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えもんかけの語源や由来・使い方や作り方・方言なのか

更新日:2024年02月05日

皆さんは「えもんかけ」をご存知ですか?最近はあまり耳にしないことが多いので知らない方もいるのではないでしょうか。この記事ではそんな「えもんかけ」について説明や紹介をしていきます。興味のある方はぜひ読んで「えもんかけ」を活用してみましょう。

えもんかけの意味

皆さんは「えもんかけ」をご存知でしょうか。えもんかけは漢字で「衣紋掛け」と書きます。漢字で見るとわかりやすいですが、「衣服を掛ける物」を指す言葉です。昭和頃までは使われることが多かった「えもんかけ」ですが、最近では使われることはおろか、耳にすることも珍しくなってしまったため、若い方は「聞いたことがない」という方も多いでしょう。

そこで、まずはえもんかけがどのような物であるかについて知っていただきたいと思います。前述したとおり、衣服を掛ける物として呼ばれるえもんかけですが、すべての衣服に使われるというわけではありません。

和服用ハンガー

まずえもんかけというのは、基本的に和服に皺が付かないよう、和服の袖に棒を通し、その棒を吊すことで干す役目を果たす道具のことを指します。つまり、普段私たちが日常的に使用しているハンガーの和服バージョンと思っていただけるとわかりやすいでしょう。

しかし、このえもんかけは普通のハンガーと違うところがあります。それは和服に通す棒の部分が通常のハンガーの倍ほどあるという点です。通常のハンガーの場合、約30~50cm程度ですが、えもんかけの場合は1m~1m50cm程と非常に長いです。

フック

和服用ハンガーと称しましたが、えもんかけがおしゃれなフックとして使用されることもあります。これはインテリアとして使用されることが多いですが、通常のプラスチック製のハンガーではなく、木で作られたえもんかけを使用することで、オシャレ度が上がるという物です。

えもんかけには様々な形状の物があります。そのため、中には普通の洋服をかけることができる形のえもんかけも存在します。現在、普段から着物を着るという人が少ないため、えもんかけを通常利用する人もいるということです。

えもんかけの語源や由来

えもんかけは和服(着物)を掛けるためのハンガーの役割を果たす道具であることを理解していただけたところで、ある疑問が浮かび上がります。「なぜ、和服ハンガーを『えもんかけ』と呼ぶのか」という疑問です。わかりやすく着物掛けとかでも良いのではと思ってしまう方もいるでしょう。

実はえもんかけの「えもん(衣紋)」とは、着物の後ろ襟のことを指します。この部分をえもんかけに掛け、吊すということから、えもんかけと言われるようになったとされています。この言葉には、えもんかけに掛ける着物の名称が関係していたということです。

えもんかけの別の呼び名

ここまでえもんかけとはいったい何なのか、またえもんかけの名前の由来をご紹介してきました。和服を掛けるハンガー的な役割を担っているえもんかけは、他にも呼び名があるということをご存じでしょうか。その別名とは、「衣桁(いこう)」です。

衣桁は用途がえもんかけとまったく同じです。着物を掛けておく道具として使用されます。そのため、えもんかけのことを衣桁、また衣桁のことをえもんかけと呼ぶことがあります。しかし、形は少々異なり、えもんかけが長めのハンガーの形をしているのに対し、衣桁は鳥居のような形をしています。

よく時代劇などでお殿様の着物を掛けている道具が着物と共に登場しますが、そこで使用されている道具は、ほとんど衣桁です。えもんかけよりも高級感があり、室内装飾として使用されていたこともあったそうです。

えもんかけの使い方

えもんかけの基本的なことについて理解したところで、さっそくえもんかけをどのように使用するのか、使い方について確認していきましょう。現在ではあまり使用されることのないえもんかけですが、今後使用する機会が訪れた際、知っておくと非常に便利です。

和服用ハンガーとして紹介したように、使い方は難しくありません。そのため、今までえもんかけを使用したことがないという人でも問題なく使い方をマスターできます。ぜひこの機会にえもんかけの使い方を覚えておきましょう。

着物

始めから説明しているとおり、えもんかけは和服(着物)を干すため、あるいは掛けるために使用する道具です。着物は私たちが普段来ている洋服よりも袖を横に広げた際の長さが長いため、通常の洋服を掛けるハンガーよりも、掛ける部分が長く作られています。

まずえもんかけは高い位置に吊すようにしましょう。なぜならば、着物は通常の服と違い、自分の背丈ほどの長さがあります。洋服と同じ高さに吊してしまうと着物が地面に付いてしまい、皺の原因となってしまいます。また、えもんかけに着物を掛ける際は左右均等にかけるようにしましょう。左右均等でないとこちらも皺の原因となる恐れがあります。

基本的な注意点はこの2点です。あとは上記のことを守り、えもんかけに着物を掛け、吊して干すだけです。最初は着物の長さに戸惑うかもしれませんが、2~3回で基本的な使い方は覚えることができるでしょう。

えもんかけは方言なのか

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初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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