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コガネムシの被害を無農薬で防ぐ方法|幼虫駆除についても紹介

更新日:2024年01月07日

ガーデニングを楽しんでいるのに、コガネムシによる被害に悩んでいる方はいませんか?コガネムシは放っておくと、あっという間に大切な植物を枯らしてしまいます。そんなコガネムシを無農薬で駆除する方法をご紹介していますので、これを参考にして対策してみてください。

庭や畑で植物を育てるとき、周りに生えている雑草が、悪い影響を及ぼします。これは単純に養分を奪ってしまうだけではありません。害虫を寄せ付ける原因や隠れ家にもなっているのです。

雑草を含めた植物の量が多ければ多いほど、コガネムシは寄ってきますし、餌が多いとわかるとその周辺で産卵もします。

草や庭木についている成虫は、葉を揺らすと簡単に落ちるので試してみてください。死んだふりをしてしばらくその場で動かずじっとしていますが、またすぐに動き出すので、逃げる前に取り除くのがポイントです。

雑草を抜くだけでいらない葉や花が減るので、物理的にコガネムシの数も減ります。その際にできるだけ雑草の根も取り除くようにしましょう。根を取る為には土を掘り返す必要があるので、コガネムシの幼虫が見つかり、成虫と一緒に幼虫駆除もできます。

一気にやると大変ですが、日々雑草の手入れの中で、コガネムシの成虫と幼虫駆除を一緒に行えるので、まめな手入れを心がけることが大切です。

防虫ネットを利用する

植物がコガネムシの被害に遭わないために、防虫ネットで覆う方法があります。専用のネットや不織布をかけることで、飛来してくるコガネムシから植物を守ることができます。

隙間があると、そこから侵入してしまうので、隙間なくしっかり覆うことが大切です。ホームセンターやインターネットなので販売しているので、簡単に手に入れることができます。

コガネムシは小さくても1cm前後の大きさです。家庭菜園用に売られているネットの網目の大きさは、大体1mmくらいまでの細かいものが多いので、問題なく使用できます。

また網目の細かいものを選ぶと、コガネムシ以外の他の虫の侵入も防げるのでおすすめです。育てる植物によって、コガネムシの他にどのような虫がつくかを調べて防虫ネットを選べば、効果は一石二鳥になります。

防草シートを利用する

コガネムシは、餌となる植物の近くに卵を産む習性があり、防草シートがあれば卵を産みつけられる心配がなくなるので、幼虫駆除の必要がなくなります。

また防草シートは光を遮断することができるので、雑草が生えるのを防ぎます。先ほど雑草を増やさないことが防虫効果につながると記載しましたが、この点で非常に効果的です。さらに、雑草の手入れをする手間が省けて、植物の世話も楽になります。

防草シートは、泥はねが原因で起こる植物の病気の予防にもなるので、家庭菜園やガーデニングをする方々からの支持が高いアイテムの一つです。

木酢液の散布をする

木炭を作るときに出た煙や水蒸気を冷やして液体にしたものを木酢液と呼んでいます。コガネムシだけでなく、アブラムシや土の中に住んでいるセンチュウという虫にも効果的です。

化学薬品ではありませんが、木酢液の原液は刺激臭がするので、扱いには注意が必要です。原液をそのまま散布すると、植物に影響が出てしまいます。水で希釈して、植物や土壌部分にスプレー散布しましょう。

コガネムシの苦手な植物を植える

無農薬で植物を育てる方法として、害虫が嫌がる植物を一緒に栽培するやり方があります。いくつかの植物を近くに植えることで、お互いの育成に良い影響を与える共栄作物のことをコンパニオンプランツと呼んでいます。

コガネムシは、ゼラニウムやミント、マリーゴールドなどの少し強めの匂いがする植物が苦手です。

決して高い効果があるとは言えませんが、色々な種類の植物を育てている方は、コガネムシが嫌う植物も一緒に植えることをおすすめします。

おすすめのコガネムシの幼虫駆除方法

根に影響を与える幼虫は、目に見えないうちに植物へ大きな影響を及ぼし、気づかないうちに枯らしてしまうので、非常に厄介です。成虫だけでなく、幼虫駆除もとても大切な作業になります。

ここからは、無農薬でできる幼虫駆除方法をご紹介します。

作業工程は少し手間がかかりますが、高い効果を期待できますので、ぜひ試してみてください。

プランターを水につける

守りたい植物が入ったプランターが丸ごと入る桶を用意します。桶に水をはり、プランターを水につけてしばらくすると、苦しくなった幼虫が浮いてくるので、駆除することができます。鉢植えの場合も、バケツなどすっぽり入る容器が準備しやすいので、この方法は有効です。

ただしプランターの中にいる幼虫を全て駆除することができますが、植物ごと水につけるので根腐れをするデメリットも念頭に置いて行いましょう。

乾燥しやすい季節であれば、すぐに風通しの良い場所に移すことで土を乾かすことができますが、天気の悪い日や湿度の高い梅雨時期は、この方法はおすすめできません。

プランターの土を入れ替える

プランター内の土を丸ごと交換する方法は、デメリットも少なく簡単な上、幼虫駆除に非常に有効なのでおすすめです。

コガネムシの幼虫を1匹発見すると、周辺に数匹潜んでいることが考えられます。また卵がある可能性もあります。プランター内の土を新しいものに交換し、全て駆除しましょう。

土を交換する場合、植物を根ごと取り出すので、慎重に作業を行なってください。根元をしっかり持って、ゆっくり周りを掘り起こし、植物を取り出します。この時根についた土は、しっかり払い落とすことが大切です。

新しい土にゆっくりと植物を戻し、その後防草シートを敷いたり、防虫ネットをはったりして土や植物を覆えば、新しいコガネムシがついて産卵される心配がありません。

植え替えが苦手な植物があるので、この点に注意して行いましょう。植え替えた後はしっかり水やりしてあげてください。

徹底的に退治するなら薬剤の使用を検討してみよう

コガネムシの成虫や幼虫駆除は、手間がかかるのも事実です。これまでご紹介した無農薬で行う対策をしても、日にちが経つと新たなコガネムシを発見し、また駆除するという同じ対策を続けなくてはなりません。

また気づいた時には既に大量発生している場合もあります。1匹ずつ駆除していては、大変時間がかかります。

このようにコガネムシを徹底的に駆除したい時は、薬剤で駆除するのもおすすめです。成虫や幼虫の両方に効果があるものや、幼虫だけに効果が発揮される幼虫駆除剤もあるので、用途によって選べます。

オルトランという薬剤は、土に混ぜて使うタイプと薄めて散布する液剤の2種類あり、成虫と幼虫の両方に有効です。薬剤を吸った葉や根を食べた虫を退治してくれます。

ダイアジノンは成分に触れた虫を駆除するので、特に幼虫に効き目があります。こちらは土に混ぜるタイプで、使用方法も簡単です。

植物にも影響を及ぼすことがあるので、薬剤の使用には注意が必要です。でも増え過ぎた害虫を退治する場合は、薬剤に頼るのも一つですので、使用を検討してみるのも良いでしょう。

コガネムシの幼虫駆除を無農薬で行ってみましょう

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初回公開日:2022年10月03日

記載されている内容は2022年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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