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「たわわ」の本来の意味と使い方・語源・古語|バスト/実る

更新日:2024年02月07日

皆さんこんにちは、今回は「たわわ」の本来の意味と使い方・語源・古語と題して、「たわわ」という言葉の正確な意味合いや語源、またその敬語表現や古語での扱われ方など、いろいろな情報をもとに「たわわ」の背景を紐解いていきます。ぜひ「お役立ち情報」にしてみて下さい。

「たわわ」の本来の意味と使い方

「たわわ」という言葉の意味は「たくさんの実が成っていて、木の枝がその実の重さによってしなだれている状態」を言い、「たくさんあること」や「実りが豊かなこと」を意味します。

一般的に「たわわな○○」というとき、その○○に彩られた「豊富さ」や「肉付きのよさ」、また「重みを感じさせる重厚さ」や「程よく実が成っている情景や光景」を指して言われます。特に「丸々太っている物」をはじめ肥満の状態を指す意味合いとしてではなく、「程よく肥えていること」を意味し、見ていて豊潤を思わせるものを指す傾向があります。

いわゆる「たわわな○○」と言うときには「果実がたくさん実っていること」を意味することが多く、その果実の豊富さ・重みによって枝がたわんでいる状態を指します。基本的な「たわわ」の意味は「枝がしなだれる・たわむこと」を直接指し、実っていることを意味する言葉ではありませんでした。

「たわわに実る」の意味

「たわわに実る」の意味合いは、先述の「木の実が豊富に成っていること」や「木の実の重さや豊富さによって、枝がたわんでいること」を直接指します。この場合の「実る」の意味は「実力が報われる」や「実力が開花する」という意味合いよりも、「見た目の果実が豊富に成っていること」を直接的に意味する姿勢が強いです。

・たわわに実っているリンゴの木
・たわわに成っている梨の実
・たわわな実りを見せる紅葉の景色

「たわわにつけた」の意味

「たわわにつけた」という「つけた」の意味合いは、「豊富に実った果実」に見立てた上で、見ていて豊潤を思わせてくる対象物を身に付けたという意味が強くあり、「たわわに実った木の実」のように服装を飾り立てたり、そのファッション用の小物を身に付けたりすることもその意味合いに含まれます。

この場合は「たわわ」の「豊富さ」の意味を引き出す上で、「豊かに体裁を繕っていること」や「身なりを整えていること」を言う意味合いが強く、「見ていて豊かなファッション性を示す場合」に使われることが多いです。もちろん人が身に付けるファッションだけを形容せず、オブジェなどにもこの形容がなされます。

・たわわにつけたイヤリング
・たわわにつけられたケープの刺繍
・たわわに飾られた置物の装飾

「たわわに色づく」の意味

この場合は「艶やかさ」を意味することが多く、特に女性の容姿への形容表現として認められることが多いでしょう。「色づく」という意味合いが一般的には「エロス」を意味する場合が強く、この場合もその「エロス」の部分を多いに引き立てる表現として認められることもあります。

しかしこの場合は「実が豊かに成っていること」を引き合いに出す際、「肥えていること」を主に言うのではなく、その容姿が「程よく肉付きがあり、見る人にそれなりの好印象を与えるファッションやスタイル」について形容されることが多いです。

「たわわに色づく」という表現はいろいろな文章例があり、古典史料から現代の文献や小説などにおいても頻繁に見られるため、その文脈や内容の背景をしっかり押さえた上で「色づく」という言葉がどのように使われているかを理解する必要があります。

「たわわに色づく」の意味(2)

先述でお伝えしました「たわわに色づく」の意味合いと用法ですが、いくつかの例文をご紹介します。どんな文中の表現においても、「その言葉が文中でどのように意味を持たされ、その内容の背景に影響しているか」ということを、しっかり把握した上で理解する必要があります。

・たわわに色づく美女の記憶
・たわわに色づいた女性の体
・たわわに色づく言動の数々
・たわわな色づきを利用した、オブジェへの装飾
・たわわな利器が、人類の色づきを知識に表している
・十分な努力が、たわわな色づきを発揮する実力を育てる

このように比ゆ的な表現がされる場合には、その文中で「たわわ」という言葉がどのように使われ、その働きを持たされているか、ということをまず把握することが大切です。

「たわわな露にぬれる」の意味

「露」の形容は「わずかに」や「ほんの一瞬」などの「少ないこと」を示す意味合いが多いですが、この場合は「たわわ」の接頭辞がつくことにより、その「わずかなこと」や「一瞬」が永遠に続くことを比ゆ的に表現する形になります。

また単純に「たくさんの露にぬれてしまうこと」を表現する場合もあり、一般的にはこちらの意味合いをもって表現されます。あまり表現例も少ないこともあり、「たわわな露」という形容は一般的ではありません。しかしこの形容表現も古来より見られる日本語表現に認められ、「たわわ」の意味合いを引き立てる1つの表現法として覚えておくとよいでしょう。

・たわわな露にぬれるほど、男女の仲は長い時期に認められます。
・朝もやの中を歩き続けて、草の露にたわわにぬれました。

「たわわな精を咲かせた」の意味

この場合の「精」の意味は「精気」や「生気」を表し、人や物のイキイキさを表現する言葉になります。「たわわ」という言葉がつくことで「イキイキ盛んな○○」という形容になります。この「精」という言葉はさまざまに用途があり、「精力」を指す場合もあれば、「植物などが持つ生気そのもの」を指す意味合いもあります。

この「元気」や「生気」、また「精力」を示す「精」という言葉ですが、この「たわわな精を咲かせた」という言葉の正確な意味合いを問う上では、その言葉が使用されている文脈や内容の背景を把握した上で、柔軟な視点によって理解しておく必要があります。

・たわわな精を咲かせた蟻は、ずっと巣作りに励んでいます。
・たわわな精を咲かせる花は美しい。
・たわわな精を咲かせる腕力は、若いうちに見られます。

「たわわに美しく」の意味

この場合の「美しく」はそのまま「奇麗な」という意味合いで使われ、「たわわ」とその前につくことによって、「とても美しく」や「精一杯美しく」という意味に認められます。

「美しい」という表現は一般的に「よく頑張っている姿勢」や努力を美徳とする上で使われることも多いため、この場合もそうした「人の美徳」を褒める意味合いで使われることもあります。

・たわわに美しく育ったバラ
・たわわに美しく育つ娘
・たわわに美しくなる言葉の数々
・たわわに美しくなる言動と成長
・たわわに美しくなった人の姿勢

「たわわに乱れた」の意味

「たわわに乱れた」という表現はあまり聞かれないでしょうが、これは「美しさ」や「端正」を引き合いに出した上で「それが崩れていく状態」や「乱れていく経過」について形容します。

「乱れた」という形容により、やや「わいせつ的なイメージ」が浮かび上がることもありますが、この場合はそういうマイナスイメージではなく、「あまりにも豊富に富む上で、その物が抱えきれないほどの豊饒や実りを見せ付けている」という形容表現になります。

・たわわに乱れていく女性のファッション
・たわわに乱れていく男性の言動
・たわわに乱れた、枝垂桜の美しさ

「静かなたわわ」の意味

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初回公開日:2018年02月28日

記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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