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「燈」の意味と使い方・由来・名前での意味|男の子/女の子

更新日:2024年09月30日

燈という字を読めますか。この字は当用漢字と呼ばれる、日常使用する漢字に含まれてはいない漢字です。そのため新聞や雑誌ではあまり目にする機会は少ないでしょう。この漢字の読みや意味、また読み方や名付けでの使い方についてご紹介します。

穏やかなともしびの光は、一家団欒の象徴でもあります。一家団欒の真ん中でにこやかに笑うのはお母さん、という家庭も多いでしょう。「燈」は「あかり」と読むことから女の子の名付けに多く使われています。

穏やかに周囲を照らすように、また道を照らす明かりのことから、向上心も連想させるので、どんな時も前向きに進めるように、というような想いを込めた名付けが可能です。

多いのはやはり「燈」「燈里」(あかり)ですが、その他にも「燈子」(とうこ)(ともこ)や「燈奈」(ひな)というような名前が考えられます。

しかし、女の子にありがちな「花」を使った「燈花」は灯芯の先に残る燃えかすという意味があるので、名前には向きません。

「燈」の漢字の意味

燈は火に登ると書きます。火は「燃え立つ炎」を表していて、登るは燭台のことです。登るという漢字は、祭りに使う燭台を掲げ持って上に登ることを表し、転じて「上に登る火」という意味を持ちました。

本来、燭台は金属でできています。そのため、昔は燈は火へんではなく、金へんの「鐙」(とう)を使っていました。そのため、「鐙」にはともしび、灯ともし皿という意味が残っています。その後、金へんの代わりに「火」を加えたこの字ができ上がりました。

灯の意味

灯はもともとは燈の俗字でした。俗字とは世間にごく普通に使われる、元の字を簡単な形にしたものを言います。本来の意味は「激しい火」「激しく燃え盛る火」という意味でした。

火へんに丁と書くこの字は、火へんは燃え盛る炎のことを表し、丁は器から物が溢れるということを表していて、そのことから勢いの盛んなことを示すと解かれます。また丁は釘の頭の形をもしたものとも言われ、「てい」という音は釘を打つ音を表します。

丁には「盛ん」「強い」という意味もあるため、「燈」の持つ柔らかな穏やかな印象とは異なる意味です。しかしもともと「燈」の俗字として使われていたり、また古代中国でも「燈」の代用として使われていたため、この字が「燈」の意味を引き継ぎました。

燈を見つけるとホッとします

夜道を歩いていて、家の灯火を見てホッと安心感を覚えるという経験を持っている人は多いでしょう。この字にはその安心感や幸福感、そして穏やかな気持ちが現れています。この字を名付けに使う背景にはこんな印象や、また火の持つ生命力や勢い盛んな様子、そして道を明るく照らすという前向きなイメージを求めています。

もともとは「灯」の正字だったこの字ですが、当用漢字から外されてもなお人名用漢字で使われ続ける、火のイメージそのままの生命力を持っています。この字の意味やイメージを反映させた素敵な名前を考えてください。

初回公開日:2018年01月12日

記載されている内容は2018年01月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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