「千尋」の意味と使い方・語源・読み方|人名/千尋の海
更新日:2024年07月22日
女の子が生まれた場合は、「ちひろ」という柔らかい響きがとても愛らしく、女性らしい印象を与えます。「千尋」の持つ意味を考えて名前を付ける場合でも、男の子とは違い、広い心を持ったおおらかな子として育ってほしいという気持ちが感じられます。
そして長く、深く、広く、幸せが訪れるような女性らしい人生を歩んでほしい、という親御さんや家族の願いが「千尋」という名前に込められています。特に「千尋」という名前を男女で比較すれば、圧倒的に女性の方が多く見られ、その女性のぶりが顕著に表れています。
命名する名前の中に「尋」を入れる場合は、真尋(まひろ)・尋海(ひろみ)・尋子(ひろこ)など、男性と同様にさまざまな名前で使用されています。このように、「千尋」や「尋」が今後も変わることなく人名としても広く使われていくでしょう。
千と千尋の神隠しについて
2001年に日本で公開された「千と千尋の神隠し」は、主人公に「千尋」という名前を使った映画で、その後世界でも大ヒットした作品です。その影響もあって「千尋」の知名度がさらに上がり、今では馴染みのある言葉として受け止められています。
「千と千尋の神隠し」という作品は、今や知らない人はいないほどのとなった宮崎駿監督による、スタジオジブリ制作のアニメ映画で、興行収入では日本歴代1位であり、現在もその記録は破られていません。さらにアメリカのアカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞し、ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞しました。
そこで「千と千尋の神隠し」という映画の持つ内容や意味などついて、これから詳しく解説をしていきましょう。
千と千尋の神隠しのあらすじ
それでは「千と千尋の神隠し」のあらすじを紹介していきましょう。主人公で小学生の千尋は、両親と一緒に車に乗って引越し先に向かっていましたが、道に迷ってあるトンネルを抜けると、そこには無人の店が軒を連ねる街がありました。そこで両親は、湯婆婆の魔法で豚に変えられてしまいます。
街の中でハクという少年に出会い助けられた千尋は、豚になってしまった両親を救おうと湯婆婆と会い、「千」という名前で温泉宿で働き始めます。そして龍に変身して事件を起こしたハクを守り、みんなで元の世界に戻ろうとします。
しかしハクは、今は戻ることができないと言って繋いでいた手を離して、千尋がトンネルに向かうと、そこで人間に戻った両親と合流し、トンネルを抜けて元の世界に戻っていきました。
千と千尋の神隠しの意味
「千と千尋の神隠し」という映画は、10歳の少女「千尋」が奇妙な体験をする物語です。それではこれから宮崎駿監督が制作したこの作品の持つ真の意味を探っていきましょう。
主人公の千尋を10歳の少女に設定した理由は、まだ完成途上の年齢で、美少女でも強い心を持っているわけでもない普通の女の子が、生きる力を養いながら成長していくという意図で制作したかったからだ、と宮崎監督は企画書の中で説明しています。
さらにその企画書では、言葉の持つ力や大切さを表現することや、日本という国独自のファンタジーを作りたいとも言っています。また、ソプラノ歌手木村弓が歌ったこの作品の主題歌「いつも何度でも」は50万枚のヒットとなりました。
「千尋」の持つ重要な意味
このように「千尋」という言葉は、さまざまな形で使われていることがわかりました。古くは源氏物語にも「千尋の底」という表現が出ているほど、時を超えて親しまれている言葉だといえるでしょう。
また、人名においてもシンガーソングライター・ピアニスト・写真家・声優・モデルなどが活躍し、お店にも「千尋」という名前が使われており、私たちは幅広く「千尋」を日常で目にし耳にしています。
英語においても「千尋」の解釈は、「計りしれない、底なしの」という意味で「bottomless」という単語が使われ、世界での認知度も広がっています。
「千尋」の持つ意味を深く考えて使用する場合や、響きの良さを重視して活用する人などそれぞれですが、過去も現在もそしてこれから先も、「千尋」は皆様に深く愛されていくことになるでしょう。
初回公開日:2018年01月31日
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