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「幸多からんことを」の意味とは?シーン別の使い方や言い換え表現も紹介

更新日:2024年07月23日

「幸多からんことを」という言葉をご存じでしょうか。本記事では、意味や読み方に加え、シーン別にみる使い方や例文、類語や言い換え表現、英語表現をご紹介します。「幸多からんことを」という言葉を正しく理解したいという方は、ぜひチェックしてみて下さい。

「幸多からんことを、ってどういう意味?」
「どういう風に使えばいいのだろう」
「目上の人にも使っていいのかな?」
日常では使い慣れないこの言葉は結婚式のスピーチなどで耳にするものの、いざ使ってみようとしたときに合っているのか不安な方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、「幸多からんことを」の意味や読み方に加え、シーン別にみる使い方や例文を紹介するほか、使う際の注意点や言い換え表現を紹介しています。

この記事を読むことで、「幸多からんことを」の言葉を正しく理解し、今後さまざまなシーンに合わせて自信をもって使用できるでしょう。

大事なスピーチが控えていて、「幸多からんことを」を使用したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

スピーチなどで耳にする「幸多からんことを」の意味とは?

社会人になると、ビジネスシーンやお祝い事のスピーチなどで「幸多からんことを」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

聞き慣れた言葉ではありますが、実際にはどのような意味があるのでしょうか。ここでは、「幸多からんことを」の意味を見ていきましょう。

相手の幸せを願う言葉

「幸多からんことを」とは、「幸多からんことを祈る」と同じ言葉で「幸せが多く訪れることを祈ります」という意味になり、相手の幸せを願う言葉です。

幸(さち)は、「しあわせ」や「幸福」のことで、良い出来事のことを指します。多(おお)からんは、「多くあることを」と訳すことができます。この2つの言葉が組み合わさり、相手の幸せを願う言葉になります。

しかし、「多からん」の「ん(む)」は否定ではないのかと疑問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。「ん(む)」は「わかりません」のように否定の意味で使用されることが多いです。

では続いて、ここでの「ん(む)」は、どういった意味なのかを見ていきましょう。

「多からん」の「ん」は否定ではなく推量の意味

「多からん」の「ん(む)」は否定ではなく推量の意味となります。「ん」は助動詞「む」が音変化したもので、意志・推量の意を表します。

例として「言わんとすること」という言葉も、「言おうとしていること」という推量の意味として使われています。

したがって「多からん」は「多くあること」と訳し、推量の意味を持つ言葉となります。

「幸多からんことを」の読み方

「幸多からんことを」は「さちおおからんことを」と読みます。読んで字のごとく、「幸せが多く訪れることを祈っています」という意味になります。

結婚や就職内定など、人生の祝いの場面で使われることが多い言葉です。「幸多からんことを」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。とても素敵な言葉ではないでしょうか。

シーン別にみる「幸多からんことを」の使い方と例文

ここまで「幸多からんことを」の意味や読み方を見てきましたが、実際に使用する場合はどのように使えばいいのでしょう。

続いては、お祝い事の挨拶やスピーチに付け加えられることが多い「幸多からんことを」を、シーン別にわけて使い方と例文を紹介します。

卒業式で使う場合

卒業式は別れでもあり、新しい世界へ飛び立つ巣立ちの儀式でもあります。「これからの生活が幸せに満ち溢れたものになるように」そのような気持ちを込めて使います。

「ご卒業おめでとうございます。栄えある今日を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。皆様の未来に幸多からんことをお祈り申し上げます。」

「ご卒業おめでとうございます。みなさんの人生の中の貴重な三年間を一緒に過ごせたことを本当に光栄に思います。今、大空へ羽ばたこうとするみなさんの行く手に、幸多からんことをお祈りしています。」

「無事にこの日を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。みなさん、ご卒業おめでとうございます。この先のみなさんの人生幸多からんことを。」

誕生日で使う場合

誕生日に使う「幸多からんことを」は、「誕生日を迎え、また次の一年も幸せな年になりますように」というような意味を込めて使います。

「お誕生日おめでとう。これからも幸多からんことを」

「いよいよ20歳を迎えましたね。大人の仲間入りです。これからの長い人生も幸多からんことを祈っています。」

「誕生日おめでとう。これからの人生も幸多からんことを祈ります。」

「あなたが生を受けられたことを心から感謝しています。なかなか逢えないけれど、幸多からんことを願っています。」

このように「おめでとう」という祝いの言葉の後に続けて使うのが、一般的な使い方です。

入社式で使う場合

期待と不安の入り混じった入社式では、少しでも不安を取り除いて、希望に満ちた気持ちで新しい一歩を踏み出して欲しいです。そのような気持ちを「幸多からんことを」に込めて使いましょう。使い方の一例を挙げておきますので参考にしてみてください。

「新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。みなさんのこれからの社会人生活が幸多からんことをお祈りして、お祝いの言葉とします。これから一緒に頑張りましょう。」

「みなさんを我が社へ迎え入れられたこと、我々としても大変うれしく思っています。みなさんのこれからが幸多からんことを願っています。」

「入社式を迎えられたと聞きました。努力が報われたことうれしく思います。おじいちゃんおばあちゃんも遠くからですが、○○の人生が幸多からんことを祈っています。」

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初回公開日:2018年01月31日

記載されている内容は2018年01月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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