アクティブスタイラスペンを用途別に比較|種類・選び方も解説
更新日:2024年09月23日
ここまで見てきたように、アクティブスタイラスペンのペン先には、それぞれ違った素材が使われています。
素材によって、文字や線を書いた時のなめらかさや応答速度、そしてアクティブスタイラスペンの値段自体も変わって来るため、比較検討する際には無視できないポイントと言えるでしょう。
ここでは、ペン先に使われている素材について詳しく取り上げて行きます。
樹脂タイプ
樹脂タイプとは、ペン先に導電性の合成樹脂を用いたタイプです。本来、合成樹脂は電気を通さないようになっていますが、こちらは静電気を除去したり摩擦による帯電を防止したりするために一定の導電性を持たせたものになります。
このタイプにはペン先の細いものが多く、実際のボールペンのような書き心地を実感できます。そのため、細かいイラストを描いたり、文字を書いたりするのに適しているでしょう。
ただし、樹脂のペン先は固くなっているため、液晶を傷つけないように保護シートを貼るなどの注意が必要です。
シリコンタイプ
アクティブスタイラスペンのペン先に、導電性のシリコンゴムを使用しているタイプです。シリコンゴムは、耐熱性をはじめとした様々な耐性を備えており、食品機械や医療機器などの部品や、製造現場でも重宝されている素材です。
シリコンゴムには弾力があるため、液晶を傷つけることなくペンを使うことができます。また値段も安く、手に取りやすいといったメリットもあります。100円均一ショップにはこのタイプの商品が多いでしょう。
シリコンゴムが摩耗しやすいため、定期的に買い替えが必要になる点はデメリットですが、ペン先だけを購入すれば同じペンを長く使うことができます。
導電性繊維タイプ
私たちが着ている服によく使われているナイロンやポリエステルなどの化学繊維には、比較的電気を通しにくく、たまった電気によって静電気が起こりやすいという特徴があります。
これに対し、導電性繊維は電気を通しやすいのが特徴です。そのため、導電性繊維は静電気の火花によって事故が起こる可能性のある化学工場や、医薬品工場のような小さなゴミも許されない環境で用いられています。
アクティブスタイラスペンの導電性繊維タイプは、ペン先がこの繊維を網状に編んだものになっているため、ペンの動きがスムーズです。まるで紙の上に書いているような、さらさらとした書き心地が味わえるでしょう。
ペン先が太いタイプのものによく用いられますが、筆ペンタイプや鉛筆のような形状のものにも使われています。
耐久性はあまりないため買い替えが必要ですが、替えのペン先も多く販売されており、取り換えることで長く使える点はメリットと言えるでしょう。
iPadにおすすめのアクティブスタイラスペン
ここからは、機種や用途ごとにおすすめのアクティブスタイラスペンを紹介します。自分の持っている機種にぴったりのものを選ぶ参考にしてください。
まずはタブレットとして広く認知されている、iPadを使う際に適したペンを取り上げて行きます。
Apple Pencil (第2世代)
第2世代のApple Pencilは、iPadとのペヤリングや端末の充電がワイヤレスでできるのが特徴です。第1世代と比べて長さが10mm短くなっているため、より持ちやすさや使いやすさが改善されています。ペンにはフラットな面があり、ころころ転がってしまうこともありません。
iPadにマグネットで取り付けられることに加え、筆圧や傾きを感知するのも速いため、書き出しのタイムラグはほとんど感じられず、よりストレスなく使えるようになっています。鉛筆のように使える他、絵を描いたり色を塗ったりするのにも適しているペンです。
ただし、対応モデルが決まっているので確認した上で購入しましょう。互換性についても確認しておくと安心です。
Apple Pencil (第1世代)
こちらは、先ほど取り上げた第2世代より前に発売された初代のApple Pencilです。純正品を使いたいが、第2世代の価格に抵抗のあるという方にはこちらをおすすめします。ペヤリングや充電は、iPhoneをお使いの方にはお馴染みのLightningコネクタで行えます。
こちらの商品も傾きや筆圧を感知できるようになっているため、線に強弱をつけたり繊細な描写をしたりするのに適しています。また、交換用のペン先も付いているため、先が削れてしまっても安心です。
こちらも対応しているモデルは決まっているため確認した上で購入しましょう。
第2世代と比較すると、より安価なモデルにも幅広く対応している点が魅力でしょう。
KINGONE スタイラスペン
初回公開日:2022年12月05日
記載されている内容は2022年12月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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