Search

検索したいワードを入力してください

社会人向けの大学院の種類と入試の難易度|奨学金/費用/理系

更新日:2024年10月25日

社会人になって、もう一度大学院で研究をしてみたいという人が増えています。社会人という環境で大学院に進むのにはさまざまな障害があります。社会人を受け入れる大学院の紹介と、費用や入試の難易度、奨学金制度など関連する事項を含めて紹介しましょう。

神戸情報大学院大学は専門職大学院として2005年に開設されました。専門職大学院は、高度で専門的な職業能力を有する人材の育成が主な目的の大学院です。現場経験の豊富な実務的な教員が、理論教育と同時に実務教育を中心に行ないます。

カリキュラムは基礎から応用と実践へと進む構成になっていて、ソフトウェア開発や情報通信ネットワーク構築ができるエンジニアの他、ITアーキテクトやプロジェクトマネージャなど、技術・知識だけでなく問題解決能力や管理能力が必要になる人材の育成を教育の方針にしています。

社会人のために土曜と平日夜間だけの通学、受講でも大学院を修了し、学位の取得が可能です。また、修業年限を延長する長期履修生制度や「情報システム専攻」は、専門実践教育訓練の指定講座になっているので、最大96万円の給付が可能です。学費は初年度合計で140万円となります。

大阪市立大学大学院創造都市研究科

大阪市立大学の大学院創造都市研究科は、関西都市圏の活性化をめざして都市情報のエキスパートを育成するために計画された研究機関として、2003年に設立されました。修士課程では、都市ビジネス、都市政策、都市情報学といった創造都市構築のための学際的な研究を既存の枠にとらわれずに行なっています。

都市ビジネスや都市政策などの専攻では、平日夜間の2日と土曜日とで必要単位が修得できるカリキュラムになっています。授業はすべて大阪、梅田の大阪駅前で交通の便も良く、社会人には親切な学習環境です。

市立大学なので学費は安く、年額約54万円です。

社会人向けの理系の大学院

社会人向けの大学院は全国に400校以上ありますが、ほとんどが文系の大学院です。なかでも経営学が圧倒的に多く、MBA(Master of Business Administration)経営学修士の資格をとるための課程です。

理系の大学院は実験や研究が必要となる研究科が多いので、社会人として働きながら修学するのが難しいからでしょう。国立大学のなかには広く理系分野の研究科に社会人の門戸を開いているところもありますが、コンピューターのプログラム系やIT系の研究科が理系の社会人大学院の主流になっています。そのなかから2校を紹介しましょう。

日本工業大学専門職大学院技術経営研究科

日本工業大学専門職大学院は、主に中堅・中小企業の経営者や後継者、幹部候補社員などを対象に技術経営人材の育成を目指したコース、カリキュラムを組んでいます。コースは、中小企業技術経営コース、プロジェクトマネジメントコース、起業・第二創業コースの3つがあります。

忙しい社会人が働きながら学べるように、講義は平日夜間と土曜日に行なわれ、1年間で修士号(技術経営修士)が取得できるカリキュラムです。入学対象者は、大学卒業後5年以上の実務経験がある人としていますが、短大・高専卒の場合は7年以上、高卒の場合は9年以上の実経経験があって、十分な知識と実績がある人は事前に資格認定審査を受けることができます。

キャンパスは神田神保町にあって、学生気分を満喫できる便利なところです。学費は1年間で約170万円となっています。

産業技術大学院大学産業技術研究科

産業技術大学院大学は、首都大学東京が設置者の都立の大学院大学です。産業技術研究科には、情報アーキテクチャ専攻と創造技術専攻があって、それぞれ社会人の割合は7割を超えています。

情報アーキテクチャ専攻では、高度情報系専門職の「情報アーキテクト」を育成するため、IT系科目群やシステム開発科目群、事業アーキテクチャ科目群など多彩な講義と演習が組まれています。

創造技術専攻では、感性と機能の統合デザイナーとして革新をもたらす「ものづくりアーキテクト」を育成するため、創造技術科目群やプロダクト・イノベーション科目群、インダストリアル・デザイン科目群などのカリキュラムが組まれているそうです。

時間に制約のある社会人のライフスタイルに合わせて平日夜間を中心にして、計画的に学修できるようさまざまな制度が用意されています。

キャンパスは品川と秋葉原のサテライトがあり、学費は都立なので年間約52万円と格安です。

社会人向けの文系の大学院

多くの社会人大学院が文系で、MBAの取得を特徴としているなかで、美容系とファッション系の大学院を紹介しましょう。

ハリウッド大学院大学ビューティビジネス研究科

ハリウッド大学院大学は、世界初のビューティビジネスで活躍するリーダーを生み出す大学院として開設されました。

ビューティビジネス研究科では、高い学識をもつ研究者の教授陣と、豊富な実務経験をもつ実務家の教授陣との連携によって、ケーススタディを中心に教育を展開してビューティビジネスのリーダーとなる経営者、管理者、教育者を育成します。修了するとビューティビジネス修士(Master of Beauty Business)が授与されます。

忙しい社会人が仕事と両立できるように平日夜間・土曜開講制を採用し、社会人も2年で修了できるカリキュラムです。社会人枠の入学試験は面接試験(口述試験)で、筆記試験は免除されています。

六本木ヒルズにキャンパスを構えているので、社会人にも通いやすい環境になっています。学費は1年目が約153万円、2年目が約133万円になっています。

次のページ:社会人向けの留学ができる大学院

初回公開日:2018年01月08日

記載されている内容は2018年01月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests