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マジックミラーの原理・仕組み・作り方|フィルム/構造/シート

更新日:2024年11月01日

さまざまなシーンに利用されているマジックミラー。マジックミラーの正体や構造にはじまり、その原理や用途、またマジックミラーの作り方、さらにはマジックミラーの原理を応用した「スパイ眼鏡」まで一挙に紹介していきますので、後学やお子さんとの学習に活用してみてください。

マジックミラーは「ミラー」と名がついているために、鏡の一種と考えてしまう人もいるでしょう。けれども、マジックミラーの原理を理解すると、鏡ではなく「ガラス」に対する加工の違いということが分かります。

また、一見すると、ただの鏡にしか見えないマジックミラーですが、通常の鏡との簡単な見分け方があります。

そこで、ここではそのマジックミラーと通常の鏡との違い、そしてマジックミラーと通常の鏡との見分け方を紹介していきます。

マジックミラーと鏡の違い

通常の鏡とマジックミラーの違いは、ガラスに張られた反射膜の錫や銀などの金属が厚いか薄いかになります。通常の鏡の場合はガラスを金属で挟んだ二重構造になり、金属の部分が厚くなっています。一方、マジックミラーの場合は、金属の厚みが通常の鏡と比較すると約10分の1程度しかありません。

通常の鏡は、金属の反射膜が厚く透過光がゼロのため、向こうを透視できませんが、マジックミラーの場合は透過光と反射光の比率がコントロールされ、明るさの差異によって反射する鏡と透視できるガラスの両方を持ったガラスになります。

マジックミラーの見分け方

見分け方1:「鏡」に指を付ける

マジックミラーの原理を知っていると、意外と簡単にマジックミラーと通常の鏡とを見分けることができます。

まず、指先を鏡につけ、鏡に写った指先を見ます。このときに、鏡に写った指先が自身の指先と触れていた(隙間がない)場合はマジックミラーになります。一方、通常の鏡は、鏡に写った指先が自身の指先と触れることはありません(隙間がある)。

この違いは、先にも述べたガラスに張った反射膜の厚みの違いになります。

見分け方2:「鏡」を叩いてみる

通常の鏡の場合は壁面に取り付けられることが多いでしょう。そのため、その鏡を叩いたときには鈍い音がします。けれども、マジックミラーを叩くと、その反対側は暗い部屋のオープンスペースになっているため反響音が鳴ります。

マジックミラーかを見分けるのに、鏡を叩いて音を調べるのは、まるで映画に出てくる探偵やスパイのようで面白いので、試してみるのもです。

見分け方3:「鏡」に光を当てる

マジックミラーの原理は先にも触れたとおり、入射する光の強さによって反射する場合と透視できる場合とで変化するものになります。

この原理を上手に利用することで、マジックミラーかどうかを見分けることが可能です。まず、部屋のライトなどの明かりを消し、懐中電灯などのスポットライトを鏡に近づけます。鏡がマジックミラーであれば、向こう側の暗い部屋が照らされます。

また、わざわざ部屋のライトを消し、懐中電灯などで照らさなくても見分ける方法もあります。たとえば、両手を双眼鏡のようにし、周りの光を防ぎつつ鏡に顔を付けると、向こう側の暗いスペースが透視できるようになります。

マジックミラーの原理からの作り方

マジックミラーの原理を上手く応用すると、自宅でも簡単にマジックミラーを製作できます。自宅で簡単に作ることができる、マジックミラーの作り方をみていきましょう。

反射膜のシートを活用する

マジックミラーの構造でも触れたように、ガラスに錫や銀などの金属の反射膜を非常に薄く張ることで、マジックミラーを作ることができます。

けれども、もっと手軽にマジックミラーの原理を実現することができます。最近では、反射率の高い反射膜のシートをAmazonなどの通販で購入することができます。

この購入した反射膜シートを板ガラスやアクリルに貼り付けることで、簡単にマジックミラーを作ることができます。

マジックミラーの原理応用編!「スパイ眼鏡」作り方

次のページ:【用途別】マジックミラーの原理を活用する!

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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