「同士」の意味と使い方・由来・「同志」との意味の違い
更新日:2024年10月27日
「同士」とは
「同士」という言葉を使ったことがありますか。
「私たちは同士だから」「隣同士仲良くしよう」「ご近所同士」などと言ったことがあるのではないでしょうか。普段何気なく使っている「同士」という言葉の意味や使い方について、正しく説明することはできますか。また、「同士」と「同志」の違いについても、詳しくご説明します。
「同士」の意味と使い方
「同士」は「どうし」と読みます。「同士」の意味は、「仲間」「同じ種類」ということです。「同」も「士」も音読みで読みます。
同じもの同士という意味の使い方
同じもの同士という意味の使い方をご紹介します。
・仕事を探してここに集まったということは、同士ということです。
・客同士で、店に抗議を始めた。
・僕と君と、やっと恋人同士になれた。
・同じ人間同士じゃないか。話し合えばきっとわかるだろう。
・同じ出身の者同士、仲良くしようじゃないか。
「同士」の意味の由来
「同士」という言葉の意味を、「同」と「士」という漢字の由来からご紹介します。
「同」という漢字
「同」という漢字は、音読みで「どう」、訓読みでは「同じ・おなじ」と読みます。小学校二年生で習う漢字です。画数は六画です。成り立ちは、「凡」という形から変化したと考えられています。「口」を合わせることによって、全てものをまとめて合わせるという意味を持ちます。
「同」という漢字の意味は、「おなじこと」「おなじにすること」です。
「同」という漢字を使った言葉
「同」という漢字を使った言葉と意味をご紹介します。
・同一(どういつ)・まったくおなじこと。分け隔てがないこと。
・同意(どうい)・人の意見に対して、賛成すること。
・同音(どうおん)・おなじ高さの声や音のこと。おなじ発音や読み方のこと。
・同化(どうか)・周りに溶けこむこと。動物や植物が、取り入れたものを自分のからだに役立つようにする働きのこと。
・同感(どうかん)・おなじように考えていて、賛成すること。
・同期(どうき)・おなじ時期のこと。入学や卒業、入社がおなじ年度であること。
・同好(どうこう)・おなじ趣味を持っていること。
・同罪(どうざい)・おなじ悪いことをしたということ。
・同乗(どうじょう)・おなじ乗り物に乗っていること。
・同人(どうじん)・おなじ人のこと。おなじ趣味を持つ仲間のこと。
・同盟(どうめい)・同じ目的のために、国や団体が協力すること。
「同士」の類語と意味
「同士」の類語と意味をご紹介します。
・仲間(なかま)・気が合って、一緒に物事を行う人のこと。
・仲間内(なかまうち)・仲間であると認め合っている人たちのこと。
・相棒(あいぼう)・組んで仕事などを一緒に行う相手のこと。
・相方(あいかた)・一緒に何かするときの相手のこと。
・コンビ(こんび)・共通の目標のために協力している二人のこと。
・同人(どうじん)・芸術的な主義や主張を同じとしている仲間のこと。
・同朋(どうほう)・仲間の古い言い方のこと。
・一味(いちみ)・仲間のこと。悪事を働く仲間という場合に多く使われている。
・一派(いっぱ)・良くないことを行う仲間のこと。
・ぐる(ぐる)・自分にとって好ましくないことに対して、一緒に行動する仲間のこと。
「同士」と似た意味のことわざ
「同士」と似た意味をもつことわざをご紹介します。
同じ穴の狢(おなじあなのむじな)
同じ穴の狢とは、一見は違って見えても、実は同じ仲間だという意味のことわざです。多くの場合、悪いことをする仲間という意味で使われています。「同じ穴の狐(おなじあなのきつね)」「同じ穴の狸(おなじあなのたぬき)」という場合もあります。
一つ釜の飯を食った仲(ひとつかまのめしをくったなか)
一つ釜の飯を食った仲とは、他人ではあるけれど、一緒に生活をすることで苦楽を共にした仲間という意味のことわざです。「同じ釜の飯を食う(おなじかまのめしをくう)」とも言います。
初回公開日:2018年02月02日
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