後手後手の意味と使い方・仕事で後手後手のメリット・デメリット
更新日:2024年08月08日
後手後手とは
普段の生活をしている中で、テレビを見ていたりしていると、「捜査が後手後手になる」や「対応が後手後手になる」というような言葉を耳にしたりすることがあります。この後手後手とは、どのような言葉なのでしょうか。
後手後手という言葉を見てみると、後手という言葉が2回繰り返して使われています。このことから、後手という言葉がさらに後手になるという意味があるのでしょうか。
まずは、この後手という言葉の意味を見てみましょう。
後手とはどのような言葉なのか
この「後手」という言葉についてですが、「他に先を越されること」という意味や「相手に先に攻められて、受け身の立場になること」という意味があることから、「人より立ち後れること」という意味を持った言葉になります。
この意味以外では、囲碁や将棋用語として、先手の後で着手することを指す意味もある言葉です。
読み方も色々とあり、「うしろで」「ごて」「うしろて」「しりへで」「しりえで」があります。この読み方は、色々な小説などで使われた読み方も含みますので、一般的には「ごて」でいいでしょう。
後手後手の意味と使い方
後手後手という言葉は、後手が繰り返し使われているため、何か遅れてバタバタしているような印象を受ける言葉です。では、この後手後手という言葉は、後手から見るとどのような違いのある言葉なのでしょうか。
まずは、後手後手という言葉について意味を確認してみましょう。
後手後手の意味
後手後手という言葉は、「物事の進め方が、問題が発生したりトラブルが発生してから対処するようなやり方や方法になっていること」「後手に回っていること」という意味を持った言葉です。つまり、なにか問題が起こってから大慌てで対策を講じているような状況がこの「後手後手」という状況です。
後手後手の使い方
後手後手の意味は先のご説明からイメージできたでしょう。では、実際にこの言葉を使う場合、どのような使い方をすればいいのでしょうか。
この言葉を使うのは、プライベートにおける日常生活で使う場合もありますし、学校での生活やビジネスシーンなどでも使う言葉です。意味からわかるように、何か問題が起こってから行動を慌ててしようとする様子を表した言葉ですので、そのようなシーンが訪れた際に使う言葉です。
それでは、例文を使って使い方を見てみましょう。
・マスコミは、銀行での立てこもり事件での警察の後手後手した対応への批判を、毎日のように報道している。
・相手のチームに先取点を取られ、私たちのチームは作戦の立て直しなど、後手後手の対応を行っている。
・他の同業他社が導入しているシステムを導入検討すらしていなかったため、対応が後手後手している。
メールでの表現方法は
ビジネスシーンでは、お客様や社内での報告などをメールでやり取りする場合があります。メールで送付する場合、どのような表現をすればいいでしょうか。確認してみましょう。
・営業報告ですが、今回の商談について、A社との競合で後手後手になり、A社にリードされている状況です。
・○○様 この度の不始末に対し対応が後手後手になっている件、まずはメールにてお詫びいたします。後程伺い、経緯と今後の対応についてご説明いたします。
仕事での後手後手のメリット・デメリット
仕事をしていると、かなり後手後手になってしまうという人はいるのではないでしょうか。後手後手な対応をしていると上司や同僚からの見る目も冷たいもの変わってくる気がして辛いものがあります。このような後手後手な対応ですが、メリットやデメリットはあるのでしょうか。
それぞれの視点から「後手後手」について見てみましょう。
メリットはあるのか
仕事における「後手後手」した対応のメリットは、周囲から手伝ってもらえる可能性があるということです。どちらかといえば、見るに見かねてという状況が正しいのでしょうが、仕事を手伝ってもらえるということには変わりはありません。
しかし、この状況は現状の追われている仕事に対してみるとメリットでも、仕事に対する能力の評価面ではデメリットになりますので注意が必要です。
また、後手後手の対応をしている場合、先手を打ってでた相手が先手というリスクを背負うのに対し、慌てながらも先手で進めるリスクから回避しながら対応することができます。そのため、後手後手しながらも、慎重にすすめることで失敗のリスクから逃れられるというメリットがあります。
デメリットには気をつけよう
初回公開日:2018年04月23日
記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。