「同士」の意味と使い方・由来・「同志」との意味の違い
更新日:2024年10月27日
同じ羽毛の鳥は集まる(おなじうもうのとりはあつまる)
同じ羽毛の鳥は集まるとは、考え方や性格が似ている者や、同じ趣味を持つ者は自然に集まるという意味のことわざです。
「同士」と「同志」の意味の違い
「同志」は、同じ志を持っている仲間という意味を持っています。「同志」は、仲間や同じ種類という意味のため、同じ目標や志を持っている仲間の場合には「同志」を使います。
「同志」に使われている「志」という漢字について
「志」という漢字は、音読みで「し」、訓読みでは「こころざし」「志す・こころざす」と読みます。小学校五年生で習う漢字です。画数は七画です。成り立ちは、心が向かっていくことを表していると考えられています。
「志」の意味は、「こころざす、目指す」「目標に向かっていく気持ち」という意味があります。
「志」を使った言葉
「志」を使った言葉と意味をご紹介します。
・志願(しがん)・自分から進んで申し出ること。
・志向(しこう)・あることに向かって、心が動くこと。
・志望(しぼう)・将来について、こうしたいと望むこと。
・志気(しき)・意気込みのこと。
・大志(たいし)・大きな志のこと。
・初志(しょし)・物事を始める時に、最初に考えたこと。
・意志(いし)・困難や反対にも負けない、積極的な気持ちのこと。
・闘志(とうし)・相手を負かしてやろうという、闘う気持ちのこと。
・有志(ゆうし)・ある事柄に関心を持って、一緒に行おうとする人たちのこと。
「同士」と「道士」の意味の違い
「同士」と同じ読み方の「道士」「どうし」の意味は、道教を修めた人のことです。同じ読み方ですが、意味が全く異なります。
「道士」に使われている「道」の漢字について
「道」という漢字は、音読みで「どう・とう」、訓読みでは「みち」と読みます。小学校二年生で習う漢字です。画数は十二画です。成り立ちは、部首であるしんにょうの部分が道を示しています。首の部分が、真っ直ぐ通るという意味を持っているため、真っ直ぐ通った道を表していると考えられています。
「道」の意味は、「みち、通りみち、みちすじのこと」「人の守るべき生き方のこと」「やり方のこと」「言うこと」という意味があります。
「道」を使った言葉
「道」を使った言葉と意味をご紹介します。
・道中(どうちゅう)・旅のあいだのこと。
・道程(どうてい)・目的とする場所までのみちのりのこと。
・道標(みちしるべ)・みちの行き先や、距離や時間などが書いてある立て札のこと。
・道筋(みちすじ)・物事をつなげるすじみちのこと。通っていくみちのこと。
・道義(どうぎ)・人としてしなければならない行いのこと。
・道徳(どうとく)・人として守らなければならない行いのこと。
・道具(どうぐ)・物を作ったり、動かしたりするために使うもののこと。
・舗道(ほどう)・舗装された道路のこと。
・赤道(せきどう)・地軸の中央を垂直に横切ると考えた線のこと。
・武道(ぶどう)・護身のためや、心身を鍛えるために身に付ける、空手や剣道、柔道などの技術のこと。
・報道(ほうどう)・新聞やテレビ、ラジオなど、マスメディアが知らせるニュースのこと。
オタクが使う「同士」の意味
オタクとは、趣味などにとても凝っていて、楽しんでいる人のことです。自分の好きなことや、興味があることに対して、深い知識を持っている場合に多く使われています。オタクが使う「同士」の意味は、共通の漫画やアニメ、ゲームやアイドルを好む仲間として使われています。
「同士」と「同志」は正しく使い分けましょう
「同士」の意味と使い方について、おわかりいただけたでしょうか。「同士」とは、仲間や同じ種類という意味があります。「同志」も、仲間という意味がありますが、「同志」の場合には、同じ志を持っている仲間という意味です。志とは、目標や目指す理想という意味があるため、「同士」よりも深い繋がりがあります。
普段何気なく使っている言葉は、意味を間違えていたり、漢字を間違えたりしてしまう場合があります。言葉は正しく使うことで、相手に考えを伝えたり、思いをわかってもらったりすることができます。
「同士」と「同志」の違いを理解して、正しく使いましょう。
初回公開日:2018年02月02日
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