「史」の意味と使い方・語源・名前における漢字がもつ意味
更新日:2024年11月19日
英語ではなんと表現する?
英語は「史」という言葉は歴史を表す「history」で表現されます。例文を見ていきましょう。
・Her major is French history.→彼女の専門はフランス史です。
・He was reading a textbook on African history.→彼はアフリカの歴史の教科書を読んでいた。
・They said, 「Japanese history is so interesting.」→彼らは言った、「日本史はとてもおもしろい。」
名前における「史」という漢字が持つ意味とは?
「史」という漢字は、日本人の名前にも多く使われています。男の子でも女の子でも、その漢字を目にする機会は多いのではないでしょうか。それだけ、名前の中に入れる文字としては人気であるということでしょう。名前として使った時の読み方としては下記のものがあります。
し/じ/み/あや/ちか/のぶ/てる/ひと/ひさ/ふみ
子供の名前における「史」の意味
子供の名前の中に入っていた場合、「史」という漢字はどういう意味を持つのでしょうか。
・歴史の重厚さ
・伝統
・知識が豊富で物知り
・読書家
・教養があり内面から輝く人に
・歴史学や文学の才能に恵まれ活躍できるように
・歴史に残る活躍を期待して
「歴史」ということが関係していたり、もともと文書を記録する人が語源であるということから、知的で教養があるという連想がなされています。
「史に三長あり」とは?
中国、唐代の「劉知幾(りゅうちき)伝」の言葉です。「歴史を記すものは、才知・学問・識見の三つの長所を備えるべきである」という意味です。四字熟語では、「作史三長(さくしさんちょう)」と書きます。
劉知幾とは、中国唐代の歴史家です。20歳で進士に及第し、その後史学の研究に専念しました。そして42歳で修史の任務につきました。中国での純粋な歴史の創始者は劉知幾であると言われています。
子供の名前に「史」を入れる時に、「聡明」という意味合いで付ける場合は、この故事が由来になっている場合もあります。
名前に「史」を使う意味と名前の例(男の子・女の子)
「史」という漢字を使った名前には、どのようなものがあるのでしょうか。名前のバリエーションがとても多い漢字です。同じく「し」と読ませる「司」という漢字が、責任者の意味で少し固いのに対し、「史」という漢字は文学的な性格も持ち、男の子にも女の子にもつけやすい漢字です。
左右の払いを含む字形も、すっきりとしているようでやわらかい印象もあり、比較的どの漢字とも合わせやすい漢字となっています。「歴史」「伝統」「知的」などの意味から、「落ち着いた振る舞いのできる子に」「読書好きで今後の人生に知識を役立ててほしい」などの意味を込めて名前をつけることが多いです。
男の子と女の子に分けて、代表的な「史」を含む名前を読み方と合わせて確認してみましょう。
男の子の名前
男の子の名前だと、大体「○史」と「史○」という2文字の名前が多いです。
<○史の例>
「史」は、「し」「ふみ」と両方読めます。
・貴史(たかし、たかふみ)
・和史(かずし、かずふみ)
・敦史(あつし、あつふみ)
・直史(なおし、なおふみ)
・哲史(さとし)
・正史(まさし、まさふみ)
<史○の例>
「史」は、「ふみ」「あや」「し」と読めます。
・史男(ふみお)
・史都(ふみと、あやと)
・史朗(しろう)
女の子の名前
女の子の名前は、「史」と1文字で成立する場合と、「史○」という2文字〜3文字で成立する名前が多いです。
<史の例>
・史(ふみ)
・史(あや)
<史○>
「ふみ」「あや」と読ませるパターンが多いです。
・史香、史花(ふみか、あやか)
・史子(ふみこ、あやこ)
・史音(あやね)
・史女(あやめ)
・史都香(しづか)
「史」という漢字を使った名前の有名人
有名人の方々にも、「史」という漢字を使った名前の方は多くいらっしゃいます。肩書きとともに紹介します。
<男性>
・山本耕史(やまもとこうじ):俳優
・鈴木史朗(すずきしろう):アナウンサー、タレント
・松尾貴史(まつおたかし):タレント、ナレーターなど
・伊藤淳史(いとうあつし):俳優
・小林武史(こばやしたけし):音楽プロデューサー
<女性>
・西川史子(にしかわあやこ):女医、タレント
・中島史恵(なかじまふみえ):タレント
・奥野史子(おくのふみこ):元シンクロナイズドスイミング選手
有名人の名前で、「史」という字が使われているのは圧倒的に男性の方が多いです。読み方が「し」となることから、すっきりとした呼び方の印象で、男の子につけやすい漢字と言えるでしょう。
「史」は歴史の意味だけではない
初回公開日:2018年01月25日
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