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「軌跡」の意味と使い方例文4例・類語・奇跡との違い

更新日:2024年02月07日

「軌跡(きせき)」とは、車輪が通ったあとにできる「轍(わだち)」を意味しますが、それ以外にも「先人やある特定の人物が辿った足跡(そくせき)」を意味します。また、数学では「ある条件に従って動いた点が描く図形」をいい、定点から一定の距離の場合は「円」になります。

軌跡とは

「軌跡」という言葉を知っていますか。「きせき」と読みますが、「奇跡」とは全く違った意味を表す言葉です。

「軌」とは「車が通ったあとのくぼみ」を意味し、「跡」とは「何かが通って行ったしるし」を意味します。しかし、車が通っていったしるしやその後に残る跡のことのみを表す言葉ではありません。同音の奇跡とも比べながら見ていきましょう。

この記事では、「軌跡」の意味や使い方、類語などについてご紹介します。

軌跡の意味

「軌跡」とは、書き表す漢字のとおりに「車輪の通った跡」の意味としても使われますが、「先人が成し遂げた偉業」を意味する場合や、「偉業を成し遂げるまでに辿った道のり」のことを意味することの方がより一般的でしょう。

また、数学においては「ある一定の条件に従って動く点によって描く線や図形」のことを意味します。使われる場面によって、その意味を解釈しましょう。

奇跡の意味

「きせき」と言うと、「奇跡」と受け取る人の方が圧倒的に多いでしょう。「奇跡」とは、「常識で考えては起こりえない、不思議な出来事や現象」「人間の力や自然法則を超えたできごと」を表します。英語で言えば「miracle」です。

「軌跡」では「既に誰かが通った跡」という意味を表すため、全く違う言葉であることが分かります。文字を打ち込む場合には変換を間違えないように注意しましょう。

奇蹟とは

「奇蹟」とは、「常識では考えられない不思議な出来事」を表す言葉であり、「奇跡」と同じ意味と理解してよいでしょう。ただし、キリスト教の聖書においては奇蹟について「神が起こした出来事」であり、神の力によって引き起こされた不思議な現象のことであるとされています。対して「奇跡」は、単に「不思議な出来事」を表すに過ぎません。

神の力を証明することは不可能であるため、一般には「奇跡」と書き表されています。

軌跡の使い方

「軌跡」とは、「誰かの通ってきた道筋など、その跡のこと」を指します。あるひとつの事柄に関する歴史や功績を振り返ったり、現在から何かの原点まで遡ろうとするときなどに使うことができるでしょう。また、物事の始まりから現在を追うことで、その中身について原因から先の予想までを可能にします。

人の現在がそれまでの経験に基づくように、物事の存在や何かを成し遂げた結果にもまた、必ず経験が伴います。

例文1:人生の軌跡

人生の軌跡とは、「その人が歩んできた人生の道のり、積み重ねられてきた日々の記録」のことを指します。その時々を記録した媒体を通して、その人の人生を擬似的に体験するようなとき、「人生の軌跡を辿る」と表現します。

それによって、その人の性格や功績を掴むに至った原因や理由を知ることができるでしょう。また、これからの人生を歩む人にとってはそれが教訓にもなります。

例文2:軌跡を辿る

軌跡を辿るとは、あるひとつの事柄について「残された道筋に沿う」ことを意味する表現です。人生の軌跡であれば記録の参照からその人の過ごしてきた日々に沿うこと、物理的に残された車の軌跡であればその道筋に沿って歩くことを言います。

何かが残した手掛りを追うことで、その結末や物事の原因を知ることができるでしょう。今後の方針を立てることに役立つこともあります。

例文3:車の軌跡

車の軌跡とは、「車が通って行った跡に残される車輪の跡、道に付けられた筋」のことを意味する表現です。「轍(わだち)」とも言います。

畦道など柔らかい地面には後が残りやすく、あるいは雪の積もった雪道にも軌跡が残ります。それを辿ることで行方を追うことが可能になったり、人の存在を知ることができます。人が通った跡があるということは、その先に人の気配を確かに感じさせるでしょう。

例文4:光の軌跡

「光の軌跡」とは、「光が通っていく道のり」のことを表す言葉です。光の動きとは肉眼で捉えることは難しいですが、特殊なカメラ機能を使用することで可能となります。デジタルカメラであれば「長秒時モード」、一眼レフカメラであればシャッタースピードを長く設定してみましょう。

懐中電灯などを持ち、シャッターを押している間にレンズの前で動かせば、その軌跡を写真に収めることができます。

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初回公開日:2018年01月27日

記載されている内容は2018年01月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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