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2018年04月16日

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

番狂わせは「アップセット」や「ジャイアントキリング」とも呼ばれ、スポーツなどの試合では格下のチームが格上のチームに対して力の差をひっくり返して勝つことをさします。今回はこのスポーツごとの番狂わせやエピソードなどをご紹介していきます。

スポーツの種目別で実際に合った番狂わせの試合

番狂わせという言葉は主にスポーツの世界などで、明らかに格下と思われる選手やチームが格上の選手やチームを破り、勝利や優勝を飾ることを言います。英語では「Upset(アプセット)」や「giant-killing(ジャイアントキリング)」というような言葉で用いられているんです。

まずは実際にどのような番狂わせがあったか、ラグビーやサッカーなどのスポーツの種目ごとに番狂わせの例を見ていきます。

「Upset」の使い方は競馬から始まった?

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

一般的に「Upset」という言葉がスポーツの世界で番狂わせの意味として使われるようになったのは競馬からとされています。これは1919年にサンフォードメモリアルステークスというサラトガ競馬場で行われたレースにおいて、この年の6月にデビューし6戦6勝という成績だったマンノウォーという馬をアップセットという馬が破ったためです。

これが単なる敗戦であればこのようなことにはならなかったのですが、この後マンノウォーは引退するまで1度も敗戦がなく、プリークネスステークスやベルモントステークスなど多くの大レースも勝利しており、現在もアメリカ競馬を代表する伝説の競走馬として語り継がれています。

そんなマンノウォーを破った馬の名前であり、しかも「動揺」などの意味を持つアップセットがスポーツでは「番狂わせ」の意味も持つようになったと言われているんです。

サッカーの場合はジャイアントキリングとも呼ばれる

サッカーで番狂わせが起きた際にはアップセットではなくジャイアントキリングが使われることが多いとされています。その中で今回は2つのサッカーの試合について番狂わせの例としてご紹介していきます。

1つ目は2004年に行われた欧州選手権(ユーロ)の決勝で、ギリシャ対ポルトガルの試合です。この試合はこの大会の開催国でもあり、ルイス・フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドなどスター選手を擁したポルトガルが自国開催のユーロで初めてビッグタイトルを獲得するという大団円を予想していた人が多かったんです。

一方のギリシャはひたすらに守りを固めるという、いわゆる「弱いチームの戦い方」で決勝まで残ったサプライズとも言える活躍をしていたチームでした。試合はやはりギリシャが守りを固めると、後半にギリシャが初めて獲得したコーナーキックから得点を奪い、そのまま逃げ切って勝ってしまいます。

失意のポルトガルは4年後にリベンジを果たす

試合終了の瞬間、スタジアムは歓声どころかまるで悲劇の現場のような空気に包まれていたと言われています。その後勝ったギリシャがなぜか勝者ではなくヒール扱いを受け、負けたポルトガルが悲劇の主人公のような扱いを受けるというあべこべな現象も起きていました。

しかし母国開催でのユーロというビッグタイトルの獲得はならなかったポルトガルですが、4年後の同大会において、やはり母国開催での優勝を狙ったフランスを決勝で破ってタイトルを獲得しているのですから、サッカーというのは何が起きるかわからない、とも言えるでしょう。

サッカーにおける史上最大の番狂わせ

もう一つのサッカーの番狂わせは1試合ではなく、イングランドのリーグ戦である「プレミアリーグ」の2015-16シーズンで起こった史上最大の番狂わせとも言える優勝劇をご紹介します。この番狂わせを巻き起こしたのはレスターというチームで、前年は14位と降格をなんとか免れた程度の成績だったチームでした。

予算もリーグの中でかなり低いほうで、目立った選手もいなかったことからシーズンが始まる前は残留争いをする、と多くのコメンテーターやサッカーファンから見下されていたレスターでしたが、シーズンが始まると好調なスタートを切り11月に予想に反して首位に立つと、そのまま2位に勝ち点10の差をつけて優勝をしてしまいます。

