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徒然草の「徒然なるままに」の意味と使い方・読み方・漢字の意味

更新日:2024年01月12日

「徒然草」は、吉田兼好による、序段を含め全244段からなる有名な随筆です。「徒然なるままに」から始まり、兼好の思想や、物語的な小文、備忘録的な雑記など多岐に渡り書かれています。その中でも、序段に書かれた最も有名な「徒然なるままに」とはどういう意味なのでしょう?

「徒然なるままにひぐらし」の意味

「徒然なるままに」の原文と現代語訳を見ていただいたらわかるでしょう。

「徒然なるままにひぐらし」の意味は「何もやることがなく手持ち無沙汰なのに任せて一日中」と言った意味になります。

現代語訳に訳される人によって少しニュアンスが違っていたりしますが、基本的にはあまり変わりはないので、徒然なるままにの意味は「何もやることがなくて手持ち無沙汰なのに任せて一日中」と言った意味で覚えてもらって大丈夫でしょう。

「徒然なるままに」の「徒然」の意味と読み方

大体の意味はわかったことでしょう。「徒然なるままに」の「徒然」は2通りの読み方があるのは知っていましたか。そのまま「つれづれ」と読む場合と、漢字の「徒然」で「とぜん」と読む場合もあります。

その2通りの読み方、意味をご紹介します。

徒然(とぜん)の意味

「徒然なるままに」の「徒然」は「とぜん」とも読みます。あまり現代では使わないことも多く、初めて聞くという人もいるのでは。その「徒然」の意味は少し説明します。

徒然(とぜん)の意味は、「なすこともなく退屈なこと。物寂しくしていること。また、その様。手持ち無沙汰。つれづれ。」と意味になります。

つれづれの意味

「徒然なるままに」のつれづれの意味は、少し徒然(とぜん)と似ていますが、「何もすることがなくて退屈なこと。所在がないこと。手持ち無沙汰。」などの意味があります。

何も起こらず寂しいことや、その状態がずっと続くことなど、つくづく、つらつらなどの意味もあります。

「徒然なるままに」の品詞分解

ここからは、「徒然なるままに」の品詞分解をご紹介します。

・つれづれなる:形容動詞・ナリ活用「つれづれなり」の連体形
・まま:名詞
・に:格助詞
・ひぐらし:副詞
・硯:名詞
・に:格助詞
・むかひ:動詞・ハ行四段活用「むかふ」の連用形
・て:接続助詞(連用形接続)
・心:動詞
・に:格助詞
・うつりゆく:動詞・カ行四段活用
・よしなしごと:名詞
・を:格助詞
・そこはかとなく:形容詞・ク活用「そこはかとなし」の連用形
・書きつくれ:動詞・カ行下二段活用「書きつく」の已然形
・ば:順接確定条件(偶然的条件)の接続助詞。(已然形接続)〜すると
・あやしう:形容詞・シク活用「あやし」の連用形「あやしく」のウ音便
・こそ:係助詞
・ものぐるほしけれ:形容詞・シク活用「物狂ほし」の已然形

「徒然なるままに」の暗記方法

ここまでご紹介させていただきましたが、「徒然なるままに」の意味は難しいながらも少し理解していただけたのではないでしょうか。ですが、暗記となると意味はわかったけど暗記ができない人も多いのでは。ここからは「徒然なるままに」からの冒頭部分の暗記方法をご紹介します。

始まりの「徒然なるままに」の部分は覚えれたとしても、その後からはなかなか頭に入らないでしょう。まずは暗記するより、内容をしっかりと意味も理解することが大切です。難しく気が進まないでしょうが、内容を理解していないとなかなか頭に入ってきません。

内容をしっかりと理解してから英語を暗記するように、一段ずつ声に出して読んで頭でイメージしながら読んでみましょう。そして、ノートなどに書き出して視覚からも覚えれるように試してみましょう。

随筆の徒然草

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初回公開日:2018年03月08日

記載されている内容は2018年03月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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