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「ご清栄」の意味と使い方・例文・「ご清祥」との意味の違い

更新日:2024年11月04日

ビジネス文章や手紙を書く時に、挨拶の定型文の中で使われる「ご清栄」という言葉。あなたはご清栄の意味をご存知ですか?正しい使い方をしていますか?意外と知らない「ご清栄」の意味と使い方、間違いやすい「ご清祥」との違いを分かりやすくご説明します。

ご清栄の意味と使い方とは

ビジネス文章や手紙の挨拶の言葉として使われる「ご清栄」という言葉。見たことがある、手紙で実際使ったことがあるという方でも、意味を理解した上で使ったという方は少数派でしょう。

インターネットが普及した現在は、日常生活でもビジネスシーンでも連絡方法の主流がメールになったために、手紙を書くという機会が少なくなったという方意外には多いのではないでしょうか?メールではあまり形式ばった言い回しは使わないということもあり、ビジネス文章や手紙で使う言葉は馴染みのないという方もいるでしょう。

手紙には一定の言葉の決まりがあります。意味を知らずに定型文だからと使ってしまうと、送った相手から常識のない人だと思われてしまうことがあります。ですので、言葉の意味を把握することが大切です。まずは、ビジネス文章の形式とご清栄の意味と使い方を説明します。

拝啓で始まる手紙やビジネス文章の形式とは

ビジネス文章や手紙の基本形式を説明します。基本形式は、拝啓や謹啓などの頭語から始まり、頭語の次に、時候の挨拶や相手の安否をたずねる文章、日頃の感謝を伝える文章などの挨拶文を用い、その後手紙の本文に入ります。手紙の末文に結の挨拶を用い、最後に敬具、敬白などの結語で締めます。

拝啓とは、お辞儀をして申し上げるという意味です。対面の挨拶と同じく、書面上でもまずはお辞儀ということになります。しかし、例外としてお詫びの文章では拝啓や敬語は省くことが多く、ビジネスメールの場合は拝啓や敬具といった頭語、結語は使わないのが一般的です。すなわち、相手との関係、状況によってこの基本形式も使い分けをすることが大切です。

「ご清栄」の意味とは?

次に、「ご清栄」の意味をご説明します。ご清栄は「ごせいえい」と読みます。相手の健康や安否、商売繁盛などを祝う言葉です。このご清栄は、挨拶文の中で一番よく使われます。一般的に企業や法人向けに使う言葉ですが、健康や安否を意味合いもありますので、個人向けに使っても良いとされています。

ちなみに似た言葉で、「ご盛栄」という言葉もあります。読み方も同じで「ごせいえい」です。こちらは商売が繁盛するという意味合いが強いので、商売をしている人向けの言葉となります。他にも、似たような言葉で、「ご清祥」があります。冒頭でも述べましたが、ご清栄とご清祥が間違いやすい言葉です。この言葉との違いは後ほど、説明します。

他にもあるご清栄と似たような言葉とは

ご清栄の意味を説明しましたが、似たような言葉の意味も合わせて知っておくと良いでしょう。ご清栄の他に、ご清祥、ご健勝、ご盛栄、ご隆盛などです。

それぞれの言葉の意味を簡単に説明しますと、

ご清祥、読みは「ごせいしょう」、相手が幸福に暮らしているということを祝う意味です。
ご健勝、読みは「ごけんしょう」、相手が健康で元気でいるという意味です。
ご盛栄、読みは「ごせいえい」、栄えること、隆盛、繁栄という意味です。企業や商売をしている人などに使います。
ご隆盛、読みは「ごりゅうせい」、勢いの盛んなこと、栄えることの意味です。法人宛てに使います。

いずれも、似たような意味の言葉で挨拶文に使われる言葉ですが、送る相手によって使い分けをします。

挨拶文の重要性とは

普段の生活でも、相手とのコミュニケーションはまず挨拶から始まります。ビジネスにおいても日常生活においても、初対面の人と会う時には、第一印象が大切です。初めて会った時に相手から挨拶がなかったらあまり良い印象は受けないでしょう。逆に、相手から笑顔で挨拶をされた時は、とても嬉しくなります。

それは手紙も同じです。挨拶文は重要です。ご清栄は挨拶文で使われる言葉ですので、挨拶文をどのように書けばよいのか説明しましょう。

ビジネス文や手紙において重要な挨拶文の書き方とは?

さて、挨拶文はどのように書けばよいのでしょうか?ビジネス文や手紙は直接相手の顔が見えません。ですので、対面の挨拶よりもさらに気を遣い、挨拶文を考えなくてはなりません。

挨拶文は、その季節に合った、時候の挨拶から始まり、相手の安否を尋ねる文章、日ごろの感謝を伝える文章と続きます。季節に合った時候の挨拶は、月の始めや中旬、終わりによっても変わってきます。相手に送る時期をしっかり把握しましょう。

時候の挨拶の次に、相手の安否を尋ねる文章となりますが、ここで「ご清栄」や「ご清祥」と言った言葉を使います。挨拶文の書き方で重要なのは、相手が今どのような状況なのか、相手の立場になって言葉を選ぶということです。

「ご清栄」を使った例文をご紹介します

「ご清栄」という言葉の意味と似たような言葉、挨拶文の重要性を説明してきました。では実際挨拶文を書く上で注意しなくてはいけない事柄を交えながら、挨拶文の例文を紹介します。いざビジネス文章を書こうと思っても、慣れていないとなかなか筆が進まないということがあります。

基本的な文章を覚えてしまい、送る相手の状況を思い浮かべながら、状況に合った言葉を選ぶというパターンを作ってしまうとスムーズに挨拶文が書けるようになります。

ご清栄のこととお喜び申し上げます

例文の背景は、季節は9月下旬、取引先に送るお礼の手紙となっています。

例文1.拝啓、晩秋の候、ますますのご清栄のこととお喜び申し上げます。

頭語、季節の挨拶、挨拶文という基本形式です。季節の挨拶では、その季節にあった挨拶言葉を用います。季節ごとに使う挨拶言葉は、手紙の本に一覧表になっているものがあるので、予め用意しておくと良いでしょう。特に季語を用いず、季節を問わず通年使える「時下」という言葉を使っても良いです。時下という言葉は「今現在」という意味です。

ご清栄は、ビジネス文章だけじゃなく、略式で送るビジネスメールでも使用することができます。

例2.お世話になっております。○○です。
ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

このような使い方をします。

貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます

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初回公開日:2018年02月27日

記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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