21年振りとなる快挙を見せたレスター

プレミアリーグにおけるプいわゆる「ビッグ4」と呼ばれるマンチェスターユナイテッド、マンチェスターシティ、チェルシー、アーセナル以外がプレミアリーグを制したのは1995-96シーズンのブラックバーン以来のことであり、全世界のサッカーファンが驚きを見せた結果となりました。

しかしレスターは特別な選手が特別なプレイをしていたわけではなく、試合時間の90分をひたすらアグレッシヴに動き続けるというものだったんです。しかし優勝したことで戦わなければならない試合が増え、休日も減ることになったレスターは監督交代などもあり12位と、まさに「一度限りの夢」のような活躍だったとされています。

ラグビーはW杯史上最大の番狂わせがある

ラグビーにおける番狂わせとしてもっとも有名なのは、やはり2015年のラグビーワールドカップという人が多いでしょう。この番狂わせは日本対南アフリカの試合で起きたもので、それまでワールドカップではわずか1勝しかしておらず、引き分けを挟んで16連敗中で世界ランキングでも13位の日本が、過去2度の優勝があり、ランキング3位の南アフリカを破りました。

この結果に世界中が驚いたのみならず、試合が始まる前のブックメーカーのオッズは日本の34倍に対して南アフリカは1倍と、ほとんど賭けにすらならないオッズをつけていたところもあったほどで、「史上最大の番狂わせ」や「W杯の試合において比類のない試合」などの報道もなされたとされています。

高校野球だと多く見られる番狂わせ

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

野球の番狂わせはプロではあまりありませんが、高校野球だと多く発生しています。その中でもかなり有名な番狂わせは1992年の夏の甲子園で1回戦として行われた帝京対尽誠学園の試合です。

この時の帝京は春のセンバツを優勝し、地方大会でもすべての試合で2桁得点と圧倒的な破壊力を持つ打撃陣と、エースの三澤興一をはじめとした投手陣があり、優勝候補と言われていました。対する尽誠学園も名門ながら、この時の前評判は高くなく、多くの高校野球ファンが帝京が勝つと予想していました。

ところが試合は尽誠学園が2回に先制点となる1点を取ると、その後は投手戦が繰り広げられ、この年からそれまであった「ラッキーゾーン」が撤廃されたこともあり、帝京は点が取れないまま焦りだけが増えていき、結果的に1-0のまま試合終了を迎え、帝京の春夏連覇は初戦で潰えることになります。

駅伝にも番狂わせは存在している

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

駅伝は個人戦でもありチーム戦である以上なかなか番狂わせは起きないものですが、2006年の箱根駅伝はそんな番狂わせが起きた大会でした。箱根駅伝が始まる前は4連覇中だった駒澤大学が、前年のメンバーから残っていた6人を全員配置したことから優勝候補と言われていました。

しかし初日の往路では強豪とされていた順天堂大学が5区で初代山の神・今井正人が圧倒的な走りで5人抜きを達成し、往路優勝を飾ります。2位は駒澤大学で、番狂わせを起こした亜細亜大学は約3分差の6位で往路を終えました。

しかし2日目の復路では順調に飛ばしていたはずの順天堂大学が8区で選手の脱水症状により首位から陥落すると、代わってトップに立った駒澤大学も9位で亜細亜大学に抜かれ、亜細亜大学がそのまま押し切って総合優勝を果たしました。

戦前は完全に「蚊帳の外」と見られていた亜細亜大学

そんな番狂わせを演じた亜細亜大学でしたが、大学三大駅伝と呼ばれる出雲駅伝や全日本大学駅伝ではそれぞれ8位、11位と優勝争いどころか、箱根駅伝ではシード権を獲得できる総合10位以内を争うと言われていました。亜細亜大学の岡田正裕監督が優勝を狙うと宣言しても、選手たちの中での反応は薄かったとされています。

