「的確」の意味と使い方・「適格」「正確」「適切」との違い
更新日:2024年08月22日
「的確」の意味と使い方!
「的確」の意味は、「肝要な点を確実に捉えていること」です。「肝要」は「非常に大切なこと」の意味を持ち、「確実」は「間違いや変更がないこと」、「捉える」は「認識や把握すること」を意味するため、「的確」は「非常に大切な点を間違いなく認識している」ことを表す時に使います。
「的確」の読み方は2つある?
「的確」の読み方を問われた時に、多くの方は「てきかく」と答えることでしょう。確かに「てきかく」という読みは、正しい読み方になります。しかしながら、「的確」にはもう1つの読み方が存在しています。その読み肩凝りというのは、「てっかく」です。「的」を「てき」と読まず、「てっ」と読んでいます。
「的」を「てき」と読むのは「音読み」で、通常では「的」を「てっ」と読むことはありません。「てっかく」のように、通常は「っ」入れて読むことはないのに、そう読まれる言葉はいくつか存在していますが、正しい読みであるのは「てきかく」です。なぜなら、「的」の読みとして存在するのは「てき」であり、「てっ」という読み方はされない漢字だからです。
「的確」は「てっかく」とも読まれますが、漢字の読みとして正しいのは「てきかく」なので、「的確」=「てきかく」の読みで用いることが無難と言えます。
「的確」な指示の出し方!
「指示」は「指図・命令」のことで、「どうすれば良いのかを伝えること」を言います。常に指示は要りませんが、指示を要する状況では「的確な指示(肝要な点を確実に捉えた指示)」を出すことが求められます。
指示がミスだと、それに従った人もミスをします。指示を出す側・指示を受ける側がいるということはチームワークですので、指示を出す側は「的確な指示」を出せるようにしておく必要があります。
「的確な指示」の出し方に関して、一概には言えませんが、「その状況を把握すること」と言えます。その状況以外のことを考えれば、肝要な点を見逃し、的確な指示など出せなくなるでしょう。また、大雑把にならないことです。細かなところまで把握すること、それを面倒に思い後回しにしないことも、的確さにとって必要な心持ちになります。
「的確」なアドバイスの方法!
「的確なアドバイス」の言葉的な意味は、「肝要な点を確実に捉えたアドバイス」です。「アドバイス」は「助言・忠告」と和訳される英語であり、「相手のためを思って」または「その状況を良くするため・楽にするため」の「危機から救う言葉(助言)」あるいは「心を込めて過ちや欠点を直すように言う言葉(忠告)」のことを言います。
アドバイスというものは、的確にする必要があります。なぜなら、肝要な点を捉えていない言葉は、アドバイスではなく、単なる一個人の意見および言葉になってしまうからです。つまり、相手に届きません。
方法
では、「的確なアドバイス」をする方法をご紹介します。方法としては、「相手のことをよく観察すること」そして「どのようなタイプなのかを把握する」ことです。そうしないと、その人に合った的確なアドバイスはできません。
要点は、「物事だけを考えてはいけない」ということです。同じ物事でも、人それぞれ思うことは違います。「欠点・過ち・ミス・危機」となる流れは同じであっても、それぞれの考え方・理由があります。そのため、「現に良くない状況があること」や「どうしてそうなったのか」は同じでも「どうやったら解決できるのか」は個人で違います。
万人に響く、的確なアドバイスなどありません。「その状況とその人に合ったアドバイス」が、「的確なアドバイス」になります。
「的確」と「適格」の違いは?
「適格(てきかく)」の意味は、「必要な資格を満たしていること」です。「的確」と同音語ですが、意味は異なります。「資格」とは「あることや一定のことを行う際に必要な立場・地位・条件・能力」のことで、それを満たしていることを「適格」と言います。「的確」の意味は「肝要な点を確実に捉えている」ですので、表していることに共通点は無いと言えます。
違い
「適格」と「的確」の違いをまとめます。「適格」は「必要な資格を満たしていること」、「的確」は「肝要な点を確実に捉えていること」です。意味の説明文からしても違いが分かりますが、「必要な条件を満たしている」と「肝要な点を確実に捉える」で、表していることが合っていません。つまり、同音語でも意味は異なるということです。
使い分け方
初回公開日:2018年04月10日
記載されている内容は2018年04月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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