「ダンデライオン」の意味と使い方・由来・曲名や歌詞の意味
更新日:2024年09月10日
ダンデライオンってどんな意味なの?
時折耳にする言葉のひとつに、ダンデライオンという言葉があります。しかし、このダンデライオンという言葉は、一体どんな意味の言葉なのでしょうか。そこで、このダンデライオンという言葉の意味について、解説していきます。
ダンデライオンとは、英語で「タンポポ」を意味する言葉です。普段目にする機会も多い、可愛らしい花であるタンポポに、なぜライオンなどと肉食動物の名前が入っているのでしょうか。また、英語ではどのように使われているのでしょうか。語源となったフランス語に触れながら、見ていきましょう。
語源になったフランス語では「ライオンの歯」という意味
「タンポポ」を意味する英語のダンデライオンですが、元々は英語ではなくフランス発祥の言葉でした。
ダンデライオンという言葉は、英語では「dandelion」と表記しますが、語源となったフランス語では、「dent de lion」と表記します。しかし、読み方は同じでも、言葉の意味は全く違うものになります。
フランス語では「dent」が歯を意味し「de」は「~の」という意味になり、「ライオンの歯」という意味になります。
日本語や英語では、「タンポポ」を意味する単語として使用しますが、語源となったフランス語では、また違った意味の別の言葉です。
ダンデライオンってどんな風に使われているの?
英語では「タンポポ」を意味する名詞として、「I have a small dandelion(私は小さなタンポポを持っています)」のように、普段の生活の中で日常的に使用される単語です。
しかし、日本では英語の「dandelion」に該当する言葉として、「タンポポ」という単語が存在します。そのため、日本では日常の中でタンポポを、ダンデライオンと呼ぶことはあまりありません。
日本では、直接タンポポを指す際には使用せず、漫画や曲のタイトルや企業名などの実在するものに対して、象徴的な意味合いで使用されることが多くあります。
何でタンポポがダンデライオンって言われるようになったの?
元々はフランス語で「ライオンの歯」という意味であったダンデライオンですが、どういう理由で「タンポポ」を意味する言葉になったのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
同じダンデライオンでも、「ライオンの歯」と「タンポポ」では、意味することが全く違います。どういった経緯でダンデライオンが、風に揺れる小さな花である、タンポポを指す言葉として使われるようになったのでしょうか。次に、詳しく説明していきます。
タンポポが「ライオンの歯」に見えたからって本当?
可愛らしく小さなタンポポですが、その尖った葉先や花びらが、まるでライオンの歯のようであったことから、タンポポはダンデライオンと呼ばれるようになりました。
元々ダンデライオンは「ライオンの歯」という意味のフランス語ですが、英語が形成される際に、ライオンの歯によく似たタンポポをダンデライオンと名付けたのが始まりです。
こうした由来にあるように、タンポポを見てみると、葉先や花びらもギザギザと非常に尖っていることがよく分かります。葉先や花びらの尖ったタンポポの見た目は、ライオンの歯によく似ており、ダンデライオンという単語を当てはめた理由がよく分かります。
歌のタイトルに使われるダンデライオンの意味って?
先に、日本ではダンデライオンは「曲のタイトルなどに対して、象徴的な意味合いで使われることが多い」と述べました。ダンデライオンという単語をタイトルや歌詞に含んだ曲は実に多く、思い浮かぶ歌も多いでしょう。
「タンポポ」を意味するダンデライオンですが、一体何を象徴して、どのような意味合いで使われているのでしょうか。また、何かの比喩表現なのでしょうか。そこで、実際の歌をいくつか挙げながら、歌のタイトルや歌詞に多く使われている、ダンデライオンの意味を解説していきます。
BUMP OF CHICKEN-ダンデライオン
ロックバンド・BUMP OF CHICKENの楽曲に、「ダンデライオン」という1曲があります。寂しがり屋で嫌われもののライオンを主人公にして、無口なタンポポとの友情を物語調の歌詞に乗せて歌った、ファンに人気の高い楽曲です。
歌の中でライオンは、大けがを負いながらもタンポポとの友情を思い、寂しさではなく暖かい気持ちで死を迎えます。
歌の最後には、「一面に咲くタンポポの花 ライオンによく似た(曲名・ダンデライオン 作詞作曲・藤原基央)」という一節があり、タイトルの「ダンデライオン」は、寂しがり屋のライオンやタンポポだけでなく、ライオンの暖かい愛や優しさをも象徴していることが分かります。
モンゴル800-Dandelion
初回公開日:2018年01月15日
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