体は果物の葉を好んで食べ、幼虫は樹木や植物の根を食べて成長します。暖かい場所を好むコガネムシで、沖縄県での被害が多く、幼虫によるサトウキビの被害が深刻です。
夜行性で光に寄ってくる習性があり、日中は葉の裏に隠れています。こちらも成虫、幼虫駆除が必要です。
コガネムシの被害を無農薬で防ぐ方法
成虫も幼虫も害をもたらすコガネムシは、畑やガーデニングをする上で非常に厄介な生物です。でも大切な植物を守るだけでなく、できるだけ人間にとっても安全な無農薬で駆除できると良いというのが本音ではないでしょうか。
可能な限り無農薬でコガネムシを退治したいという方へ、良い方法をご紹介します。無農薬で駆除する場合は、できるだけ早い発見が必要です。気がつくと成虫が葉にたくさんついていたり、コガネムシの糞に残ったフェロモンのせいで、また新たな成虫を呼んでしまいます。
これからご紹介する方法を参考に、できるだけ早い対策をおすすめします。
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初回公開日:2022年10月03日
記載されている内容は2022年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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