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「史」の意味と使い方・語源・名前における漢字がもつ意味

更新日:2023年12月25日

「史」という漢字を見て、「歴史」という言葉を連想する方が多いのでないでしょうか。「史」の意味はそれだけではありません。この記事では「史」という字の意味、使い方、語源、名前に使う時の意味、読み方別の意味について解説しています。多くの意味があるので確認しましょう。

「史」の意味と使い方をチェック!

「史」という漢字を見て、まず思い浮かぶのは「歴史」という意味の言葉ではないでしょうか。「史」という漢字には、意味も読み方も複数あります。まずは、「史」という漢字にどんな意味があるのかをチェックしていきましょう。

「史」の意味とは?

音読みでは「し」と読み、訓読みでは「ふみ、ふひと、さかん」と読みます。意味は主に2つです。

①できごとの記録、またそのできごと→史学、史実、歴史、史劇、史跡などの熟語で使われる。

②できごとを記録する者→史生、女史、太史、侍史などの熟語で使われる。

読み方別「史」の意味

「史」という漢字には、訓読みで「ふひと」「さかん」という読み方もできますが、実はその読み方別の意味があります。「ふひと」と「さかん」について意味を紹介します。

ふひと

古代朝廷で記録・文書をつかさどった役、またその役人のことをさします。また、古代の渡来人で分筆に従事したものの姓として使われていました。

さかん

今昔物語に「阿蘇の史(あそのさかん)」というものがあります。これは、「阿蘇の某というさかん」が、知略で盗賊から免れる話です。ここで言う「史」というのは、「さかん」と読んでいます。さかんというのは、律令制で神祇官・太政官の主典です。大史と小史があり、記録をつかさどりました。

主典とは律令制の四番目、つまり最下位の官です。記録・文書を起草したり、公文の読み役を務めたりしました。

「史」の意味の語源とは?

「史」という漢字は、記録をしるした竹のふだをいれる筒と、右手を表す漢字を組み合わせてできた言葉です。神様への祈りの言葉である、祝詞の記録を入れた器を木につけた形と、右手が合わさっているイメージです。「右手で木を持ち、神様への祈りの祭り」を行う様子を表現したのが「史」という漢字です。

中国からの漢字の由来

中国時代の殷王朝では、祖先の霊を祀るための祭祀を「史」と名付けていました。そして、それを行う担当のことを「使」と呼んでいました。元々「祭事にたずさわる者、役人」の意味だったものが、その後「祭りの記録を残す人」という意味で「史」という漢字が使われました。

ちなみに、現在中国語でも「史」の意味は歴史と史官という意味があります。

「史」を使った熟語

「史」を使った代表的な熟語を、意味とともに見ていきましょう。

・女史→女性の事務官。知的労働をする女性のこと。
・正史→政府が作ったり公認したりした正式な歴史書。
・外史→民間の学者が使った歴史者。
・有史→歴史的な記録が残っていること。
・史記→紀元前1世紀頃に司馬遷が記した古代中国の歴史書。

次のページ:名前における「史」という漢字が持つ意味とは?

初回公開日:2018年01月25日

記載されている内容は2018年01月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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