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「低減」の意味と使い方・「軽減」「削減」との違い・対義語

更新日:2024年01月03日

「低減」は「軽減」や「削減」といった言葉とよく似ていますが、どういった違いがあるのでしょうか。「軽減・削減」の方が一般的によく用いられることから隠れがちな「低減」の意味・使い方を確認し、「軽減」など類語たちとの違いを把握しておきましょう!

「低減」には「減る・減らす」の意味、「削減」には「現にあるものを削って減らす」の意味がありました。「削減」は、「軽減」にある「(減らすものが)重いもの」の意味や「低減」にある「(減らすものが)高い程度」の意味は含まず、「今あるもの」を「削る」という形で「減らす」ことを表す時に使用します。

「低減」と「節減・半減」との違いは?

「節減」の意味は、「数量や経費などを切り詰める」でした。「低減」は「減らす」の意味ですので、「経費を切り詰める」の意味を含めて使用することが多い「節減」とは表している内容に多少の違いが見られます。

「半減」の意味は、「半分に減る・半分に減らす」でした。「低減」は単に「減らす」ことを意味し、「半分」といった限定的な表現は含みません。そのため、「半分に減らす」を意味する「半減」と「低減」の使い分け方は明白と言えます。

「効果が低減」とした場合は「効果が減る」の意味ですが、「効果が半減」とした場合は「効果を半分に減る」の意味になります。つまり、「半減」は「減る・減らす」という状態と共に「減らした量」の意味も含みます。「低減」は「減る・減らす」ことだけを意味し、「減らした量」のことは含まないため、その点が「半減」との違いになると言えます。

「低減」の対義語は?

「低減」の対義語は、「増加・増大・増量・増殖」などです。

増加

「増加」の意味は「物の数量が増えること(あるいは、増やすこと)」であり、単に「増える」だけではなく「加える」という言葉もあるため、「物の数量」に限定された意味および使い方となっています。

増大

「増大」の意味は「増えて大きくなること(あるいは、大きくすること)」であり、イメージとしては「膨らむ」と似ています。「予算が増大する」や「不満が増大する」といった使い方をします。

増量

「増量」の意味は「分量が増える(あるいは、増やすこと)」であり、「量」に限定した意味および使い方になります。「低減」の反対語にもなりますが、「減量」という言葉があるため、狭く言えば「増量」と「減量」が正に対義語関係と言えます。

増殖

「増殖」の意味は「生物細胞・組織・個体が量的に増加すること」ですが、もう1つ「増えること・増やすこと」といった単純な意味も存在します。「低減」の対義語になるのは、「増えること・増やすこと」の意味の方です。

時には類語も最適だが「低減」は広い使い方が可能!

「低減」の意味は「減る・減らすこと」と「値段が安くなる・値段を安くすること」ですが、多く前者の意味で用いられています。「軽減」との違いは「減らすことで重み(負担)を軽くする」の点で、そのことを含む場合を「軽減」、そのことを含まず単に「減る・減らす」の意味なら「低減」を使います。

「削減」との違いは「現にあるもの」の点にあり、「現に存在するもの・定められたものから減らす」ことを表す時には「削減」が最適な語になりますが、「軽減」と同様に単に「減る・減らす」の意味であれば「低減」を用います。つまり、「低減」は「減る・減らす」の意味を持つ語の中ではオールマイティな使い方ができる存在です。

しかしながら、類語となる語の方が適切な語になる場合もありますので、「低減」と類語たちを正しい意味で使い分けましょう。

初回公開日:2018年04月05日

記載されている内容は2018年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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