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「定型」と「定形」の違い・「定型化」「定型的」の意味と使い方

更新日:2023年12月07日

会社で仕事をしていると、定型という言葉をよく見聞きすることがあります。この定型という言葉は、定形という形も良く似ており読み方が同じ言葉もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。これらの違いを含め、定型という言葉について見てみましょう。

「定型的」の使い方

「定形的」の意味は先の説明どおりですが、使い方については例文を交えて確認してみましょう。

・スマートフォンのバッテリーが残りわずかになってくると、動作が重くなるのは定型的な症状です。
・インフルエンザにかかってしまうと、熱が38℃を超すのは定型的な症状だ。
・ビジネスの場で使う「恐れながら」は便利に使える定型的な言葉です。

「定型」の類義語

「定型」という言葉には類義語がたくさんあります。「パターン」、「習慣」、「常習」、「慣例」、「慣行」、「定規」、「行動様式」、「習癖」などの言葉があります。

「パターン」は、「手本」や「型」といった意味の言葉です。色々なところで使われる言葉です。

「習慣」は、「長い間繰り返していて、そうすることが決まりのようになっていること」をいいます。「常習」は「ふだん習慣的にしていること」という意味があります。「慣例」は「これまで行われてきた習慣のようになったやり方」という意味があります。「慣行」や「習癖」も習慣と同じような意味の言葉です。

「定規」は「じょうぎ」と読むと線を引く文房具になります。「ていき」と読むと、「定まっている規則」という意味になります。

「行動様式」は「定まった行動の仕方」という意味があります。

これらのように、色々な類語が定型にはあります。

「定型」の対義語

「定型」という言葉については、型が定まったものやテンプレートのような意味を持った言葉です。そのため、この「定型」という言葉の対義語は、型が定まらないような意味の言葉となります。

この対義語には、「不定型」や「定型のない」、「形式が定まらない」などの言葉があります。
「不定型」という言葉は、「形や様式が定まっていないもの」という意味があります。当然ながら、当たり前の意味となっています。またこの言葉には、「零と無限大との積などの形をしていて、値が定まらないもの」というような意味もあります。

「定型のない」や「形式が定まらない」という言葉は、熟語ではなくそのままの言葉ですので、「定型」の対義語となっています。

また「定型詩」の対義語として「不定型詩」があります。「不定型詩」は、短歌や俳句といった「定型詩」とは違い、散文詩などの自由詩が該当します。

定型外とは

郵便物において「定形郵便物」の対義語として「定形外郵便物」略して「定形外」という言葉が用いられます。この定形外郵便物は、定形郵便物で定められた最大サイズをオーバーしたサイズのものや重量も50gをオーバーしたものが該当します。

料金も定形郵便に対して、重量制となっています。つまり、定形で定められた郵便物に対して、ポストに入らなかったりするような郵便物が定型外ということになります。

メールにおける「定型」の意味

メールにおいての「定型」は、決まった形で送信することが多い文言をフォーマット化する意味があります。特に同じ内容で打たなければいけないような返信の内容や、新規メールでの決まりきった文言などは、定型化しておくことで時間の短縮になります。

これらは、メーラーにも定型文機能を備えているものが多々あるため、その機能を十分に使いこなせば便利に使えます。

定型という言葉を理解して使いこなそう

定型という言葉についてみてきましたがいかがだったでしょうか。この言葉には、色々な類語もあって、使うシーンによっては定型という言葉以外でも使い分けすることができる言葉です。

また、よく誤字として間違って使われている定形ですが、定まった形をしているということで郵便物については「定形」であることを意識して覚えておきましょう。

この定型という言葉の意味を理解して、色々なシーンで使いこなしていきましょう。

初回公開日:2018年04月25日

記載されている内容は2018年04月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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