「幸多からんことを」の意味とは?シーン別の使い方や言い換え表現も紹介
更新日:2024年07月23日
結婚式で使う場合
結婚式という晴れ舞台には、人生をともに歩いていく二人に、多くの幸せが訪れるようにとの願いを込めてこの言葉を送りましょう。
以下のように、使い方の例を挙げてみましたので、このように相手の幸せを祈る気持ちを込めて使いましょう。
「お二人の人生に幸多からんことをお祈り申し上げます。」
「ご結婚を祝し、心からお慶びを申し上げると共に末永く幸多からんことをお祈り申し上げております。」
「ご結婚おめでとうございます。ご招待いただきましたのに 出席できずに申し訳ございません。おふたりの未来が幸多からんことをお祈りいたします。」
年賀状で使う場合
「幸多からんことを」は、「一年の幸せが多くありますように」という意味で年賀状にも使える言葉です。使い方の例を見てみましょう。
「今年一年が、みなさまにとって幸多からんことをお祈りします。」
「明けましておめでとうございます。今年一年が○○さまにとって幸多からんことをお祈り申し上げます。」
「ご家族一同さまにとって、幸多からんことをお祈りします。」
「幸多からんことを」を使う際の注意点
「幸多からんことを」という言葉は、言葉を贈る相手の幸せを願う素敵な言葉ですが、使用する場合、少しだけ注意すべきことがあります。
続いて、「幸多からんことを」を使う際の注意点を2つ紹介します。
目上の人にそのまま使うのは控える
目上の人に対して「幸多からんことを」を使う場合は、「幸多からんことを」で文章を終わりにせず、必ず「お祈りします」や「願っております」などを付けましょう。
例えば、定年退職する上司は一般的に年上で目上の人です。退職祝いのメッセージを例に取ると、このような使い方になります。
「定年退職おめでとうございます。これまで公私ともに大変お世話になりました。○○部長には、仕事だけでなく人生において大切なことの多くの事を教えていただき、学ばせていただきました。本当に感謝しています。これからの第2の人生の幸多からんことをお祈りします。」
「定年退職おめでとうございます。これまで本当にお世話になりました。毎日の仕事では多くの事を教えていただき、また助けてもらい感謝してもしきれません。○○さんのこれからの人生に幸多からんことを願っています。」
返事をする場合はお礼を伝える
「幸多からんことを」の言葉をかけてもらって返事をする場合は、「ありがとう」などのお礼を伝えましょう。
より丁寧にお礼を伝える場合には、「お心遣い・温かいお言葉に感謝申し上げます」のような表現がよいでしょう。
「幸多からんことを」の類語や言い換え表現
「幸多からんことを」には、さまざまな類語や言い換え表現があります。うまく使い分けることで、言葉の幅が広がり、多様な場面で活用できるでしょう。
ここからは、「幸多からんことを」の7つの類語と言い換え表現を紹介します。
幸あれ
幸あれは、「さちあれ」と読み、「幸せがありますように」や「幸せになってください」という意味で使用します。
「幸あれ」の「あれ」は、動詞「ある」の命令形です。
幸多かれ
幸多かれは、「さちおおかれ」と読み、「幸せがたくさん訪れますように」という意味で使用します。
「多かれ」は形容詞「多し」(「多い」の文語)の命令形と解釈されます。
幸多き
幸多きは、「さちおおき」と読み、「幸せが多い」という意味で使用します。「多き」は文語で、形容詞「多い」の連体形です。
「幸多き1年でありますように」や「幸多き人生を」など、年始の挨拶やお祝いの言葉を述べる際に使われることが多いようです。
初回公開日:2018年01月31日
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