「ネオ」の意味と使い方・由来・「ネオクラシック」の意味
更新日:2024年08月15日
「ネオ」の意味と使い方
英語には、「ネオ(Neo)」という単語があります。
ネオは「ニュー(New)」と同じく新しいという意味がありますが、ほかの英単語とは異なり、単体で使用することができません。ネオが使われるときにはNeoclassicismのように、ほかの単語の語頭につきます。このように、ほかの単語の語頭につく単語を、接頭語や接頭辞といいます。
今回は、さらに詳しくネオの意味や使われた方を掘り下げて、あなたにご説明いたします。
新しい
よく使われるネオの意味は、新しいです。しかし、単純に最新であることを表しているニューとは違い、ネオには「復活」や「リニューアル」されたという意味もあります。
ドイツの政治ニュースでは、ネオナチという単語がよく出てきます。ネオナチはドイツ国内からの外国人排斥や反共産主義といった、かつてのナチスと類似した主張をしています。
ネオは政治や経済でよく使われる
政治や経済の書籍の中では、ネオという単語が頻出しています。
かつて、政府などの権力に対して従うか従わないかを個人が決定すべきとした、リベラリズムがイギリスを中心として発展しました。
リベラリズムは1930年ごろから叫ばれなくなりましたが、1970年ごろからネオリベラリズムが主張されるようになりました。ネオリベラリズムは政府の個人や市場に対する介入は、最小限にすべきという意味でよく使われます。
また、かつて植民地だった国々が、独立後も協定などによって経済的に不利な立場にいることが、ネオコロニアリズムと言われています。コロニアリズムは植民地主義という意味で、新しいを意味するネオと足しあわされて、ネオコロニアリズムは新植民地主義の意味で使われています。
「ネオ」の意味の由来と各語での使われ方
現代では、数多くの言語でネオが使われています。ネオは英単語であるだけではなく、イタリア語やフランス語、他のヨーロッパの言語にも存在しています。
英語やフランス語などのヨーロッパ系の言語は、古代ギリシャ語から大きな影響を受けています。そして、ネオは古代ギリシャ語でも、新しいという意味で使われていました。
ほかの言語ができるときに、古代ギリシャ語のネオをそのまま取り入れました。そのため、新しいを意味するネオは、各地域の言葉に広がりました。
「ネオ」はギリシャから来た
前述させていただいたように、ネオは古代ギリシャ語が発祥です。古代ギリシャ語の歴史は非常に古く、紀元前1100年ごろには存在していたことが確認されています。
古代ギリシャ語は近代でも一般教養として重視され、20世紀の初めまではヨーロッパで標準科目として学校教育にも取り入れられていました。
古代ギリシャ語はネオ以外にも、数多くの英単語の語源になっています。例えば、日本語で学校を意味するSchoolの語源は、古代ギリシャ語で暇を意味するScholaです。また、英語で天使を意味するAngelなども、語源は古代ギリシャ語です。
イタリア語
ネオは、イタリア語でも新しいという意味で使われています。英語とイタリア語はともに古代ギリシャ語を共通のルーツとしているため、同じつづりで同じ意味の単語が存在することがあります。また、イタリア語でもネオは、単語の語頭につきます。
ただ、イタリア語では、ネオがほくろの意味で使われるときもあります。ただ、イタリア語でネオがほくろの意味になるときは、名詞として使用されます。
フランス語
フランス語でも、ネオは新しいを意味します。ただ、フランス語のネオは英語とは違い、「néo」と記述します。フランス語では、eとéは別のアルファベットです。
フランス語も英語やイタリア語と同じく、古代ギリシャ語を語源としています。ただ、フランス語と英語では、文法の構造が大きく異なります。
英語
前述したように、ネオは古代ギリシャ語が基になり英語に伝わりました。英語の単語や文法が定まったのは、ほかの言語より比較的最近です。しかし、ヨーロッパ方面の言葉は日本語と違い、あまり変化せずに伝わっています。
そのため、古代ギリシャ語や、古代ギリシャ語の影響を受けているラテン語に詳しいと、英語も比較的なじみやすくなります。
「ネオ」と反対の意味の言葉
初回公開日:2017年12月29日
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