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「グルービー」の意味と使い方とは?似ている言葉の「グルーピー」との違いも紹介

更新日:2024年03月07日

「グルービー」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。本記事では「グルービー」の意味や使い方、「グルービー」の語源などについて解説します。「グルービー」という言葉や意味について興味がある人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

「グルービーってどんな意味の言葉なの?」
「グルービーの語源って?」
「グルービーな音楽ってどんなもの?」
このように、音楽やスラングなどさまざまな使われ方をする「グルービー」という言葉について、興味を持っているという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、「グルービー」という言葉の意味や使い方、「グルービー」の語源などを紹介します。この記事を読むことで、「グルービー」がどのような意味を持つ言葉なのか把握できるでしょう。

また、似ている言葉「グルーピー」との違いについて紹介するため、間違った使い方をしないようにそれぞれの言葉の意味についても参考にできます。

「グルービー」の意味や使い方を知りたい人は、是非この記事をチェックしてみて下さい。

「グルービー」の意味と使い方

もともとジャズ用語で、GROOVYと書きます。発生した時期や理由はハッキリしませんが、レコードの溝が語源ですから、レコードが主流の時代にスラング(仲間言葉)からジャズ界を中心に世界に広がった見方が有力とされています。

意味は、音楽の「ノリ」や「うねり」を表現する言葉ですが、感受性にゆだねられた言葉なので定義は広く曖昧です。例えば曲のリズム以外に感じられる「抑揚」が、まるで生き物のように曲のなかで気持ち良さそうにノリノリで踊っているような状態を言います。

使い方としては、グルービーな演奏だと言えば褒めている表現で、もっとグルービーに演奏してくれよと言えば、演奏が不満だということです。

かっこいい

グルービーは本来かっこいい、イケてる意味であり、褒め言葉で使われてきました。今でも日本の音楽演奏者周辺では普通に使われています。

その若者達でさえ、表現が違うだけでグルービーでクールな音楽を好む感覚は、共通しています。グルービーに代わる表現ではvibeバイヴやクールなどがありフィーリングやノリのことを指す意味です。

グルービーな音楽とは

よく例えられるのは、機械と人間のリズムの違いです。世界中で一気に広まった現在の、デジタル化されたリズムならではの良さというのも当然ありますが、人間のリズムならではのムチを打つような、しなやかなリズム感や自在なアドリブは人間のリズムの魅力です。

機械にしろ人間にしろ、グルービーな音楽の正体とはなんでしょうか。それは冷静に言えば、アンサンブルのズレです。

もちろん笑っちゃうような下手な演奏のズレではなく、正確な演奏を無機質に正確にやっても面白くなかったり楽しくなかったりします。

そこに高調感が生まれ、聞いてる人の体を勝手に動かす、リズム以外にどこからともなくやってくるノリという別の生き物の正体こそがグルーブです。

ある種、音楽の持っている魔法の一つでプレーヤーには必要不可欠な要素であり才能とも言えるでしょう。

グルーブが合わないとグルービーにならない

グルービーな演奏というのは、種類もいろいろあります。どんな上手いプレーヤーでも曲をとらえる感性は異なり、それは演奏のアクセントに出ます。リズムにも大きく言えば前ノリ、後ノリというクセがありそれらがグルービーの要素になります。

演奏レベルが高いプレーヤー達が同じ曲を演奏するにも、それらがうまく合致してこそ大きなグルーブになっていきます。あまり大きなグルーブにならない場合、誰かが足を引っ張っている状態です。

演奏が上手いのに結果的に起こってしまう音楽の不思議ですが、原因になるのは、グルーブの相性です。相性がよくないと、いくら同じ方向を目指して演奏しても面白い化学反応は起きにくく、大きなグルーブに比べると、どこか退屈な音楽に聞こえてしまいます。

グルービーな感じがやってくる瞬間

音楽を聞いてて、最初は意味なくリズムを取ったりしますが、段々と曲が進むにつれ違うリズムが生まれてきます。そこからが分かれ目ですが、気持ちいいか、何も感じないかです。

ここで気持ちいいと、体はどんどんノッて興奮してきます。グルービーがやって来た瞬間です。

「グルービー」の語源

グルービー「GROOVY」の元となるグルーブ「GROOVE」の語源をさかのぼると、ドイツ語、ノルド語、オランダ語と大陸を旅して伝わったのが、15世紀で日本はその頃室町時代です。

意味も少しずつ変化し、ここまで古いルーツがあった言葉だったとは、ちょっと意外な感じがします。

その後1930年代前半、ジャズのスラングで使われると、いい演奏を褒める意味で、曲のタイトルに使われたりジャンルや人種を超え一般化し、最上級の褒め言葉として意味が昇格していきました。

横揺れするようなノリの良さを意味する言葉は、他にもスウィンギウィン、トワンギンなどもありました。直球的なノリだとロックンロール、ドライヴ感なども、その後使われるようになり意味的にも非常に似ています。

スラングとしての「グルービー」

スラングとしての「グルービー」には、前述のとおり「イカしてる」や「かっこいい」といった意味があります。スラングは使うシーンによっても意味が変わりますが、よりくだけた表現の「かっけー!」が近いニュアンスだと言えるでしょう。

音楽での「グルービー」の意味と使い方

ここまで考察してもなお、グルービーの意味は感覚的であり、個々の捉え方、受け取り方で微妙に食い違います。

そのなかの一つの代表的な捉え方としてグルービーは、リズムのうねり、またはリズム以外のメロディー部分のうねりとリズムの絡みという意味での解釈があります。

いろんな感受性の人がいる中、グルービーという言葉や意味が認識され広がって行ったのはなぜかと考えると、誰もが聞いてポーンとわかるいい音楽がそこにあったのでしょう。

単純にノレる、踊れる、プラスちょっとの想像を掻き立て興奮させる要素に真剣に向きあった芸術表現の要素という意味でしょう。

この歴史的広がりを踏まえて、グルービーを使うなら、ノレて興奮させられればグルービーという広い使い方が当てはまるでしょう。

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初回公開日:2018年01月31日

記載されている内容は2018年01月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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