「拙い」の意味と読み方・拙いを使った例文５例・類語

例文5：拙い文章

例文5-1:拙い文章にもかかわらず、お読みいただきありがとうございます。

説明:こちらも、「上手ではありませんが」という謙遜した意味になります。

例文5-2:文章は拙いが、表現の仕方が個性的で好感が持てる。

説明:「拙い」の持つ逆説的な意味合いが、他の長所を引き立てる使い方です。

拙いを使って褒める

「拙い」の持つ、謙遜の意味合いを上手に使うと、相手を褒める文章を作ることができます。

「拙い」は本来、能力や技術を低く評価する言葉です。しかし、上の例文に挙げたような、逆接的な文章にすることで、相手の心情や感性への評価を引き立たせる効果があります。「拙い」を使った内面的な部分の褒め方を学んで、ぜひその効果を利用してみましょう。

以下に「拙いながらも」を使った、逆説的な例文を、さらにご紹介していきます。

拙いながらも

例文:斎藤さんの絵には、拙いながらも高いセンスが備わっています。
例文:井口さんの演奏からは、拙いながらも激しい情熱が伝わってきた。
例文:あなたの作る料理は、見た目こそ拙いながら、味は格別に美味しかった。

いかがでしょうか。このように「拙い」を使った逆説文には、感情が表現されるといえます。
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拙いの類語

会話や文章で同じ単語ばかり使うと、冗長な印象を与えてしまいます。相手に情報を伝えるためには、よく出る単語を適度に類語に置き換えることが大切です。

これから「拙い」の類語を5つご紹介します。注意点として「拙い」は、類語も含め、ネガティブな意味合いを持つ言葉です。そのため、使い方によっては相手を傷つけてしまう可能性もあります。

言葉の持つ細かなニュアンスを把握して、シーンに応じた使い分けを心がけましょう。

「未熟」

「未熟」は、「みじゅく」と読みます。実が熟していないこと、技術・教養などが熟練していないこと、一人前でないこと、という意味があります。口語でもよく使われる言葉ですので、自分に対しても相手に対しても使いやすい言葉といえます。

「稚拙」

「稚拙」は、「ちせつ」と読みます。未発達で幼稚なこと、技術が幼稚で下手なこと、という意味があります。「未熟」は経験値が足りないというニュアンスに対して、「稚拙」は精神的に未発達という意味合いが含まれるため、特にプライドの高い相手などには使用しない方が無難です。

「不格好」

「不格好」は、「ぶかっこう」と読みます。恰好が良くない様、みっともないこと、という意味があります。「未熟」と同様、日常的によく使用される言葉で、ニュアンスも比較的やわらかいので、覚えておくと重宝します。

「梼昧」

「梼昧」は、「とうまい」と読みます。おろかなこと、浅はかなこと、という意味があります。読み方も難しく、あまり見かけることの少ない言葉ですが、知識が足りなく愚鈍というニュアンスで用いられるので覚えておきましょう。

「拙劣」