赤道が通っている国の特徴・直下国で起こる不思議な現象|長さ
更新日:2024年11月15日
まっすぐ歩けないなど
そのほかにも、赤道上ではまっすぐ歩けなかったり、力が入らなかったりという現象を体験できます。力が入らない現象は、両手を組んで前に出し、他の人に手を下に引っ張ってもらうという実験を行います。赤道上では簡単に手が下がってしまうという人がいます。
まっすぐ歩けないことに関しては、赤道上では重力が働かない分、体の支えが不安定になるという説があります。赤道上でジャンプすると疲れやすいという人もいます。真偽はどうあれ、自分自身で不思議な体験をできるのは面白いです。
赤道からの太陽の動きや月の見え方の特徴は?
赤道では、太陽と月の見え方が日本とはだいぶ違います。赤道ならではの現象を紹介します。
太陽の見え方
赤道では、一年を通じて太陽が高い位置に昇ります。特に、春分の日と秋分の日は、太陽がちょうど真上を通過する軌道をとおります。正午には頭上に太陽があるため、影が広がらなくなります。細長いものを立てておくと影が全く見えなくなり、現実ばなれした景色を目の当たりにできます。
月の見え方
月の光っている部分は、太陽の光を反射しています。光っている部分をどこから見るかで、見え方がかわります。北半球の日本では、右半分が光っている時期に、南半球では左半分が光っているように見えます。赤道上では下半分が光って傾きがなくなります。
赤道無風帯の特徴は?
赤道では、風がほとんどふかない無風地帯があります。北半球の風と南半球の風がぶつかり合って相殺し立った結果、無風になります。赤道では上昇気流が強く、風が吹いても上昇気流に負けるため無風になることもあります。
大航海時代に赤道無風地帯の海では、遭難が多発しました。無風だけではなく、上昇気流のため大雨も起きることもあります。このように危険な赤道地帯を通過したことを祝う行事として、赤道祭が行われるようになりました。安全な船旅になった今では、観光イベントとして赤道祭をすることがあります。
赤道直下で起きる不思議現象がおもしろい!
赤道直下では気温が高く、雨季と乾季にわかれた気候など日本と異なる部分があります。インドネシアやモルディブなど観光地としてが高い国々がありますが、旅行の際には暑さや日差し対策をし、伝染病の予防接種をしてから出発しましょう。
エクアドルでは、赤道博物館をはじめとして赤道で起きる不思議現象を体験できるイベントがあります。また、太陽や月の見え方も日本とは異なります。春分や秋分の日は、太陽が真上にくるタイミングで影がほとんど見えなくなります。月の光っている部分も日本とは位置が違います。
日本では決して体験できない赤道での不思議現象に興味を持った人は、ぜひ赤道直下の国に行ってみてください。
初回公開日:2018年04月07日
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