比喩表現の種類4つ|比喩表現を使った言い回しの例10個
更新日:2024年07月19日
「比喩」とはどういう意味か
みなさんが、仕事や普段の何気ない会話で、相手に何かを説明するとき、「たとえば~」そんな前置きを使うことありませんか。
「比喩」とは「例えば〜」や「〜のような」といった「例え話」を意味します。
社会生活において、密接に絡んでいると言っても過言ではない「比喩」表現ですので、普段あまり意味や効果を意識して使っていない可能性も考えられます。
まずは比喩の種類や例を見ていきましょう。
比喩の種類と比喩表現の例
比喩には、「直喩」「隠喩」「換喩」「提喩」という4つの種類があります。この4種類の詳しい説明については、後ほどご紹介しましょう。
また、比喩表現の例としては、「この景色は心が洗われるような景色だ」「彼女はとろけるような笑顔を見せた」などの使い方が挙げられます。
比喩表現を使った言い回しの例についても後ほどご紹介いたします。
「比喩」とは
ではここまでは、比喩についての大まかな説明をしてまいりました。
ここからは、比喩の意味や語源、また比喩の4種類について、一つずつ詳しくご紹介していきます。普段耳にする言葉を思い浮かべながら、ぜひ読んで見てください。
意味
先程、「例え話」=「比喩」と書きましたが、みなさんは「比喩」という言葉の意味を調べて見たことはあるでしょうか。
比喩とは、辞書的に説明すると、ある物事を類似または関係する他の物事を借りて表現することを意味します。
言いたい物事を何かに例えること、つまり受け手のイメージの補填と言い換える事ができます。すなわち、イメージを補填する事で、効果的かつ分かりやすく伝えるための表現と言えます。
語源
元々は、西洋修辞学における技法のひとつとして、定義されました。スピーチや文章の表現として、豊かさを修飾する「修辞技法」は、大きくわけて
・scheme(スキーム)
・trope(トロープ)
の2つがあり、前者は言葉の意味を変えずに通常または予想される言葉の配列を逸らせる技法で、「倒置法」などがそれにあたります。
一方、後者は、言葉の意味や修飾を加える技法と定義され、総称として「転義法」とよばれます。
比喩表現の種類4つ
みなさんも、「直喩」や「隠喩」「暗喩」といった似た言葉を、耳にしたことがあるでしょう。
一口に比喩といっても、さまざまな表現方法と意味があり、ここでは比喩に分類される表現方法について上記で説明したように4種類をご説明いたします。大まかに分けると、「直喩」と「隠喩」があり、ほかにも、「換喩」「提喩」があるという関係になっています。
では次に、それぞれの意味について見てみましょう。
種類1「直喩」
「直喩」の意味は文字どおり、直接なにかに「たとえる」表現です。一般的に、「表現したい事柄(A)」と「例えたい事柄(B)」があり、「例えることを明示する語句(C)」を付与します。
「~のようだ」や「~のように~」といった言葉がCに当たります。
「血のように赤い」という文ですと「血(B)+のように(C)+赤い(A)」という構成になります。
明快な一方文章としては語句が増え、うるさく感じることもあります。
種類2「隠喩」
「隠喩」は「直喩」とは逆に、「これは比喩ですよ」と明示せず「たとえる」表現です。「表現したい事柄(A)」と「例えたい事柄(B)」のみで成り立っています。さきほどの例文「血のように赤い」を隠喩にする場合、「血の赤」という表現になります。
「比喩」である事を明示しないため非常に簡潔で洗練された文章になる一方、相手にとって意味が分からなかったり、誤解を生むリスクもあることは覚えておきましょう。
種類3「換喩」
上記の直喩や隠喩とは少し異なった比喩表現です。換喩とは、隠喩と異なり、ある一部分をもって全体を例える表現技法のことです。
有名な換喩の例としては、王を王冠で例えるというものが挙げられます。王は身体の一部に王冠を載せている存在であるため、王冠を持って王を指し示すという表現になります。
部分と全体を繋げて考えるというような表現技法です。
初回公開日:2018年01月14日
記載されている内容は2018年01月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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