「ラプソディ」の意味と使い方・由来・意味の定義|狂詩曲
更新日:2024年07月02日
ボヘミアン
ボヘミアンとは、ボヘミアに居住する人々、西スラブ人に分類される民族集団、チェコ人、ジプシーと呼ばれてきた少数民族ロマのこと、またボヘミア様式のことをいいます。ボヘミアは、ヨーロッパのヴァルタバ川流域の盆地を指すラテン語の地名です。
また、社会の習慣にとらわれず、自由で放浪的な生活をする人のことを言います。1830年の七月王政期にパリに集まった、貧しくしかし自由なその日暮らしを送る文学青年や若き芸術家たちの呼称となりました。
ボヘミアンはファッションにも使われています。ボヘミア地方の民俗的なファッションや第二次世界大戦前のパリやベルリンの芸術家などにみられる、スモックブラウスにベレー帽姿など、画家風スタイルなどの独特なファッションや少数民族ロマのイメージや民族衣装の要素を取り入れたファッションのことをいいます。
「ボヘミアン」がタイトルに使われている曲は、クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」、葛城ユキ「ボヘミアン」が知られています。どちらの曲も1度は耳にしたことがある曲でしょう。
クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」
クイーン(Queen)はイギリスのロックバンドです。「ボヘミアン・ラプソディ」は、言わずと知れたクイーンの名曲で、ボーカルのフレディ・マーキュリーの「カミングアウト」を歌っているといわれています。
曲の構成が、アカペラ・バラード・オペラ・ハードロックの要素を場面展開として用いられている壮大な曲になっています。たくさんのアーティストがカバーしており、日本ではCMにも使われています。
葛城ユキ「ボヘミアン」
葛城ユキさんは長年、ロック界の女王として君臨しているロック歌手です。天性のハスキーボイスが魅力で、その歌声は「和製ボニー・ライター」と称されています。自由人に恋をした女心、自らも自由に放浪する決意を叙景的に表現した曲です。
クラシック音楽
クラシック音楽では、ボヘミア楽派という楽派があります。ドヴォルザークやスメタナが有名です。
ドヴォルザークはチェコの作曲家でチェコ国民音楽派を代表する作曲家です。「スラブ舞曲」第1集では、ボヘミアの代表的な舞曲であるフリアント、ソウセツカー、スコチナーなどが取り上げられており、民族舞曲のリズムや特性を生かしつつ、旋律は独自に作曲しています。
スメタナはチェコの作曲家・指揮者・ピアニストです。国民楽派を発展させた先駆者であり、祖国チェコにおいてチェコ音楽の祖といわれています。6つの交響詩からなる「わが祖国」は有名で、スメタナの祖国であるチェコの歴史、伝説、風景を描写した曲です。2曲目の「ヴァルタヴァ」(モルダウ)はとくに有名です。
「ラプソディ」の意味の由来
「ラプソディ」の意味の由来は、古代ギリシアの吟遊詩人たちによって朗唱された1つの部分を意味します。主にホメロスの叙事詩の断章ラプソイディアに由来しています。
「ラプソディ」の意味と定義
「ラプソディ」の意味と定義は、ラプソディという言葉は、音楽用語として使われることが多く、19世紀に入ってから流行した民族色の強い色彩を持つ自由な形式の曲、民族音楽の延長にある自由な曲を意味します。自由奔放な形式で叙事的、英雄的、民族的な内容を表現、自由なファンタジー風の楽曲を意味しています。
①音楽の意味の他に、②高揚した感情の表現・熱狂的発言・情熱的な(型破りな)文(詩・手紙)、③有頂天・夢中、④叙事詩、⑤叙事詩に似た作品、⑥寄せ集め・ごた混ぜ の意味があります。
英語で「rhapsody」と書きます。語源はギリシア語の「rhapsodic」で、「歌をつなぎ合わせること」という意味です。英語の主な意味は熱狂的な文章、狂詩曲、ラプソディです。
go into rhapsodies over... ...を熱狂的にほめる
Liszt’sHungarian Rhapsodies リストのハンガリー狂詩曲
のように使われます。日本では、音楽用語としての意味で使われることが多いですが、いろいろな意味があります。
意味を知ってからラプソディを聴いてみよう
自由で情熱的な表現をする楽曲や詩を意味するラプソディですが、言葉の意味は知らなくても曲や映画は知っていたという人もいるでしょう。ラプソディの意味を知って曲を聴いてみましょう。意味を知ることでさらに身近なものに感じられます。
初回公開日:2018年01月10日
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