「気にかける」の意味と敬語表現|例文5つ・「気にする」との違い
更新日:2024年06月12日
自分に対して相手が気にしてくれていることを指す場合には、「気にかける」を使うことができます。「気にかけてくれる」というのは、自分に対して使いますが、先輩にかかった言葉になりますので、使い方は問題ありません。
「仕事で困った時には、いつも気にかけてくれる先輩だ」と言えば、いつも助け船を出してくれる先輩に対して、人となりを説明することができます。
例文4「気にかけてくれてありがとう」
相手に、自分への配慮を伝える時にも「気にかける」を使うことができます。職場の同僚であったとしても、友人であったとしても、気遣いの深い人がいるのではないでしょうか。
他者の気遣いが深いことがきっかけとなり、自分の置かれている状況が良くなることは多々あります。「お気にかけてくださり、ありがとうございます」というフレーズで感謝を示すことができます。
例文5「何かと気にかける」
自分が他の人や物に対して使う時にも、「気にかける」を使うことができます。この場合には、主語は自分、目的語に相手を置いてつかうことができます。
「後輩のことを何かと気にかけている」
このような使い方をします。
「気にかける」の敬語表現
「気にかける」の敬語表現は、「お」をつけて尊敬語を作るようにします。尊敬語になりますので、使う対象は「相手」のことを指します。自分のことを気にかける時は、表現が異なりますので、詳しく解説します。
フレーズの後に「ありがとう」という言葉を足せば、通常の使い方と違いはありませんので、普段の会話の中でも使いやすいでしょう。
「お気にかけてくださり」
目上の相手に対して、自分や自分の身内への気遣いを指す場合には、「お」をつけて尊敬語を作ります。相手が気をかけるのは自分ですので、「気にかけてくださり」と「くれる」の尊敬語と一緒に使うことで、自然な敬語になります。
「いつもお気にかけてくださりありがとうございます。
「お気にかけていただき」
「気にかける」の尊敬語として、「お」をつけて、さらに「もらう」の尊敬語の「いただく」と一緒に使うこともできます。
「お気にかけてくださり」と意味は変わりませんが、「くれる」の尊敬語で「いただく」と使うとより丁寧さが出たり、女性的な柔らかい表現になります。
ただし、尊敬語としては過剰に思う人もいますので、感謝の度合いなどで「お気にかけてくださり」と使い分けをおこなうようにします。
「お心遣いいただき」
「気にかける」を別の言葉に言い換えて、敬語表現にすることもできます。「気にかける」の類義語は「配慮」を表せれば良いですが、「気にかける」がそれほどあらたまった表現ではないので、調子を合わせて「お心遣い」を使うと良いでしょう。
「お心遣い」はしてもらうものなので、その後は「いただき」を使います。こちらも後にお礼を伝えるフレーズをつければ、相手に感謝を伝える表現として使えます。
「ご高配を賜り」
「気にかける」よりも改まった表現で敬語にしたい場合には、「ご高配」を使うことができます。立場が相当上、もしくは年配など「お心遣い」よりもさらに相手を敬う必要がある時に使えます。
「ご高配を賜りまして、ありがとうございます」
「ご高配」の場合は、「いただく」よりもさらにあらたまった「賜り(たまわり)」を使います。
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ストーリー仕立てで、仕事で起こりうるピンチの時も使える敬語表現を知ることができます。特に相手が怒っている、相手の立場が有利なタイミングで、正しい敬語を使えないことは、自分の評価を下げることにもつながります。
そうならないために、正しく自分の立場を守る敬語表現を学ぶことがオススメです。
初回公開日:2018年02月19日
記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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