格闘技で番狂わせと言えばまずはアレ

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

格闘技の番狂わせとして有名なのは「キンシャサの奇跡」と呼ばれる、ボクシングでモハメド・アリがジョージ・フォアマンを破ってチャンピオンに返り咲いた試合でしょう。この時のフォアマンは40戦無敗37KOという完璧な成績で、アリは32歳とピークを越えていたとみられていました。

しかし戦前の予想に反してアリは自らロープを背負う「ロープ・ア・ドープ」という作戦や、クリンチ中にフォアマンを挑発するような発言をして、フォアマンを戸惑わせ大振りをさせることでスタミナを奪っていくと、第8ラウンドの終了間際に5連打を浴びせ、10カウント勝ちを収めます。

このアリの勝利にはフォアマンの敗因も含めてさまざまな話がありますが、それだけアリの勝利が劇的で番狂わせだったからと言えます。

番狂わせには衝撃的なエピソードがある

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

番狂わせは偶然に起きるものはほとんどなく、エピソードが語られるものが多いです。「マイアミの奇跡」と呼ばれるアトランタオリンピックのサッカーで日本代表がブラジル代表を破った試合でも、監督が戦前に立てた作戦である「徹底的に守って一発のチャンスにかける」というものが功を奏した結果と言われています。

当時日本代表として戦った選手ですら「大人と子供だった」というくらいに差があったと言われていますが、事前の「ゴールキーパーと守備の要との相性が良くない」ということからこの背後にセンタリングを上げるという作戦によりこの2人が交錯し、日本代表は点を奪って勝利することができたとされてます。

オリンピックでも起きた番狂わせ

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

オリンピックで起きた番狂わせとして今もなお語り継がれるのは1980年のレークプラシッド冬季オリンピックのアイスホッケーでアメリカがソ連を4-3で破った試合です。当時のソ連は国家が養成をしていたプロ集団が集まってチームを組んでいて、「無敵」と称され大会5連覇を期していました。

一方のアメリカ代表はミネソタ大学に通う大学生を中心としたアマチュアチームで、世界ランキングでも7位と評価が低い状況だったにもかかわらず、まさに番狂わせとも言える試合で勝利を飾ると、その勢いのままに金メダルを獲得します。

この番狂わせは「氷上の奇跡」と讃えられていて、2004年にはこの試合などの実話をもとに「MIRACLE」という映画が作られています。世界最大レベルの番狂わせのストーリーをもとにした映画なので、見る価値は十分にある作品です。

番狂わせの特徴別の試合例はどんなの?

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

ここまではスポーツ別やオリンピックでの番狂わせの試合例などをご紹介してきました。ここからは「かっこいい番狂わせ」という特徴を持つ試合例をご紹介していきます。

かっこいい番狂わせ

かっこいい番狂わせの試合としてご紹介するのは、2016年のユーロで行われたアイスランド対イングランドの試合です。この時のアイスランドはユーロをはじめとする主要大会に初出場をした国で、アイスランドのサッカー協会に登録している選手は100人前後と言われていました。

対するイングランドは世界的にも有名なサッカー大国の1つでしたが、結果的に2-1でアイスランドが逆転勝利をおさめ、この試合前の23日には国民投票でイギリスがEUから脱退することも決まっていたので、合わせて皮肉にするメディアも登場したほどでした。

一方でアイスランドの喜びはかなりのものがあり、この試合のアイスランドでの視聴率は99.8%と言われているんです。まさに国を挙げて喜んだかっこいい番狂わせと言えます。

スポーツの番狂わせは偶然で起きるものじゃない

【種目別】スポーツの番狂わせの試合例・エピソード例|ラグビー

いかがでしたでしょうか。今回はスポーツにおける番狂わせのスポーツ種類別の試合例や、エピソードの例などをご紹介しました。番狂わせは偶然起きるものというイメージもありますがスポーツに関してはそうではなく、格下と見られているほうが綿密な作戦を立てた結果起きるものです。

だからこそスポーツは面白いとも言え、番狂わせがなければスポーツの魅力は半減してしまうでしょう。これからも起きるであろう番狂わせに期待しながらスポーツ観戦をしてみてはいかがでしょうか。

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