「且つ」の意味と使い方|漢文/現代文の文例4つ・「及び」との違い
更新日:2024年11月20日
文例1 最も崇高にして且つ厳粛なるべき会合
1つ目の例文は、ビジネスや国際的な集まりなどの場でも使える表現の「最も崇高にして且つ厳粛なるべき会合」です。
意味は、「もっとも意味があり、厳かな雰囲気で行われた会議、集まり」ということをあらわします。
日常の生活ではこのような表現は使いませんが、厳かな雰囲気がある会議、場ではよく使える表現になりますので、覚えておくと役に立ちます。
文例2 その伴奏に於てなお且つ奔闘し続ける
2つ目の文例の使い方は漢文に近い表現で、「その伴奏に於て(おいて)なお且つ奮闘し続ける」です。
意味は2つの取り方ができます。すでにある程度のレベルには達しているが、さらに能力の開発を頑張るという意味と、まだ能力を身につけていないので、さらに頑張るというニュアンスです。
どちらの意味合いを使うかは、人や文脈によって異なります。
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きちんとした言葉の選び方をできないと、ビジネスでは信用を失うこともあります。そのような状況を避けるために、「大人な表現」を選択できるよう日頃からこのような本で学習するのがおすすめです。
「且つ」豆知識
「且つ」の意味は「その上」「追加して」ですが、さらに豆知識として他の似た意味を持つ言葉との違いを解説します。
なんとなく同じ意味だから使っていた、皆が使っているから使っている表現でもありますので、あらためてその違いを確認すると良いでしょう。
「及び」との違い
1つ目の豆知識は「且つ」と「及び」について、その違いを解説します。この2つの単語は、同じ意味で使うことができます。
複数の物事や行動が並行して行われている様子や、物事や行動にさらに別の物事や行動が付け加えられることなどを意味する言葉です。そのため、2つの言葉は類語や同義語の関係にあると言えます。
「または」との違い
「且つ」と「または」の違いは、全てか、全部の中の1つかです。
「且つ」は「並行している状態を全て言う場合」「付け加える」の意味で使います。特に複数の物事や行動などが並行している状態や、物事に対してさらに異なることが付け加えられることを意味します。
「または」は、2つ以上ある条件や項目などから、1つを選択することを意味しています。
数学用語の「かつ」
数学的な用語で「かつ」を使う場合には、命題、集合の問題で使われます。「AかつB」と言うと「Aであり、その上でBでもある」と言う意味になります。
AとB、両方が成り立つ場合には「AかつB」、「AまたはB」は、AもしくはBのどちらかに当てはまると言う意味です。数学的な用語で使う場合には、この区別はしっかり理解しておく必要があります。
「且つ」を使ってみよう
「且つ」は「その上」「追加して」と言った意味で、ビジネスシーンでは文章、メール、ダイレクトメールなどで多く使われますので、正しい意味を理解する必要があります。
ビジネスシーンだけでなく、日常会話でも使えます。使う時には「その上」「及び」などと言い換えて使うこともできますので、多様な表現を使うようにしましょう。
複数の意味を使い分ける
初回公開日:2018年01月23日
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