比喩表現の種類4つ|比喩表現を使った言い回しの例10個
更新日:2024年07月19日
種類4「提喩」
これも上の換喩と同じように、部分と全体を繋げて考えるような表現技法です。提喩とは、全体を表す言葉で部分を指し示すといいうような表現技法です。
こちらも有名な提喩の例としては、平安時代には「花」といって「桜の花」を意味していたことなどが挙げられます。提喩と換喩の区別は中には難しいようなものもあります。比較的特殊な比喩表現になります。
比喩表現を使った言い回しの例10個
これまでは比喩表現の意味や種類などをご説明してまいりました。ではここからは、実際に比喩表現の使い方についていくつか例をあげて見ていきましょう。
どれも日常生活の中で使える表現ばかりですので、ぜひ覚えて使って見てください。比喩表現を使えることは、豊かな言葉に繋がります。
例1「心が洗われるような景色」
景色が感動するほど綺麗だったり、心が癒されるほど綺麗であった時に、「心が洗われるような景色である、というふうに表現します。
感動した時に、その気持ちを言葉で表現するってなかなか難しいことがあります。比喩表現を使うとその時の気持ちをそのまま言葉にすることができることもあるでしょう。
例2「雲に乗ったような気持ち」
気持ちがスーッと軽くなったり、ワクワクする時などに、「雲に乗ったような気持ち」と表現することがあります。
気持ちが軽くなる、やワクワクする気持ち、などはよく使う言葉ですので、「雲に乗ったような気持ち」などの比喩表現を使うとぴったりの表現になります。
例3「とろけるような笑顔」
笑顔が心底嬉しそうで素敵だった時に、あの人は「とろけるような笑顔」であると表現することがあります。
笑顔は笑顔であっても、いろんな笑顔があります。とろけるような笑顔という表現を使うと、素敵な笑顔だねという気持ちを表現できます。
例4「雪のごとき白い肌」
真っ白で一度も焼けたことがないんじゃないかと感じてしまうような綺麗な白い肌の方がいます。そういった真っ白で透き通るような肌のことを、「雪のごとき白い肌」と表現することがあります。
夏でも綺麗な白い肌の方などがいたら、ぜひこの比喩表現を使って見てください。
例5「もみじのような赤子の手」
赤ちゃんの手って、本当に小さくて可愛らしいです。そうした可愛らしくて小さい赤ん坊の手を表現する時に、「紅葉のような赤子の手」というふうに表現します。
紅葉は赤くてちいさくて可愛いことに赤ちゃんの手を重ねあわえた表現です。上記でご説明した「直喩」に当たる表現です。
例6「私はかごの鳥だ」
何かに閉じ込められたりして、身動きが取れなかったり自由が拘束されている時に、「私はかごの鳥だ」というふうに表現します。
これは「〜ような」という言葉を使っていませんので、比喩表現の種類のうちの「隠喩」にあたります。文学的表現であり、豊かな日本語を感じます。
例7「あの人は風見鶏だ」
風見鶏というのは、風向などに応じてくるくると向きを変えます。その風見鶏の様子と重ね合わせ、誰にでもいい顔をしたり、人によって態度を変える様子を、「あの人は風見鶏だ」というふうに表現します。
これも比喩表現の類型では隠喩に分類されます。この比喩表現と同じように使われる言葉としては、「八方美人」が挙げられます。
例8「彼女は職場の花」
職場の中でも、ひときわ華やかな存在で、周りがパッと明るくなるような女性がいたりしませんか。
そのような、周りをパッと明るくするような華やかな存在の人に対し、「彼女は職場の花だ」というふうに表現します。これは日常的によく耳にする表現なのではないでしょうか。ぜひ使って見てください。
初回公開日:2018年01月14日
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