「一環」の意味と使い方|例文7つ・「一貫」との使い分け
更新日:2024年10月19日
「一環」とは
「一環」の読み方
「一環」の意味
「一環」には、2つの意味があります。1つ目の意味は、輪や鎖などの連なっているものの中の1つを表現し、2つ目は、全体の中の一部を意味する言葉です。ビジネスシーンで使用されている「一環」の意味は、「全体の中の1つ」の意味が多いでしょう。
「一環」の使い方例文7つ
「一環」と一言で言っても、多数のシーンで使うことができますので、使う頻度が高い使い方を例文とともに7つご紹介します。是非、実戦で活用して見てはいかがでしょうか。
例文1:仕事の一環として
「仕事の一環として」と使う場合には、仕事のうちの1つという認識でやっている、という意味合いを含みます。給与をもらう仕事の中の業務の1つを指す場合もありますが、意味は「本来は主軸の仕事ではないけれど、仕事だとしてやる」と言うニュアンスが強くなります。
「ボランティアは自身の仕事の一環として、毎週土曜日は街のゴミ拾いをしている。」
「後輩の指導も仕事の一環として、力を入れている」
例文2:趣味の一環
「趣味の一環」の場合は、いくつかある趣味の中で、と言う意味や、仕事にするまでの能力はないが好きなことの1つとして、という意味で使います。使い方は、「として」に接続して文の途中で言うこともできますし、述語のように「一環だ」と言い切ることもできます。
「趣味の一環として、音楽活動に励む。」
「絵を描くことは、趣味の一環です。」
例文3支援事業の一環
「支援事業の一環」と使う場合には、本来の仕事とは別に利益を度外視して、社会貢献のためになどのニュアンスを持たせて使います。このような場合には、利益を追求する本業とは別の目的を持って、事業を運営している会社、経営者などの広報誌などに書かれることが多いでしょう。
「支援事業の一環として、老人ホームを建設しています」
例文4:再建策の一環をなす
「再建策の一環」と使う場合には、多数ある再建策のうちの1つと言う意味で使います。再建策とは、経営難など何らかの課題があって立て直しをする時に使う言葉です。今までの表現のように、主目的とは別と言うよりも、緊急性がある施策のうちの1つとして、という使い方をします。
「人件費削減は、再建策の一環をなす取り組みだ」
例文5:一環として考える
「一環として考える」と使う時は、主目的とは似ているが本来そうではないものを、主軸の1つとして考えると言う意味です。例えば、会社の利益をあげるという目的に対しては、本来の事業を行うのが一般的です。ただし、会社の資金を増やす、と言う意味では「投資」も会社に利益をもたらす似て非なるもの、と言う使い方をします。
「ビジネスでは投資も事業の一環として考えるべきです」
例文6:一環に過ぎない
初回公開日:2018年01月12日
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