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「アンタッチャブル」の3つの意味と使い方・語源や成り立ち

更新日:2024年02月07日

「アンタッチャブル」というと、日本ではお笑いコンビの印象が強いところがあります。もともとは英語で、ある自叙伝を元に作られた映画やテレビドラマが有名です。そんな「アンタッチャブル」の意味や語源、類語や使い方などについて紹介しています。ぜひ読んでみてください。

昨今、スポーツ界ではドーピング問題などが厳しくなっています。このドーピングに絡み、「アンタッチャブル」という言葉が使われることもあります。例えば、「アンタッチャブルな記録」といった使われ方です。

おそらくドーピングしていただろう、ドーピングの結果による世界記録であろうという意味で、到達不可能、手出しできない記録として「アンタッチャブル」と悪い意味で使われていました。

「アンタッチャブル」の語源

「アンタッチャブル」という言葉の語源にも多くの由来があります。「英語」「アメリカ連邦捜査局員(FBI)」「インドのカースト制」と多くの由来があると言われいるこの言葉の語源について、詳しく見ていきましょう。

「untouchable」

「アンタッチャブル」の語源は英語の「Un」と「touchable」が組み合わさった言葉です。

「Un」はそのあとに続く単語を否定する意味合いの接頭辞です。「touchable」は「触れることのできる」という意味の形容詞です。したがって、「Untouchable」で、「触れることのできない」という意味になります。

FBIと「アンタッチャブル」

FBIの捜査局員が賄賂を受け取らなかったり、何度妨害しようとしても捜査をやり遂げようとする姿勢から、「アンタッチャブル」と言われています。

FBIと名指しで言わなくても、「それはアンタッチャブルだ」ということで隠語としてFBIを指すような使われ方をしていることもあります。こちらの言いなりにはできない存在、賄賂も通じない相手という意味を持ちます。

エリオット・ネス

捜査官エリオット・ネスはシカゴ最大のマフィア、アル・カポネを逮捕するために、尽力した人物です。追い詰められたアル・カポネはエリオット・ネスの部下を賄賂で買収しようとしたのですが、エリオット・ネス側はそれに応じず、そのことを公表し逆に応戦しました。

このことから、エリオット・ネスのチームに対してマスコミは「アンタッチャブル」(手出しできないやつら)というあだ名をつけたといいます。

インドカースト制度と「アンタッチャブル」

インドには古くから「カースト制度」という制度があり、そのピラミッド型の身分制度の最下層からも外れている人々のことを「アンタッチャブル」と呼ぶことがあります。

1950年に制定されたインド憲法により不可触民を指す差別用語の使用を、現在では禁止しています。また、カーストについても、カーストによる差別を禁止しています。まだまだ色濃く残っている部分もありますが、差別は禁止されています。

お笑いコンビ「アンタッチャブル」

日本のお笑いのなかにも、「アンタッチャブル」という芸名を使っているコンビがいます。コンビ名の由来は、映画「アンタッチャブル」からきています。

先にも述べたように、映画「アンタッチャブル」は、FBI捜査官(アメリカ連邦捜査局員)であるエリオット・ネスと、アメリカの代表的なギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとする戦いの日々を描いた自伝を基にしています。

「アンタッチャブル」の意味を正しく理解しよう

いかがでしたでしょうか。「アンタッチャブル」の意味を理解できたでしょうか。多くの歴史的背景から生まれた言葉であることがわかりました。

また、良い意味でも悪い意味でも使われることから、その状況に応じて、使い方を考える必要があります。

日本に浸透した外来語を知っておくことが大切

「アンタッチャブル」以外にも多くの日本に浸透した外来語が存在します。外来語を使うときは、それぞれの意味を理解しているか確認してみましょう。

外来語を当たり前のように使うこの時代、間違った使い方をしないように、しっかり学習しましょう。

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初回公開日:2018年02月28日

記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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