「生活信条」の意味とは?使い方や例文・「座右の銘」との違いも解説
更新日:2024年06月22日
生活信条とは、自分の中の行動指針です。大義名分を掲げなければならないということはありません。気負わずに考えてみましょう。
「一日一善」とか「人の悪口は言わない」「嘘をつかない」といったありきたりとも思える内容でも一向に構いません。自分が守っていこう、従っていこうと思えるような行動指針を考え、「生活信条」として掲げてみましょう。
ここでは、「生活信条」になり得る行動指針と使い方を紹介していきます。生活信条を問われたときの回答候補として考えてみましょう。
「いつも謙虚な気持ちで過ごす」
「いつも謙虚な気持ちで過ごす」を生活信条としている人も多く見受けられます。前へ出たがる人が多いビジネスの世界で、感謝や謙虚という気持ちは、初心を呼び起こしてくれる効果もあり、大切にされている考え方です。
権利や権力を振り回す人が多い中、謙虚な気持ちを忘れずに生きていければ、周囲の人とも協調していけるでしょう。
「誰に対しても嘘をつかない」
「嘘をついてはいけません」ということは、誰もが子どものころに教わることです。しかし、大人になって嘘をつかずに生きていくことは難しいことです。こうした事実を踏まえたうえで、あえて「誰に対しても嘘をつかない」という生活信条を掲げることは覚悟が必要です。
安易に生活信条として「誰に対しても嘘をつかない」を掲げるのではなく、「嘘をつかない」については、許容範囲やケースバイケースの事例などまで考えておきましょう。自己弁護の嘘は許さない、優しい嘘は許容、など自分の中でルールを掘り下げておくことも大切です。
「常に感謝の気持ちを忘れない」
毎日が同じことの連続だと、つい「ありがとう」の一言を忘れがちになっていませんか。「常に感謝の気持ちを忘れない」を生活信条として掲げるのもおすすめです。「一日一善」「一言芳恩(いちごんほうおん)」などを座右の銘としてもよいでしょう。
言葉に出すのが恥ずかしいという人でも、行動でそれとなく相手に伝わる瞬間があります。一言芳恩の芳恩とは、他人から受けた御恩という意味です。一言声をかけてもらったことに対して忘れずに感謝することです。
生活信条として自分の行動指針を決めておくことで、そのときできなくても時間をかけていくうちに感謝を相手に伝えることができるでしょう。
「人との出会いを大事にする」
座右の銘として「一期一会」を掲げる人も多く、「人との出会いを大事にする」を生活信条として掲げ、日々の出会いを大切にしていくのもおすすめです。就職してからの人との出会いは多く、学生時代とは関係性も異なります。
多くの人と出会うことになりますが、その一つ一つはいわば偶然の産物です。「一期一会」と捉え、一つ一つの出会いを大切にしていけば、思わぬところで縁が繋がり、ビジネスチャンスとなったり、ピンチを救ってくれたりするでしょう。
「どんなときでも笑顔を忘れない」
ストレス軽減のためにも、「どんなときでも笑顔を忘れない」を生活信条にするのもおすすめです。
笑顔がチャームポイントな人は、「笑う門には福来る」という生活信条などはいかがでしょうか。普通に話していても、笑っても怖い顔と周りから言われる人もいるでしょう。それはただ、筋肉が付いてないだけです。常に笑顔でいることを意識して筋肉がついてくれば、自然と人が寄ってくるのではないのではないでしょうか。
一度笑うと一つ若返るという意味の「一笑一若」という諺や「笑いは百薬の長」「笑いに勝る良薬なし」という言葉もあります。「病は気から」というように笑うという事には、悪いものを取り払う何かが含まれているのでしょう。
「他人と自分を比較しない」
「他人は他人、私は私」子供の頃、欲しいおもちゃをねだるときに「うちはうち、よそはよそ」と宥められた人も多いのではないでしょうか。子供の頃は、なんてひどいセリフだと思った言葉も、大人になってみると本来の意味とは裏腹に納得させられてしまいます。
「他人と自分を比較しない」を生活信条として、誰かと比べたがる自分を戒めるのもよいでしょう。
就職した後、同期入社なのに時間が経つごとに周りがどんどん成長していって私だけ実力が劣っている気がする、そんな風に感じたときに自分を戒めることができます。他人と比べてうらやむのではなく、事実を受け入れ、時間をかけて試行錯誤の努力を重ねれば、必ず結果が伴います。
今はまだ、努力が足りない、時間が足りないだけに過ぎません。「他人は他人、私は私」と思って結果を出している自分を想像してみませんか。
「最後まで諦めず努力し続ける」
「最後まで諦めず努力し続ける」を生活信条にしておけば、カッコつけなくても、どのようにして困難に立ち向かうかを考えながら進んでいけるでしょう。
高杉晋作の生活信条の一つに「真の楽しみは苦しみの中にこそある」という言葉があります。激動の幕末を生き抜き、27歳でこの世を去った元長州藩藩士である彼も、多くの困難を乗り越えてきました。
「100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、99回まで来ていても途中であきらめてしまう」元テニスプレーヤーの松岡修造さんも、過去にこのような発言をされていました。
初回公開日:2017年09月30日
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