ご子息とは|使う際の7つのポイントや娘さんの場合など
更新日:2024年10月30日
ご子息が使われる場面
上司や目上の人の子どもに対し、どのような呼び方をされているでしょうか。「ご子息」という呼び名が使われる場面は、会話や文章において敬意を払う必要のある人の息子を指す時です。
今回は「ご子息」という言葉を適切なタイミングと使い方ができるよう、意味や使う際のポイントについて解説していきます。また「ご子息」を交えた例文や、似ている言葉との違いや使い分けについても紹介します。
ご子息の意味
「ご子息」の意味は「尊敬する人、敬意を払うべき人の息子」となります。「子息」自体は「他者の息子」という意味で、これだけでは敬語とはなりません。敬語として使用する際は、かならず頭に尊敬を意味する「ご」を付けて「ご子息」として使いましょう。
ご子息を使う際の7つのポイント
それでは実際に「ご子息」はどのように使うのが適しているのでしょうか。「ご子息」を使う際の7つのポイントをおさえて、正しく文章や会話に用いることができるようにしていきましょう。
また実際に「ご子息」を含めた例文も2つ紹介しますので、そちらもあわせて参考にしてみましょう。
ポイント1:正しい敬称
「ご子息」は単独で正しい敬称となります。敬称が必要か否かは、その言葉が尊敬の意味を含む語かどうかで見分ける事ができます。人を表わす敬語には「さん」などを付けたくなりがちですが、「ご子息」はこれのみで尊敬を表わす言葉になるので敬称は必要ありません。
ただし、「ご子息様」というように「様」を付けることに関しては扱いが別となります。こちらは後述のポイントで解説していきます。
ポイント2:どのような時に使うのか
「ご子息」は目上の人との会話や、目上の人に送る文中などに、息子を表わす必要が出てきた際に使います。日常の会話においては「息子さん」や「お坊ちゃん」などでも構わないケースもあります。
ですが、特に敬意を払う必要のある相手に対しては、より丁寧な表現である「ご子息」を使うのが適切といえるでしょう。
ポイント3:自分の子供に対して使わない
「ご子息」は、自分の子どもに対して使ってはいけません。「ご子息」は敬語であり、相手より下の立場である自分の子どもを表わす言葉としてはそぐわないものとなっています。自分の子どもに対しては「息子」「せがれ」といった言葉を使うのがよいでしょう。
ポイント4:自分より目上の方に対して使う
「ご子息」は敬語ですので、自分より目上の人に対して使うのが適切です。同期や友人といった上下のない関係の人との会話中では、「ご子息」は丁寧過ぎる表現となりますので、「息子さん」「お子さん」で問題ありません。
ですが、そのような間柄の人相手であっても、冠婚葬祭や各種お祝いの文中においては形式的に「ご子息」を使うのがよいでしょう。
ポイント5:ご子息に様付けはOKなのか
ご子息に様付けはOKかどうかですが、言葉の成り立ちから見ていくとNGです。理由としては、「ご子息」は頭に尊敬を表わす「ご」が付いている時点で敬語となり、そこに「様」を付けると二重敬称となってしまうからです。
特に会話中での「ご子息様」は正しく「ご子息」の意味を理解していないと捉えられる可能性もありますので、注意しましょう。しかし、様付けには例外が存在します。そちらは次のポイントで紹介します。
ポイント6:ご子息様とあえて使う人がいる
「ご子息様」は二重敬称となり基本的にはNGですが、使えるケースもあるため、あえて使う人もいます。「ご子息様」を使ってもよいのは、文章に用いる場合です。
文章における敬称は会話よりもより丁寧な表現が求められるケースが多く、「ご子息様」は最大限の敬意を払っていると受け取れるからです。ですが、どんな文章でも様付けでなければならないということもありません。受け取る相手によって使い分けていくとよいでしょう。
ポイント7:何才までご子息といえるのか
何歳までがご子息かという点ですが、こちらには明確な基準はなく、何歳であろうと敬意を表さなければならない相手の息子であれば「ご子息」と表すのが適切です。
例え息子が自立していて、すでに家庭を持っているような年齢であろうと、自分より年長の人であろうと、極端な例ですが70歳といった高齢であったとしても、立場が息子とされる人に対しては「ご子息」と称するのが正解となります。
初回公開日:2017年07月26日
記載されている内容は2017年07月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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