「常套句」の読み方・意味・常套句の5つの例・ミスチルの楽曲
更新日:2024年08月29日
「常套句」とは
「常套句」という漢字を目にして、すぐに読めるでしょうか。常套句の「套」という漢字は、あまり見慣れない漢字なので、読めないという人も少なくはないでしょう。
読めない人が多くいるわりに、使われることが多い、不思議な単語です。読みづらいにも関わらず、よく見かけるために、常套句の読み方はよくネットで検索されています。
「常套句」の読み方
常套句は「じょうとうく」と読みます。常套句の「套」を使った「外套」という単語もあります。あまり小説を読まない人にとっては、初めて目にする漢字ではないでしょうか。
「外套」は「がいとう」と読み、コートのことを指す言葉です。戦前の日本では、コートとは呼ばず「外套」と呼んでいました。
「套」の字には、「かぶせる」と「古くさい/いつもの」という意味があり、「外套」は前者の、「常套句」は後者の意味になります。
「常套句」の意味
「常套句」にはどういった意味があるのでしょうか。「常套句」には、「ある場合にいつもきまって使う文句」「決まり文句」という意味があり、今までの生活習慣で、作り挙げられてきた決まり文句といった意味となります。
「常套句」の由来
「常套句」という言葉には、3つの漢字が使われています。その漢字の1文字ずつの意味を理解することで、常套句という言葉の成り立ちがわかります。
・一文字目の「常」:「いつも変わらない」や「いつも同じ状態が続くこと」
・二文字目の「套」:「ありきたり」
・三文字目の「句」:「言葉や表現の一区切り」
これら3つの意味が合わさり、「常套句」は「いつもの決まり文句」という意味で使われるようになったと考えられます。
「常套句」の使い方
わたしたちは、日常の中で何気なしに、「常套句」と呼ばれる言葉を頻繁に使っています。
ビジネスシーンにおいての常套句には、「お世話になっております」というあいさつがあります。「お世話になっております」は、まぎれもなくビジネスにおける常套句といえるでしょう。
飲み会で、最初の飲み物を注文をする際には、「とりあえずビール」とオーダーします。これも常套句のひとつです。ここからは、状況別の常套句をご紹介します。
例1.ビジネスシーンでの常套句
まずは、ビジネスシーンで使われる常套句をご紹介しましょう。「常套句」なので、例文のままビジネスシーンで使うことができます。
これらの常套句を知っているだけで、ビジネスシーンで使える語彙が増えるので、ぜひとも覚えておきましょう。
「お世話になっております」
「お世話になっております」はビジネスのみならず、日常的に使われる常套句です。
実際のところ、あまりお世話になっていない人に対しても、深く考えることなく「お世話になっております」は使われます。
訪問先では「お世話になっております。〇〇です」と、あいさつ代わりの一声として使えます。電話口でも、「いつもお世話になっております。〇〇と申します」と名乗れます。
どのようなシーンでも使える便利な常套句です。
「お疲れさまです」
「お疲れ様です」もいつでも使える常套句です。ただし、本来は目上の人に使うべきではない言葉なので、ビジネスシーンで使う際には、少し注意が必要です。
外から帰ってきた人や、何か作業をしている人に対するねぎらいの言葉として「お疲れさまです」を使います。
あまり疲れた様相ではない人、がんばっていない人に対しても、「お疲れさまです」と声をかけますが、なかには「別に疲れていませんが」と返す人もいます。
「恐縮です」
「恐縮です」は、ビジネスシーンで使われることの多い常套句です。「恐縮」の意味は、「身もちぢまるほど恐れ入ること」ですが、そこまでの想いが無くても使われる言葉です。
「恐縮です」は、「すみません」や「ありがとうございます」のビジネス語だと理解しておけば使いやすいでしょう。
「すみません」を使うような状況の中でも「ありがとうございます」という意味を持たせたいときに「恐縮です」を使います。
初回公開日:2018年01月23日
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